2020年冬ドラマ

【僕はどこから】1話のあらすじネタバレと感想!追い詰められた薫と、這い上がる藤原

ドラマ「僕はどこから」第1話が2020年1月8日(水)深夜に放送されました。

“青春異能クライムサスペンス”って、何???

小説家を夢見ている青年・薫が巻き込まれていく予想を超えた陰謀と、友情。

追い詰められた弱者がその運命を挽回できるのか…薫に差し伸べられたその手は、救いか、それとも地獄への招待なのか。

ここでは、「僕はどこから」第1話のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

【僕はどこから】1話のあらすじ(ネタバレ)

あの場所で…

瀟洒な家が並ぶ住宅街の一角に“売り物件”とプレートがつけられている住宅がありました。

表札には「井上」の文字。

竹内薫(中島裕翔)は花束を抱えてその門前に立った。

(あの日、僕は大切な人を失った)

跪いてその花を供え、手を合わせて瞑目する。

脳裏を過るのは、血を流して横たわる彼の姿。

(それはあまりにも現実からかけ離れていて)

呼びかけても答えがなく…。

(むせかえるような日々の中、僕はただ、必死に走り続けていた)

力なくだらりと垂れ下がったその腕。

(もう二度と戻らない日々の中、問いかけ続けていた。僕は、どこから、やってくるのでしょうか、と)

その瞬間。

右のこめかみにゴリっと押し当てられた硬い銃口と、チキと鳴る金属音。

その気配に目を開けた彼が見たもの、そして、銃声___。

古い団地の部屋で

深夜、カリカリと鉛筆が走る音だけが響き渡る薄暗いその部屋は、ありとあらゆるものに付箋で名前と説明や注意書きが貼り付けられていました。

眼鏡をかけた彼、薫はほうっと息を吐き「間に合いました…」と呟いたのです。

その時、奥の部屋では女のうめき声が聞こえました。

彼はおもたい身体を引きずるように立ち上がり、その部屋に向かいます。

うなされているのは彼の母親・陽子(仙道敦子)です。

「お母さま、大丈夫ですよ!」

声をかけてなだめると、すうっと眠りに落ちていく彼女は、若年性アルツハイマーを患っており、薫はたった一人でこの小さな団地の部屋で彼女の面倒を見て、バイトをし、懸命に夢に向かって努力を続けていたのです。

