2020年冬ドラマ

【僕はどこから】5話のあらすじネタバレと感想!薫と智美、”ファウスト”が繋ぐ絆!

ドラマ「僕はどこから」第5話が2020年2月6日(水)に放送されました。

高校時代、薫(中島裕翔)の家で続けていた読書会で、智美(間宮祥太朗)はゲーテのファウストの解釈をあれこれと考察していました。

それは、二人にとって貧しくとも穏やかで豊かな時代だったのです。

まさかその時の記憶がこんな形で二人を結び付けていたなんて…。

ここでは、「僕はどこから」第5話のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

【僕はどこから】5話のあらすじ(ネタバレ)

読書会の記憶

「冒頭の、ファウスト博士が新訳聖書訳すところ、あるだろ?」

智美が薫に問いました。

窓の外は、眩しい光が降り注ぐ穏やかな季節です。

白いワイシャツが眩しい…それは高校時代のことでした。

「始めに言葉ありき、を別の単語に訳そうとする場面ですね?」

薫は暗唱できるほどにゲーテの“ファウスト”を読み込んでいました。

その分厚い本のカバーは擦り切れています。

「お前、どう思う?」
「僕は、智美君の意見が聞きたいです」
「俺は…ファウスト博士は“初めに意志ありき”と訳すか、“初めに力ありき”と訳すかで悩んで…“初めに行為ありき”と訳して納得した___でも、俺は違うと思う。俺は…“初めに力ありき”しかないと思う…」

そう言って、智美は薫の目をじっと見てふっと逸らしました。

「まぁ、それは、俺が…なんでも力でねじ伏せてきたからなのかもな」

智美はお気に入りのドクターペッパーを飲み干したのです。

そうしてその日の読書会は終わりました

見送って外まで出てきた薫に、智美は問いました。

「川上弘美の“蛇を踏む”って読んでみようと思ってるんだけど、お前持ってる?」

持っていないから、図書館に行ってこようか、という薫を制して、智美は笑いました。

強面で知られる彼の意外な顔は、恐らく薫と、妹の千佳(上白石萌歌)しか知らないことだったのです。

智美の出頭

井上涼子(須藤理彩)の事件で逮捕されてしまった薫を救うために、智美は茗荷谷警察署に出頭しました。

「自分から出張ってくるとは、ふてぶてしい奴だな」

刑事に言われながらも、悠然とポケットに手を突っ込んで悠然と歩く智美。

「あんまりブンブン飛び回られても困るんでね。こっちは任意で来てるんだ。勘違いすんなよ」

年若い黒井刑事(都丸紗也華)はその様子に気おされながらも、彼と対峙していたのです。

廊下を挟んだ反対側の取調室では、薫が桐原刑事(神保悟志)に詰問を繰り返されていました。

桐原は、智美の出頭を聞いてその調書が取れたら寄こすように、と伝言したのです。

口裏を合わせられるはずもないので、あっという間に尻尾を掴めると思っていたのです。

「では、よろしいでしょうか?」

黒井に向かって、机の上に足を投げ出した智美は腕組みをして答えました。

「よろしいんじゃないでしょうか?」

そこで語られたのは、井上家の定期預金が解約されて、涼子の手で4000万円引き出されていた、という事実です。

「それを狙って、竹内が犯行に及んだ…我々はそう睨んでいます」

「その話、俺…登場しなくない?」

「ただ言っても竹内は一般人です。その情報をどこで仕入れたのか。そこで、あなたの登場です」

「ああ…俺が井上玲(笠松将)を紹介した、とか?」

その話を聞いていた男性の刑事が立ち上がり、黒井の横に立ちました。

「まさかお前、逆だなんて言わないよな?ヤクザのお前を一般人の奴が巻き込んだ、なんて…」

「そうだよ」

智美は、こともなげに言ったのです。

「井上玲を俺に紹介してきたのは、竹内薫で間違いない」

お友達に売られた…?

