2020年冬ドラマ

【僕はどこから】9話のあらすじネタバレと感想!薫と智美…謎解きと、未来への”道”

ドラマ「僕はどこから」第9話が2020年3月4日(水)深夜に放送されました。

激高した山田(高橋努)に拉致された薫。

玲(笠松将)の居場所である宝土清掃に迫る智美(間宮祥太朗)。

彼らは、しかし諦めることをせず、降りかかるその厄災に蹴命に立ち向かっていました。

ここでは、「僕はどこから」第9話のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

【僕はどこから】9話のあらすじ(ネタバレ)

攻防の行方

「僕は、僕を肯定してくれたひとの力になりたいです」
それは死地とも言える場所へ赴こうとしていた智美の背中に投げかけた薫の言葉。

道の駅はがで薫に銃を向けた山田は、警察に取り囲まれながらも刑事を撃ち、薫を引きずって車を奪い、逃走したのです。

目の前で彼らを取り逃がした桐原刑事(神保悟志)らは緊急配備をかけ、懸命に行方を追ったのです。

「藤原なんだろ?どうしてだ?どうやって?!」

なぜ、自分が操っていたはずの薫に欺かれたのか…山田には納得がいかなかったのです。

一文字の意味

遡ること、5時間前。

「このメッセージの意味がようやくわかったわ。最初は偶然かと思ったが…」

早朝の公園で、智美は思わせぶりに権堂(音尾琢真)にスマホの画面を見せました。

そして、権堂では山田に顔を知られているために、妹の千佳(上白石萌歌)を呼び寄せるように命じたのでした。

「8時30分発のはがパーキング行きのバスに薫が乗る。今からいうモノを準備して、それに乗り込め」

「え、なに、間に合わなかったら?」

「その場合は市貝サービスエリアまで車を飛ばせ。そっから乗り込んで薫と接触しろ」

「え?…どうしちゃったのよ、薫氏は?」

「奴は今、山田に操られてる。俺とあいつのやりとりは、全部山田が中継してる」

「何故にそんなことが分かりますの?」

…その謎は“ちゃんとしたメッセージが送られてきたから”というものでした。

智美と薫の二人は昔から、お互いにメッセージを送り合う時に、どこか一文字を変える、という遊びをしていたのです。

山田を山“駄”とするように。

「だから、誤字のないメッセージは、薫以外の誰かだ」

「藤原さん!」

その話を聞いた権堂は困惑気味に問いました。

「だとしても、さすがにこれだけで山田の罠とは…」

「なんだよお前、道ふさぐなよ」

「すんません…」

「それだけじゃねぇ。俺と薫が武器を手にして接触することが、講談会にとってどれだけ危険なことか。山田が判らないはずがないだろ?」

「だから、山田は俺と薫が合流するときに、なんか必ず一発かましてくんだよ」

警察をけしかけて逮捕するとか、その目の前で玲(笠松将)を始末するとか。

まず、その危機的状況にあることを、薫に伝えなければならない、として、智美は歩き出したのです。

ドンキの袋を携えて

千佳は早朝から兄の指示で買い集めた紙袋を手に、市貝のサービスエリアに辿り着きました。

そして、智美はドンキの黄色い買い物袋を提げて、権堂のいる公園に戻ってきたのです。

「藤原さん、何買って来たんすか?」

「まぁ、ドンキでいろいろな」

「へぇー」

「やっぱドンキすげぇよ。安いし、品ぞろえ豊富だし」

「…どうでもイイっすよ」

「どうでもよくねぇだろ」

そんな彼のスマホが鳴り、智美はカレーパンを食べながらその画面を確認しました。

“あと三時間ではがパーキングエリアに着きます。ここで待ち合わせしませんか?”

