2019年夏ドラマ

【Heaven?~ご苦楽レストラン~】最終回(第10話)のあらすじネタバレと感想!仮名子と伊賀、“この世の果て”で巡り会う!?

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ドラマ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」最終回(第10話)が2019年9月10日(火)に放送されました。

ここでは、「Heaven?~ご苦楽レストラン~」最終回(第10話)のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

嵐の船出後、なんとか沈没せずに、結構うまく(?)楽しく(?)やってきた「ロワン・ディシー」の仲間たち。

しかし穏やかな航海は続きませんでした。

本業・ミステリー作家の仮名子(石原さとみ)は、ほぼ唯一のお得意先である出版社の倒産で、作家生命の危機に。

他の出版社に頭を下げる気のない仮名子は「オーナーに専念する」と宣言し、スタッフに戦慄が走ります。

そして、店の要である伊賀(福士蒼汰)には、仮名子と互角のご無体ぶりを発揮する猛母・勝代(財前直見)の魔の手が迫っており…というか、伊賀は既に魔の手にガッシと捕まれており!

仮名子の “ある不用意な発言”で自信を失っていた伊賀は、自分の居るべき場所がわからなくなっていたのです。

…というのが前回までのお話。

さて、仮名子と伊賀と仲間たちは、そしてみんなのご苦楽レストラン「ロワン・ディシー」はどうなってしまうのでしょうか?

お名残おしくも、遂に最終回の幕開けです!

ドラマ【Heaven?~ご苦楽レストラン~】あらすじと原作漫画ネタバレ!最終回予想もドラマ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」は、佐々木倫子さんによる漫画作品が原作となっています。 漫画は6巻で完結しています。 ...

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【Heaven?~ご苦楽レストラン~】最終回(第10話)のあらすじ(ネタバレ)

“太陽作戦”VS“太陽作戦返し”

「というわけで、しばらく会えなくなるから顔を見に来たの」

伊賀(福士蒼汰)の猛母・勝代(財前直見)が突然店に乱入、伊賀の父のジンバブエ転勤を伝えた直後にガッツリ伊賀の腕を抱え込んだが…

意外にも、その腕あっさり離して言った。

「みなさん、観のこと、よろしくお願いします」

深々と頭を下げて店を出て行く勝代。

伊賀をジンバブエに連れ去りに来た、と身構えた店長・堤(勝村政信)、ソムリエ・山縣(岸部一徳)、川合(志尊淳)、シェフ・小澤(段田安則)は拍子抜け。

何より伊賀自身が「笑顔で去って行く母」に驚いていた。

しかし、勝代と互角の「ご無体メンタル」を持つオーナー・仮名子(石原さとみ)だけは見抜いていた。

勝代があえて伊賀を頼らないことで、伊賀の気をひこうとしている「太陽作戦」を展開していることを!