その話を伝え聞いた桐原は、薫にプレッシャーをかけ始めました。

「なるほどねぇ、これで辻褄があったじゃねぇか」

若い刑事が一枚のメモを薫の前に置きました。

ビニール袋に入ったそれを見せて、桐原は言ったのです。

「お前のアパートにあったコレ、女の筆跡か?」

井上玲の名前と住所がそこに記されていました。

「そこへ、ヤクザの同級生を巻き込んで強盗に入ろうとした…藤原智美が、そう証言したんだ」

「え…智美君が?」

薫の頭の中は凄い勢いで状況を分析し始めていました。

「まぁ、簡単に言えば、お友達に売られた…お前の青春は終わった、ってことだな」

彼らのアリバイ

千佳は警察が入るより早く連れ出した、薫の母・陽子(仙道敦子)を安全な場所に匿っていました。

勿論、部屋に残されていた伊藤玲の小論文の束など、替え玉受験のミッションの証拠になるようなものも全て持ち去っていたのです。

その頃、事件当日、犯行時間のアリバイを訪ねられた智美ははぐらかすことなく黒井たちに答えていました。

「竹内薫と会ってたよ…薫の家でな」

「で、竹内の家でなにしてたの?強盗に入る準備?」

「それがさぁ…恥ずかしくてちょっと言いづらいんだけど」

笑みを浮かべた智美は立ち上がり、黒川の耳元に囁いたのです。

「読書会」

意外なその言葉に、男性刑事は「はぁ?」と声を漏らし、智美を睨みつけました。

「どくしょかい、だよ。読書会!お互いの好きな本を勧め合ったり…事件当日はそれやってたわ」
「つまんねぇ冗談言ってんじゃないよ!ヤクザが読書会なんて!」
「だから、恥ずかしいっつったろ。こんなことが下のモンにばれたら示しがつかない。だから一人で来た」
「良いんじゃない?読書会の話、詳しく聞かせて」