それを見た二人は歩き始めました。

智美は陽気に「ドンドンドンドンキ~ドンキ~ホ~テ~」とCMソングを口ずさみ、足取りも軽く歩いていきました。

その後姿を物陰からみつめていた一人の若者がいたのです。

彼はスマホを取り出し、山田に“藤原が動き出しました”とメッセージを送った直後に、二人に襲われ、昏倒しました。

「山田の野郎、やっぱ尾行つけてたな」

藤原が手にしていたのは巨大な“犬が噛み噛みするやつ”___武器を持たずに来た彼が、ドンキで仕入れてきた武器です。

「殴るもんねぇからな、ドンキで固くて振り回しやすいモン買って来たんだよ」

「ドンキでそんなものを…」

そう言いながら権堂はその若い男を車に引きずり込みました。

「てってれ~~~~おい、権藤聞けよ!」

智美は、男が取り落としたスマホを、まるでドラえもんの秘密道具のように見せました。

「このスマホで俺たちの動きはどうとでもできる」

それは意趣返しの第一歩でした。

千佳の闘い

智美の指示を受けて、千佳は市貝サービスエリアで薫の乗った高速バスの到着を待っていました。

彼の前の座席にいるのがスーツ姿のビジネスマンだと確認して、千佳は作戦を決めたのです。

「バスがやってまいりました~とにかく薫氏の前の席、陣取ります」

「薫から情報聞きだしたらすぐに連絡しろ」

その電話を受けている目の前では、権藤が捕獲した山田の手下の手の爪をペンチで剥がして山田とのつながりや情報を聞き出そうとしていたのです。

「権堂…そんな顔が仕上がってるやつ、無理だろ…(爪が無かったら)痒いとこ掻けなくなっちゃうだろ?」

まぎれもなく…智美も立派なヤクザです。

山ほどの紙袋の中身は変装用の衣装と小物でした。

その中からキャリアウーマン風のスーツにウィッグ、パソコン入りのビジネスバッグを携えて、千佳は売店に現れたのです。

そして、ひとりの男性に声をかけました。

薫の前の席に座っていたビジネスマンです。

「あのう、出張か何かですか?」

「あ…ええ」

「申し訳ないんですけど、バスの座席を交換してもらうことって、出来ませんでしょうか?」

「座席を…ですか?」

「これから、芳賀で商談なんですけど、ゲン担ぎに、いつもあの席に座っていて…もちろん、ただとは言いません」

千佳は、万札をちらつかせて彼を丸め込み、その席をゲットしたのです。

「じゃあ、商談頑張ってくださいね」

「ありがとうございます!」

バスに戻り、目的の席に着いた彼女は、刑事をやり過ごすと座席の間から薫に氷の入ったコップを見せて、自分だということを知らせました。

それは何度も目にした、千佳の好物だったのです。

驚いて座席の隙間から彼女を凝視すると、パソコンの画面に彼女の指示が書かれていたのです。

“これは山田の罠 銃の引き渡しは中止 銃は私の座席下へ”

小さくうなずいた薫は袋の紐をほどいて中身を取り出し、そっと床に滑らせました。

千佳はそれを鞄に隠し「知ってることを書いて」とメモとペンを渡しました。

彼女はそれを写メにとり、智美に飛ばしました。

“玲くんの居場所は宝土清掃。
マフィア化した組織だそうです。
住所ははが市下城町1-3-9”

それを見たとき、智美と権藤は千佳にメッセージを飛ばしましたが。

彼女は絶句し、それを薫に見せました。

“拳銃を持ってなきゃ捕まらない。こっちが山田を嵌める。薫、やってくれるか?”