「太陽作戦返し」を狙った仮名子は、勝代に負けない笑顔で伊賀に言った。

「ご両親、心配ね。ジンバブエに一緒に行ってあげたら?伊賀くんがいなくても、何とかなるから」

「!?」

(自分はここに必要とされていないのか)衝撃を受ける伊賀。

伊賀に大ダメージを与えたとも知らず、仮名子は「伊賀に気持ちよく仕事させて店に残らせよう」と余計なことを考え始めた。

「伊賀くんルール」発令

「川合くんはいいけど、伊賀くんはダメ」

仮名子が発令した「伊賀くんルール」。

それは「川合は客からのプレゼントを受け取ってもいいが、伊賀はダメ」というものだった。

本来受け取る川合のほうが問題なのだが、あえて仮名子から「川合はいいけど自分はダメ」と宣告された伊賀は穏やかではない。

「どうして伊賀くんが傷つくことを言うんですか」

堤と山縣は仮名子に直訴するが、仮名子にはどこ吹く風だ。

ちょうどその頃、伊賀は常連客の指揮者・日比野(井上順)からコンサートの招待券を渡されようとしていた。

いつもなら断る伊賀だが、「伊賀くんルール」への反発もあり受け取ってしまった。

そんな伊賀に、心なし冷たい声で仮名子は言い放つ。

「お客様とは友だちにはなれないのよ。川合くんは別だけどね」

そしてコンサートを満喫したお礼に次の日比野の来店で食前酒をサービスするなど交流を深めていく伊賀の姿に、ため息をつく仮名子。

果たして伊賀は、「今日は1枚しかないけど」と日比野に招待券を差し出されたとき、喜びよりプレッシャーを感じてしまった。

閉店後、再び仮名子からかけられた言葉が伊賀に染み渡る。

「伊賀くんは、日比野さんに会うのが楽しくなくなってしまった。自分の居場所を、自分で居心地悪くしちゃダメ」

次のコンサートで、舞台上の日比野の目は伊賀に渡した招待券の座席が空席であることを捉えた。

伊賀は、“仕方なく日比野のコンサートに行く”のではなく、“川原でサンドイッチをほおばる”休日をあえて選んだのだった。

そして日比野は店に来なくなった。

保つべき美しい距離感

「お客様とは友だちになれないの。川合くんは仕事とプライベートの垣根がないから例外だけど…」

日比野が店に来なくなったことを自分が招待券を無駄にしたせいだと悩む伊賀に、仮名子は優しく言った。

「最初に(コンサートに)行ったときは楽しかったでしょ。ならそれでいいじゃない」

仮名子の言葉に気持ちが楽になった伊賀は、自腹で日比野のコンサートチケットを買い、仮名子を誘う。

コンサートホールの座席に並んだ仮名子は、改めて言った。

「伊賀くん、お客様に近づくのは簡単よ。美しい距離感を保つことこそ難しいの」

演奏は素晴らしく、観客は惜しみなく拍手を送った。

客席に伊賀の姿を認めた日比野は、かつて店で伊賀が一番のお気に入りと話していたブラームスをアンコールに選ぶ。

言葉を交わすわけではないが、確かに心が通いあう「美しい距離感」がそこにあった。

ジンときている伊賀に、仮名子は高らかに言った。

「レストランに一番大事なことは何かわかる?距離感よ。距離に対する鋭敏な感覚こそが才能なのよ!」

「…」

仮名子を見つめる伊賀。ここぞとばかりに畳みかける仮名子。

「あなたはきっといいサービスマンになるわ!!」

逆効果の連鎖

「オーナーのお言葉に甘えてジンバブエに行ってきます」

翌日、置き手紙を残して、伊賀は姿を消した。

「コンサートの夜、伊賀に何を言ったのか」スタッフ一同から責められる仮名子。

しかし、伊賀を最大級で褒めたつもりだった仮名子はワケがわからない。

伊賀は、仮名子から「あなたはきっといいサービスマンになるわ!!」と言われたとき…

それが初対面でスカウトされたときと全く同じ言葉だったので…

(みんなは日々成長しているのに、未だに僕はスタート地点、ということでしょうか)と思い切り落ち込んでしまったのだった。

仮名子の「太陽作戦返し」は見事に逆効果だったのだ。

自分が必要とされるであろうジンバブエ行きを決意し、父とともに現地にいる母・勝代に連絡する伊賀。

しかし、そんな伊賀の心境の変化に気づかず、「太陽作戦」続行中の勝代にあっさり電話を切られてしまった。

行くところがなくなり、伊賀は長崎の実家へ。

やることもないので、母が散らかしたまま旅立った家の中を片付けはじめた…

× × ×

一方、伊賀を失った「ロワン・ディシー」では。

遂にオーナー・仮名子が給仕服に着替え出動するが、案の定混乱に輪をかけただけに終わり、三日でスタッフは消耗しつくしていた。

見かねた常連客の鱸や、辛口コラムニストの英代までが片付けを手伝う事態に、仮名子は電話をかける。

その相手は…峰(小関裕太)だった。

一度川合のリストラ話が出たときに有能ぶりを見せつけ、惜しまれつつ去って行った人材である。

そんなわけで、伊賀不在の4日目は、バリバリ働く峰によってスタッフ一同に久しぶりの心の平安がもたらされた。

とはいえ、「伊賀くんの代わりを見つけた、ということですか?それでいいんですか、オーナー?」と不安になる堤と山縣。

川合は川合で、伊賀の存在を忘れることなく、彼にLINEメッセージを送っていた。

残念ながら、それはこの状況、このタイミングでは絶対に送ってはいけないメッセージだった…

「救世主、峰くーん!」その言葉とともに、峰とツーショットで笑顔全開の川合の自撮り写真。

長崎の実家で川合のメッセージを開いた伊賀の口から絶望のため息が漏れた。

逆効果の連鎖が、伊賀の心を追い込んでしまったのだった。

あなたを待つ人がいる

翌日、伊賀不在5日目の「ロワン・ディシー」。

バリバリの峰のヘルプで一息ついたと思ったら、峰は1日だけの登板だったと知り、スタッフ一同は絶望のどん底にたたき落とされていた。

その頃、長崎の実家にて。

伊賀も絶望の中で「退職願」を書いていた。

ハンコを探すうちに、伊賀はこどもの頃の文集を見つける。

そこには「将来の夢:猛獣つかい」と書かれている。

ちょうどその時、ジンバブエの勝代が「すき焼き鍋を送ってほしい」と電話をかけてくる。

忙しげな勝代に代わり電話に出た父・静(鶴見辰吾)に、伊賀は文集のことを尋ねた。

すると、静は、「あれは母さんが勝手に書いたものだ」と言う。

「母さんは的確にお前の将来を見抜いていた」

息子の将来の夢に「猛獣つかい」と書いた勝代に、静は感服したようだ。

「衣はえびがあってこそ、猛獣つかいは猛獣あってこそ。我々はそういう存在なのさ。なんとなくわかるだろ?」

…わかったような、わからないような。

しかし何となく気持ちが落ち着きどころを見つけ始めているような。

父との電話のあと、不思議な感覚に陥っている伊賀に、今度はにぎやかな電話がかかってきた。

「いつ帰ってくるの!?伊賀くんがいないと店は無茶苦茶よ!!」

仮名子の声だった。回りでスタッフ一同が阿鼻叫喚の中「伊賀くん、カムバーック!!」と叫んでいるのも聞こえる。

「とにかく帰ってきて。仕事、仕事!」

「…はい」伊賀にいつもの静かな湖畔の水面のような穏やかな笑みが戻ってきた。

移転話は渡りに船!?