彼が目指していたのは小説家でした。

いつか作品が認められれば、金を得て、母に楽をさせてやれる。

その一心で鉛筆を走らせていたのですが。

出版社の編集者には半ば呆れられています。

「村上春樹に憧れてるのはわかるんだけど、これ、まんま春樹じゃん」

彼の書くものは、誰かの“コピー”でしかない、と酷評されてしまいます。

「その前は湊かなえ、その前は山田風太郎…なんなら、完コピ?なんだろうね、君の作品て、他人の頭で考えてるのを読まされてる感じがするんだよね」

「あ…はい…」

「君には、君ってもんがないのかい?」

とぼとぼと足を引きずるようにその場を辞すると、うつむいていたせいで人にぶつかってしまいました。

「あ!ごめんなさい!」

反射的にそう口にすると、はるか昔に自分を認めてくれたたった一人の友達の声を思い出したのです。

『謝るな』

高校生の頃。
照り付ける日差しの中で彼は言いました。

『だから、謝るなって』

自分を“変な奴”と卑下していた薫に、彼はきっぱりと言ったのです。

『それによ、“変な奴”ってのは、俺にとっては誉め言葉だから。大体、小説家なんて、変な奴がなるもんだろ?薫、お前向いてるうよ、絶対』

そう言って笑ってくれた彼の言葉が、今の薫をどこかで支えてくれていたのです。

裏課業の男たち

深夜の、人気のない路上で。

一人の男が頭にビニール袋を被せられて震えていました。

その頭を掴んでグッと引き寄せ、権堂(音尾琢真)は睨み据えて問いました。

「〇〇ファンドの件、どこまで嗅ぎつけてんだ?」

「私は、本当に何も知らない…」

「俺ぁ待っても良いけど、組長は何て言うかなぁ」

傍の黒い車から一人の黒づくめの男が降りてきました。

「何て?」

「ちょっと待ってくれって言ってますが」

「じゃあ、このまま待てばいい」

ぐるぐるにまかれたビニールは密閉されており、残された酸素は顔のまわりに残すところあとわずかです。

パニックを起こした男が喚くのを権藤が殴って黙らせ、ボコボコにするのを、黒づくめの男・藤原智美が冷ややかに見降ろしていました。

二人はそのまま大きな邸宅の門をくぐりました。

表札には“東宮寺”とあります。

若い衆が並んで彼らを待ち受け「ご苦労様です」と挨拶をしました。

そのまま奥に進む藤原と、その靴を上がり框で直してから後を追う権堂。

三下のチンピラたちが恐れるようにその後姿を見守っていました。

若干22歳で組長を務める、藤原はエリートのヤクザだったのです。

ヤバいシノギ

通された部屋には、一人の老人が待っていました。

東宮寺正胤(若林豪)…東宮寺組の会長です。

彼はその手でピンクの熊と、茶色いチンパンジーのぬいぐるみを弄んでいました。

「仲良く遊ぶんだよ…仲良く仲良く」

目の前に座った藤原に、彼はそのぬいぐるみを「どうだい?」と見せて寄こしました。

「このままじゃ、売れねぇわなぁ」

ははは、と笑いながら彼はじっとその二体を見ていました。

「それで、話というのは」

東宮寺が持ち出した話は、誰も引き受けてのいない“ヤバいシノギ”についてです。

「おい、お前、これを持て」

差し出された二体のぬいぐるみを両手に取ると、東宮寺はその首に手をかけました。

「離すんじゃねぇぞ」

すると、彼は両方の首を毟り取り、こともなげに言い放ったのです。

「頭とっかえると、イイ感じだと思うんだがな…」

チンパンジーの身体に、ピンクの熊の頭を載せて見せたのを、藤原はただじっと見つめていました。

「お前、出来るか?」

「はい。やらせていただきます」

「依頼主は先生だぞ。解ってるな?」

二人の食卓で

その部屋には、母と息子の二人が向き合って食卓を囲んでいました。

並んでいるのは豪華な刺身や手の込んだものばかりです。

しかし、息子はただ刺身を並べてスプーンでつついたり、トマトをくりぬいて種の部分だけを口に運んだり、と…まともに食べているようにはとても見えません。

母はそんな彼を微笑ましい、とでも言うように見つめてにこやかに笑っていました。

母のスマホが鳴り、彼女がそれをとりました。