薫の脳裏に浮かんだのは、山田が銃を向けた時のこと。

かれは、自身が銃口を向けられたら反射的に銃を取り、相手に向ける…___それを知る自分だからこそできることがあるのだとわかりました。

そして、千佳に小さくうなずいてみせたのです。

敵地へ

智美と権藤は薫の情報を頼りに宝土清掃にやってきました。

そこは、うっそうとした木々に取り囲まれた古い門構えの施設です。

「藤原さん…やっぱり応援を」

「今、講談会はそんなに表立って動けねぇよ。カジノ利権がばれちまうだろ」

「だったら俺だけでも!」

「ばーか!権堂。お前にはやるべきことがあるだろ。それにな。俺には最強の“鈍器”がついいてる」

そういって、彼は犬の噛み噛みを手にして笑ってみせたのです。

「山田に怪しまれないように、バス停に着いた、ってメッセージを送っとけ」

「藤原さん…」

「大丈夫だ。権堂、玲を必ず連れて帰る。死ぬなんて、これっぽっちも考えてねぇよ」

智美は、権堂の立ち位置を熟知していました。

だからこそ、彼に任せるべきことを託したのです。

それを承知で、権堂はスマホを取り出しました。

「藤原がバスターミナルに着きました」

あて先は山田です。

森の中で

宝土清掃の敷地内では、山田の部下たちが拳銃を手に警戒を固めていました。

「本当に、僕のこと奪い返しに来る奴がいるの?」

玲は膝を抱えて窓の外を見ていました。

駿(岡崎体育)はテーブルに並べた拳銃の弾倉に弾を込めながら、その問いに答えました。

「まぁ、兄ちゃんの計画だから完璧だろうけど…万が一に備えて…いや、億が一かな?いや、もっとだ…万・億…」

その言葉を聞いて、玲が言いました。

「億の次は兆、次は京(けい)、次はガイ、ジョ、ジョウ、コウ、カン、セイ、サイ、ゴク、ゴウガシャ、アソウギ、ナユタ、フカシギ…ムリョウタイスウ…」

まるで呪文のようなその言葉に、駿は頭を抱えました。

「お前に先に言われちゃったけど!それくらい失敗がないぞ!っていうこと!」

部下たちに拳銃を配り、彼は言いました。

「お前、頭イイのに…なんでそんな風になっちゃった?」

玲はのっそりと立ち上がり、窓の外を見ました。

「まぁ、お前も兄ちゃんを信じてここに居たらいいよ。みんないいやつだし。ここは家族なんだ」

「家族?」

ぴこん、と音がして駿のスマホに山田からメッセージが届きました。

“そろそろ玲をはがパーキングに連れてこい”

「よぉし!じゃあ準備するか」

車に乗る前に大切なこと!と言って、彼はトイレに向かったのです。

そんな駿の姿に、玲はふっと口元を緩めて笑いました。

玲を乗せる車に護衛をつける、とのことで、門の見張りが動きました。

しかし、その場に一人残された男は、怪しげな人影を見つけて森の中に駆け込んだのです。

それは智美でした。

あっけなくその男を制圧した智美は、拳銃を強奪し、男の口に食べていたパンを突っ込みました。

「お前さぁ、俺のこと、絶対喋るだろ?」

男は銃口を凝視して頷きました。

「だよなぁ。で、情報は一個もくれねぇ…“仕上がった顔”してるもんなぁ」

薄笑いを浮かべた智美は、ためらうことなく引鉄を引きました。

銃声に緊張が走る駿たち。

男たちのうごきが俄かにはげしくなりました。

彼らはまさか智美が一人で殴り込んできたとは思っていません。

「今すぐ車を出すのは危険です!」

「そうだなぁ…10分で終わらせよう」

そうして森に散っていく部下たちに、駿は叫びました。

「おい!お前たちを絶対死なせないぞ!俺たちは家族だ!」

それに呼応するように返事があり、駿は玲の元に戻ったのです。

「信じらんねぇ…兄ちゃんの計画が突破されるなんて」

建物の外に出てきた玲の腕を掴んで戻そうとした駿を振り払い、玲は声を荒げました。

「僕はどうしたら良いの?」

駿は、わずかに考えをめぐらし、そして言ったのです。

「死ぬな。そんだけ…!」

そして、今

強奪した車を停めて、山田は薫に吐き捨てるように言いました。。

「そういうことか…罠にはまってたのは、俺の方か」

「貴方が現れるかは…賭けでした…完璧主義の貴方だから、最後は自分の目で確かめようとするはず…」

怒りに震えた山田は、拳をステアリングに叩きつけ、そのまま薫に掴みかかりました。

「クソが!クソがクソがクソがクソがクソがクソがクソがあああああああああ!」

「山田さん!もうこれ以上は…!」

「お前に井上涼子殺害の罪をかぶせるのはやめだ!他に方法を考えてやるよ!俺たちの勝ちは変わらねぇ!…藤原が宝土清掃に乗り込んだとしても、駿がいる!」

「駿…?」

「頭は悪いが、バケモンだ…兵隊も仕上がってる…どう考えても、藤原は生きて帰れねえよ!」

鬼気迫るその表情に凍り付く薫に、山田は容赦なく銃口を突き付け、罵倒し始めたのです。

生きるために

智美は、銃口をわずかに外しました。

男は、口からパンを零しながら彼を凝視し、「悪いものは外からやってくる…悪いものは…」と唱え始めました。

「はぁ?この野郎…脅しても喋らねぇじゃねーか。おまえら、マフィア化どころか、洗脳だなぁ___おい、お前悪く思うなよ…俺もやっとこさ、ここまで行き抜いてきたんだわ」