黒川はそう言うと智美に向き直りました。

「聞きたい?」

「聞きたい…それが作り話かどうかは、すぐにわかるから。その読書会は何時から始めました?」

「いつも通り。朝の10時から午後の2時まで」

「そこで何か、飲んだり食べたりした?」

「俺はドクターペッパー。あいつはお茶」

それは昨夜見た薫の部屋の状況にぴったりと符合していました。

「じゃあなぜ、竹内は井上家に行ったんですか?」

「あのね…」

智美は机に身を乗り出すようにして距離を詰めました。

「俺が薫が推してた本をどうしても読みたくて、貸してくれって頼んだら、ちょうど、あいつの読書仲間の井上玲に貸してた…だから、それを取りに行ったんだ」

それは川上弘美の芥川賞受賞作「蛇を踏む」でした。

玲の書斎にあったのを、智美は見て手に取っていたのです。

「それで、運悪く…井上玲の母親の死体を発見した…そういうことだろ?」

「じゃあ、もっと突っ込んで聞いて良い?」

「イイよ」

「その日感想を言い合った本を教えて」

「ゲーテの、ファウスト…おい、調書!」

男性刑事はようやく記録者席に腰を下ろしてパソコンを叩き始めました。

「どんな感想を話し合ったのか、教えてもらえる?」

メモに託されたもの

「あんまり続けてもしょうがないだろ?」

だんまりを続けていた薫に、桐原は迫りましたが、薫はピクリとも動きません。

そこに、智美を取り調べた調書が届きました。

彼は読書会の内容から、薫の部屋の状況まで160項目に及ぶ詳細な供述を残したのです。

「藤原君は最後まで協力的に、こと細かーーーく話して帰っていったそうだ。あとは、君だけだ」

追い詰められた薫は、目の前に置かれた黄色いメモに触れて、そこに残された意図を読み取ろうとしていたのです。

その頃、千佳と陽子は“アルプス一万尺”を歌いながら手遊びに興じていました。

陽子は今の状況も理解していませんでしたが、その笑顔は穏やかで落ち着いていたのです。

権堂(音尾琢真)は戻らない智美を案じてうろうろとしていましたが、千佳はそんな彼をひっぱたき「お兄ちゃんの計画を疑うな!」と叱咤しました。

「あとは、薫氏の能力を信じるしかないでしょ?」

千佳はかつて自分の命を救ってくれた彼の力を目の当たりにしていたのです。

「薫氏は、その文章から書いた人の意思を読み取る、って言ってた」

だから、千佳は智美に言われて、件のメモを書いたときに強く強く念じたのです。

二人が読書会していた時のことを思い出して、彼女は一文字ずつに想いを込めて、井上玲の名前や住所を記したのです。

そして、智美も、住所の番地の最後につけた句点の丸を、ぐりぐりと強く書いて仕上げたのです。

「サツは、必ずこれを薫に突き付けるはずだ」

その智美の意図は正しく、今まさに机上にあるそのメモに、薫は触れていたのです。

ビニール越しに、指でなぞると、千佳や智美の思いがするすると頭の中に湧き上がってきたのです。

「わかりました。話します…あの日、僕は智美君と一緒にいました」

それはそのまま、時間も、内容も、智美の喋ったことに合致するものだったのです。

「藤原は、ファウストに関して、どんな解釈をしてた?」

薫は、メモの句点を指でなぞり、答えました。

「印象に残ってるのは、冒頭のファウスト博士の新約聖書を訳そうとするシーン…」

高校生のあの日、語り合ったことをそのまま、智美は証言していたのです。

「…初めに、力ありき、しかないと俺は思う…と。智美君は、いつもそうやって、本に違和感を持ちながら読んでいたんです。それがあるのは、自分の意志があるからです。でも僕は、書かれていることをただ受け止めるだけ…正直言うと、悔しかった…なぜならそれは、僕のなりたい姿だったから」

二人の証言は160項目すべてが合致し、それが口裏合わせだったとしても検察が嫌がることは明白で、桐原たちは薫を釈放せざるを得ませんでした。

黒川は、智美が嘘をついているとしか思えませんでしたが。

桐原は言ったのです。

「俺もそう思うが…目に浮かんだんだよ。あの二人が本当に部屋で本を読んでる姿が。竹内の言葉にはそういう力があった…」

「これで捜査は一からやり直しですか?」

「いーや、あいつらが事件のカギを握ってるのは、間違いない!」

ファミラブ

釈放された薫が急いで部屋に戻ると、陽子と、千佳と、そして智美が迎え入れ、労ってくれました。

差し出された手を握り締めて、薫は「僕はもう…本当にダメかと…」と絞り出すように言ったのです。

結果的に約束されていた報酬は入る見込みがなくなりましたが。

智美は手付金だと言って薫に数枚の万札を手渡しました。

「そちらの業界では、こんな時、こう言うのでしょうか…“僕に恥をかかせるな”」

対等でありたい、と言外に伝えた薫の言葉に、智美は苦笑しました。

「この件はまだ終わってないが、今日は母ちゃんとゆっくり過ごせ」

そう言って薫の部屋を辞した智美。

陽子は薫に手を差し出して、歌い始めたのです。

「あるぷすいちまんじゃく…こやりのうえで…あるぺんおどりを、さあ、おどりましょう!」

笑う陽子の楽しそうな様子に、薫は安堵し、思わず抱きしめて泣きました。

「ご無事で…良かったです!」

「薫君…“ファミラブ”よ」

「ふぁみらぶ?それは何ですか、お母さま」

「ファミリーに、愛を」

その言葉にふっと力が抜けた薫。

静かにその夜は暮れていったのです。

新たな敵

照り付ける日差しの中で、長そでの作業服に手袋と言った男たちが車から降りてきました。

「バラし終わったので、あと15分ほどで撤収完了します」

車には“宝土清掃”の文字。

後部ハッチから積み込まれたものは、人の大きさほどのブルーシートの包みでした。

清掃機材を両手に抱えたでっぷりとした若い男(岡崎体育)が「お前ら、最終チェックしてこい!」と指示を飛ばします。

彼のポケットにあったスマホが鳴りました。

画面には“兄ちゃん”の文字___それは、情報屋の山田(高橋努)だったのです。

「駿、お前に頼みたいことがある」

「兄ちゃん!」

彼は山田の弟分でした。

「何でも頼ってよ~兄ちゃん!」

山田がいる部屋には、玲が匿われていました。

4000万円の現金とともに。

手のひらを反すように

解放されて日常が戻ってきたはず、と思っていた薫でしたが。

彼が智美=暴力団と繋がっていたことが周囲に知られ、出版社でも、バイト先のコンビニでも誰にも相手にされなくなってしまいました。

困窮していくことが明らかになって、途方に暮れる薫___。

智美は、涼子を殺したのが息子の玲だと考えていました。

しかしその居所や、彼の意図、動機にまでは思いが及びません。

「警察も追ってるのに、二日も行方不明って、さすがにヤバいだろ」

その智美の言葉に、千佳も言いました。

「玲を誰が先に探し出すか、で…諸々変わってくるね」

そして、なぜあんなに早く警察が動き、薫が逮捕される事態になったのか、も。

東宮寺会長(若林豪)が怒ってる…、警察が疑ってる、そしてそのどちらも、智美が困ることになり、薫まで巻き込んでいる、と…周りからじわじわと攻め込まれている気分だったのです。