「はい、井上です…お受けいただけるんですか?本当に!?はい、もちろん、今回の件は主人にも伝えますので!ありがとうございます…」

東宮寺邸を辞するとき、権藤は藤原に耳打ちしました。

「藤原さん、依頼主が“先生”って、ヤバいんじゃ」

「誰もやりたがらないってことだろ」

「来るもんだなぁ、面白い仕事ってのは…権堂、千佳に連絡取れ」

「千佳さん…ですか」

彼には、何某かよくない印象がある名前のようです。

地図の文字から

夏の暑い日。

薫はバイト先の惣菜店で不思議な女の子(上白石萌歌)に会いました。

アイスコーヒーを注文した彼女は「ちょっと、道を聞きたいでーす」と言って、薫にメモ書きの地図を示したのです。

「ここに来いって、住所渡されたんだけど、読めないんです」

それは、肝心なところが消えかかっていて判読できない状態でした。

「ちょっと失礼します」

薫はそのメモを受け取って、他の紙に書き写していくと、女の子はその様子を、カップの中の氷を口に放り込んでぼりぼりとかみ砕きながら興味深く見ていました。

すうっと、その地図の世界に没頭していった薫が読み取ったのは、聖狗会、という文字。

「ここだと思うんですけど…」

クリンナップしたメモ書きを渡すと、彼女は「ありがとうです!」と言って出ていきました。

コーヒーの…会計を済まさないままに。

謎の男、山田

東宮寺邸の座敷で、正胤は針を手に、ちぎったぬいぐるみの首を縫い付けていました。

しかし、それは交換したもう一つの身体に、です。

その様子を、目の前に平伏した男・山田(高橋努)がじっと見ていました。

「やりすぎたな。こいつら、泣いてるよ」

「会長、藤原のことですが」

「茶色い糸がねぇなぁ。ほかの糸で補うか」

「猿…茶色ですからね」

「ここはピンクでもアリか」

「ええ、アリかと、茶色とピンクのコントラストが…」

「いや…ナシだ」

「ええ、ナシでしょうねぇ。ナシに等しいアリ、という意味でした。言葉足らずで、失礼いたしました」

「藤原がどうしたって?」

「ええ、また面倒を起こすんじゃないかと」

「もともと面倒な案件だろ」

「先生の家には連絡を入れました。奥様、喜んでおられましたよ。やはり会長にお願いして良かった、と」

「ま、ヤバい仕事だ。藤原が少々無茶言っても、目ぇつぶってやれよ」

「しかし、保険はかけておいた方が…」

山田の目は静かに、しかしギラリと鋭く正胤を見つめていたのです。

“ファミラブ”___?

事務所の壁に、権堂の手によって毛筆の額がかかりました。

藤原の妹の千佳が命じて作らせたそれは“ファミラブ”…ファミリーとラブ、というポリシーを合わせた言葉です。

権堂は不思議ちゃんな千佳の言葉にも逆らえません。

ふと思い出したように、彼は藤原に問いました。

「ところで藤原さん、薫ってやつ、高校の同級生だって聞きましたが」

「ああ」

「このヤバいシノギに、巻き込んでいいのか…と」

ぱちん、と千佳が権堂の頬を平手打ちしました。

「権堂ゥ!口答え良くない!ファミラブが足りない!ファミリーに愛を!だよ!」

「ファミリーへの愛、ですか」

「そう!」

煙草に火をつけようとしたら全館禁煙ですと止められた藤原は立ち上がり、窓の外を眺めて言いました。

「この世界で生き残るためには、何でも使わないとな」

…不思議そうに彼の後姿を眺める千佳と権藤でしたが。

藤原の頭の中にあったのは、懐かしい友人の顔でした。

「わりぃな…お前のタマ、貰うぞ」

転がるように…

ある夜、バイトを終えて帰宅した薫は、家じゅうの扉が明けられてものが散乱している様子に愕然としました。

薄暗がりの中に座っていた洋子は、晩御飯を作ろうとして、混乱したようです。

カレーを作りたい、というものの、どうしたら良いかも彼女は覚えていないのです。

一つ一つ丁寧に説明してやさしく介護していくのですが。

嬉しそうに笑う母の口元についたカレーをぬぐう薫の心は切なく苦しい想いが積み重なっていきました。

「美味しいですね」

まるで幼い子供のような母を寝かしつけて、ようやく自分の時間が取れると、一心不乱に鉛筆を走らせます。

(大丈夫です。これはきっと面白くなります)