そういうと智美は掌で顔を覆って、男に銃を向けました。

狭い車内で山田に殴られていた薫も。

「何でお前は諦めねぇんだ?!」

そう怒鳴られても、歯を食いしばって耐えていました。

「だって、僕は!せっかくここまで!なんとか…生きてきたから!」

4年前…高校を辞めて働き始めた頃。

若年性痴ほう症の症状が悪化していく母に戸惑い、怒りすら覚えながら絶望の中を漂ってきた薫。

そして、同じ頃…ヤクザの最も下っ端で、権堂に蹴り飛ばされて床に這いつくばっていた智美。

それぞれ、母と、千佳を抱えて日々を凌ぎ、無力感に苛まれながらうずくまり、途方に暮れたその頃___二人はメッセージを送り合うことも出来ないままに苦しい日々を乗り越えて来ていたのです。

智美は、身を持ち崩しそうになった千佳を連れて山の中に入り、持っていた拳銃を撃ちました。

「終わってたまるか!くそバカ野郎!」

手渡されたそれに戸惑い、しかし撃つように促された千佳は思わず叫びました。

「とうきょうとっきょーーーーきょかきょくぅっ!」

そして震える指で引き金を引いたのです。

それは、上り詰めるための決意表明でした。

すっきりした笑顔で、二人は生き抜くことを決めたのです。

「だから、こんなところで終わるわけにはいかねぇんだよ」

銃声がして、ぴちゃっと掌に血しぶきが飛びました。

抵抗を続けた薫は殴り倒されて気を失ってしまいます。

その頃。

千佳はやっと権堂の車をみつけました。

「遅いんだよ!」

「すんません、サツがうろついていたので…」

「あたしはちびったよ!比喩でもなんでもなくガチで!早く車出して!」

喚き散らす彼女から拳銃を受け取り、権堂は千佳の背後から忍び寄って、その口元に薬を嗅がせたのです。

タイムリミットまで、あと三時間。
全てが、森の中に向かって疾走していったのです。



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【僕はどこから】9話の感想

物語の始まり、二人が再会した時がどん底なのかと思ったら。

とんでもなかった…。

ほんのわずかな間、高校で共に過ごした幸せな時代から、彼らの道が分かたれて…その間に彼らが舐めた辛酸が凄まじいものだったのです。

それぞれが、たった一人の家族を守るために___。

薫は高校を辞めて本格的な介護を始め。

智美は、ヤクザの組織の底辺に身を置き、家もなく、そんな中で千佳を抱えてボロボロになっていきました。

それでも、彼らは生きることを諦めなかった。

だから、再会してともに過ごせるようになったとき。

その能力は大きく膨らみ、それぞれの人生を切り拓いていくだけのパワーが膨らんだのでしょう。

駿と、山田の関係も複雑なものでした。

無条件に兄と慕う駿と、彼を利用しているふしのある山田は、少しずつ齟齬が見えてきたように思えます。

二組の兄と弟・妹。

スマホの画面にはそれぞれ「兄ちゃん」とありましたが。

千佳のそれには赤い♡がついていました。

それが、彼らの生命力の強さを表すものだと信じたい。

薫が生き残るのであれば、智美にも、明るい未来を…。

そして、一見、恵まれた環境に居たように見えた玲の、母親に翻弄され、スポイルされてきた人生にも、何某かの光を___。

そう思わずにいられない、クライマックス(一歩手前)でした。



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【僕はどこから】9話の視聴者の声


↑ 彼らの間には、奇妙なシンパシーがあったよね。


↑ 岡崎体育といえばあの声、的な。確かに別人みたいです。


↑ ゴンドゥーのアレが一番意外だったなー…。


↑ 宝土清掃って、あの浄水場だったんですか?!

まとめ

宝土清掃はこれまで一部の部屋と庭先の外観しか出てきませんでしたが。

そうか、これがあの浄水場の一部だったのか、と納得です。

あそこなら怪しい男たちが暴れていても周囲には悟られにくい。

というわけで、あの場所は、今や多くの人に知られるようになった『日本で一番有名な廃墟』です。

映画「カメラを止めるな!」や「アルキメデスの大戦」、戦隊もののルパパトや仮面ライダーなどでも大いに活用されていて、一目で「あ、あそこだ!」とわかる場所です。

旧芦山浄水場は昭和7年に作られた施設で、既にボロボロ。

しかし、その廃れて朽ちた雰囲気が独特で、さまざまな映像作品に活用されています。

一話冒頭に出てきていたので、最終決戦はそこなのか、と予想していましたが。

まさにそこに向かって全てが突き進んでいった9話でしたね。

一つ分からないのが、権堂が千佳を眠らせた理由です。

希望的観測なら…彼女を巻き込まないための方策であると思いたい。
そんな9話の結末でした。