その夜…権藤は車に東宮寺(若林豪)を乗せて運転していました。

タップしたスマホから繋がったのは、智美の携帯です。

「どうした?権堂?」

権堂は、答えません。

何か事が起きたことを智美に伝えようとしていたのです。

電話の向こうで、権堂の声がしました。

『会長!もうすぐ、竹内の家です』

その一言で、智美は、今まさに薫の身に危機が訪れようとしていることを察したのです。

とぼとぼと足を引きずるように歩いていた薫に迫る白い車のヘッドライト…そして再び大きな災厄が彼を飲み込もうとしていました。



スポンサーリンク

【僕はどこから】5話の感想

なぜあんなにすぐに警察が現場に踏み込んで薫を逮捕したのか。

そして玲はどうしていきなり姿を消してしまったのか。

その裏にいたのが小悪党の情報屋・山田でした。

イイ人を演じても、こういう悪い奴を演じても、高橋努さんは突き抜けてる感じがします。
舞台から出てきた人は強いですねぇ!

そんなふうに暗躍していた山田の弟分の駿は、見た目以上にヤバそうなにおいがぷんぷんしています。

ふっと思ったのが、岡田准一さんのドラマ“SP”に出てきた掃除屋の姿をした殺し屋たち、リバプールクリーニングのようです。

…駿は盲目的に山田のことを慕っており、彼の言うことなら何でも聞いてしまうというシンプルな思考の男です。

それだけに、倫理や常識に縛られない彼が暴れたらどんな危機的状況に陥るか、ちょっと怖い…。
そこには悲劇的な末路しか見えませんが、今そこに存在していること自体が、薫と智美にとっては大きな“危機”です。

さて、ファウストは良く知られた文芸大作ですが。

「蛇を踏む」も川上弘美さんが1996年に芥川賞を受賞した作品です。

薫は、井上家の書斎は全て初版で埋め尽くされていると言っていましたが。

ハードカバーに帯付きのあの本も、当時のものをそのまま使っていたのかもしれませんね。

そうした細かい拘りが、物語に奥行きをもたらせているように感じました。



スポンサーリンク

【僕はどこから】5話の視聴者の声


↑ うん。今回の彼は表情豊かで、これまでで一番カッコイイ智美でした。


↑ そう、まさに突破劇でした。…暗躍している真犯人、本当の敵は誰なのでしょうか。山田は、手先ですよねぇ。


↑ 次の突破劇…いったいどうなるんだろう?
 初回冒頭につながるんだから、生きてるだろうけど…そこまでのプロセスがめっちゃ気になる…。


↑ 無心にアルプス一万尺やってるところ、本当にカワイイ。


夜中にこれだけのことって、健闘してるなぁ、って思うの。


↑ ヤバい匂いの共通項なんですかね(笑)。


↑ うん。ジワる(笑)。

まとめ

一つ、危機を切り抜けた薫と智美でしたが。

期待していた報酬は望めず、さらに仕事も失ってしまった薫はどうなってしまうのでしょう。

高い志と、矜持を持って再び歩き出そうとした彼の前に広がっているのは、多難な道しかありません。

しかし、くじけずに守り抜いた智美との絆が、彼に新しい未来をもたらしてくれるのでしょうか。

そして、玲の人生も。

勿論、母親を殺めたことは償わなければなりませんが。
それでも…彼の人生もまた、救われるべきものであったはずです。

そういえば。

井上家の当主…涼子の夫であり、玲の父親とは一体どんな人物なのでしょうか。
全く表に出てこない彼の正体が気になります。

もしかしたら。

東宮寺の口にたびたび上っていた“先生”がその人物なのか…妄想は止まりませんが。

物語半ばをやっと超えて、後半戦…智美と薫の逆襲は始まるのでしょうか?
次までの一週間が長いですね。