自分を鼓舞して原稿に向かう彼でしたが、そのさなかにも母はうなされ、暴れるのです。

徒労感にふといねむりをした彼の目を盗んで、母が部屋から消えました。

その姿を探して外に出ると、陽子は階段から転げ落ちて血塗れて倒れていたのです。

命に別状はない物の、大腿骨の骨折があり、一週間の入院が必要とされました。

彼女は若年性アルツハイマーで専門の病院ではないために、個室での入院が必要とされ、試算すると、19万円という入院費がのしかかってきたのです。

銀行口座にはその半分しか残されていません。

追い詰められたように原稿用紙に向かう彼ですが。

「大丈夫です…これが売れれば…」

しかし、その編集者にもそっぽそむかれ…。

「僕は…僕はどこから来るんですか?」

絶体絶命のピンチに陥った彼は、途方に暮れていたのです。

再会

ある夜。
古いビルの一角から出てきた薫をじっと見つめていた藤原の姿がありました。

「やっぱり金に困ってるみたいですね」

とぼとぼと家に帰り、あり物の食材で夕食を作ろうとしていた時、ドアをがんがんと叩く音がしていたのです。

尋ねてくるものもないはず、と思い込んでいた薫でしたが。

やはりその音は自室のドアです。

「うち、でしょうか…?」

鍵を開けると、黒づくめにサングラスの男___藤原が差し出したその手を、薫は迷うことなく取り、ぎゅっと握り締めました。

あの日差しのきつい学校の屋上で、彼が言ってくれたのです。

「薫、お前は小説家に向いてる…絶対。この先困ったことがあったら、いつでも俺に相談しろ」

あの日誓った友情が、いま形を変えて目の前に現れたのです。

「久しぶりだな、薫」
「智美君、ご無沙汰しています」

その二人の似合わなさに、背後で権堂が目を白黒させていました。

団地の通路では、その様子をうかがう山田の姿がありました。
「これはいけませんよ…こんな大事に、素人さん巻き込んで…会長にご報告、と」

そして、薫たちのいる部屋を見上げて、彼は呟いたのです。

「お前ごときが絵図書けるほど、世の中は甘くないぞ」

薫はその頃、藤原の好物のキムチチャーハンを作り、器用にフライパンを煽っていました。

「お前何モンだ?!米が舞ってるじゃねえか!」

彼の得意料理のそれが、かつての藤原の大好物だったのです。

「権堂、驚くのはまだ早えぇぞ」

「あの、智美君…今日はどうしてウチに?」

「お前に仕事を頼みたくてな」

「仕事、ですか?」

その様子を、押し黙った権堂がじっと見つめていました。

「この間、お前を試させてもらった」

「え、何を…?」

「お前、まだ他人の頭で考えること、出来るのか?」



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【僕はどこから】1話の感想

たいへん忠実に、原作を実写化しているのだということが解ります。

物語の流れだけでなく、キャラクターの造形、表情等々、微に入り細に入り素晴らしい精度と緻密さで作り込まれています。

その世界観の中にふっと降り立った薫(中島裕翔)と藤原(間宮祥太朗)が、原作そのままの風情に声とオーラでより一層リアルに彼らを浮かび上がらせています。

ことに、じわじわと追い詰められていく薫の、気弱な中にも「このままでは終わらせられない」という意思が宿る瞳や、中の人=中島裕翔くんがアイドルとしてステージに立っているときにはキラキラしているオーラをじわっと消して、世界の片隅に追いやられ、押しつぶされそうな二十歳の男の子の風情がありました。

また藤原は、自らのし上がっていくギラついた飢餓感を秘めたヤクザの組長としての存在感が、原作をトレースするよりも5割ほど増し増しでそこに存在しており、そこに彼を支える権堂(音尾琢真)の、これもまた本物さながらのヤクザ感が、物語に厚みを持たせています。

異例の出世を遂げた若い組長を支える世話係として彼が隣に控えているだけで、周囲に藤原の実力を知らしめている、とも言えるのでしょう。

むしろそんな音尾琢真さんが“プロ”に徹していてとてもカッコいい、と思えるのです。

そんな彼は、映画「検察側の罪人」でもほぼ変わらない外見でヤクザを演じていますが…頭の中でその二作品のキャラが結びついて、彼の生きる世界のヤバさが伝わってきました。

そのヤバい世界で始まった薫と藤原の闘いの結末は一体どうなってしまうのか。

原作を承知のうえで、予想も妄想も盛り盛りになりそうです。



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【僕はどこから】1話の視聴者の声


↑ なんていうか、ソウルメイトみたいな?


↑ そう、オーラ消してるところがまた凄い…。


↑ 人気スポットです。「ルパパト」「アルキメデスの大戦」でも出てきたよー。


↑ 薫がぶつかった白いTシャツの男。


↑ 原作ガチ勢に褒められるって、凄いことだと思うの。

まとめ

この作品、実は9月末に全ての撮影を終えています。

暑い頃に間宮君はこの黒づくめの服で撮影していたのか、と思うと感慨ひとしおです。

原作と違い、冒頭がラストシーンで、そこから半年前を振り返るという流れになりますが、そこで出てきた場所が近年誰が見ても「あ、あそこだ!」と判る場所___「カメラを止めるな!」のロケ地です。

そこで彼がああなって、そして、今になって、薫の隣にいるのは、誰…?!

目が離せないサスペンスフルなドラマは春まで続きます。