「さあ、心機一転頑張りましょう!」

帰ってきた伊賀を迎えて、「ロワン・ディシー」はめでたく再出発したのだが、話はそううまくいかなかった。

予約客ゼロの日が続き、店の経営は傾きがち。

そんな中、店の移転話が持ち上がる。

墓地の中の立地に目を付けた和菓子屋の老舗が、ここに和菓子喫茶を開きたいというのだ。

「私たちに出て行けと?」

警戒する仮名子だが、実は渡りに船の話ではあった。

半年後の賃貸契約更新時には確実に競合になるので家賃は跳ね上がる。

だが、もし今すぐよそに移転してくれるなら、和菓子屋は「引っ越し代と諸費用あわせて一千万払う」というのだ!

だが、仮名子は即座に反対した。

理由は思いつかないが、とにかく反対した。

翌日、堤、山縣、川合、小澤らは、代わりに不動産屋がすすめる物件を見に行く。

そこは立地もよく、厨房施設も充実。何不自由ない物件に見えたが、そこで一同は「自分たちが今の店にとんでもなく愛着を抱いている」ことに気づいてしまった。

やっぱりここが一番、ここは全てがちょうどいい。

「フレンチにこだわらなくてもいいのか…」とまで堤は言い出した。

1人物件を見に行かず、店で静かに食器を磨いていた伊賀は、堤たちの声を何も言わず横顔で聞いている仮名子に尋ねた。

「オーナーがここに残りたいのは、マンションが近いからですよね?オーナーは移転に反対なんですよね?」

変わらず無言で考え込んでいた仮名子だが…

「今日は帰るわ!」突然立ち上がり店を出て行った。

猛獣使い、覚醒

「一晩考えたけど、移転してもいいわよ!」

翌日、仮名子は晴れやかな笑顔で店にやってきた。

「私も新店舗の近くに引っ越すわ!それでみんなハッピー!!」

すっきりした表情の仮名子に比べ、迎えた伊賀の表情は引きつっている。

「??」

仮名子が奥へ進むと…

「ようこそ、和菓子カフェ・ロワン・ディシーへ!」

伊賀以外の全スタッフが和風飲食店スタイルにすっかり衣替えして待っていたのである。

シェフ・小澤の渾身の和菓子試作品も並んでいる。

彼らは、移転するくらいならフレンチレストランから和菓子カフェに店を変えればよい、と決めたのだった。

「…甘いものしかないの?」「磯辺焼きもあるよ!」

「お酒は?」「お酒は甘酒!」

しかし店のオーナーは仮名子である。

そして移転を決意した仮名子は、既に不動産屋と和菓子屋との契約を進めるべく、先方を店に呼んでいた。

契約書を拡げたテーブルをはさみ、仮名子と不動産屋&和菓子屋が向かい合う。

移転の決意固い仮名子の姿を前に、スタッフ一同は「なんとかしてくれ」と伊賀に心で泣きついた。

「伊賀くん、ハンコを頂戴」

仮名子に指示されたとき、なぜか伊賀の頭に実家で見た文集の文面が浮かぶ。

『将来の夢:猛獣つかい』

次の瞬間、伊賀の中で何かが覚醒した。

あくまで普段どおりジェントルに、しかし決意を秘めたまなざしで仮名子を見つめた伊賀は、ハンコを差し出しながら言った。

「オーナーも負けることがあるんですね…」

「今…なんて!?」仮名子がキッと目をむく。

「オーナーが言い負かされて、他人の提案に乗るのを初めて見たので」

それだけ言うと、伊賀は「どうぞ」とハンコを差し出した。

「~~~っ!」

唇を噛みしめ、仮名子は目の前の取引相手に言った。

「印鑑は押しません」

「…では競合になりますね」

どうせ次の更新時にはウチが勝つ、と余裕をみせる和菓子屋たち。

しかし、それが仮名子の「ハッタリ劇場」の幕を開けた。

「競合になったらウチが!勝ちますわ」

デメリットしかないこの立地で、フレンチをやってきた自分たちが、メリットしかない和菓子カフェに転じれば大成功まちがいなし。

そもそも、私たちが店を選んだのではなく、店が私たちを選んだのだ。

…などなど、蕩々とまくし立てる仮名子。

「もうメニューは完成しているの!」

ここで伊澤渾身の和菓子試作品がワゴン満載で登場!

まさかの逆襲に、和菓子屋は「一度この件は持ち帰って…」と逃げ腰になった。

猛獣つかいに放たれた猛獣が、敵をしとめた瞬間だった。

雷鳴

しかし。

仲間たちが快哉を上げる中、猛獣使い・伊賀は「この勝利は猛獣・仮名子を幸せにするのか?」と疑問を抱いてしまった。

勝ち名乗りで得意満面なはずの仮名子が、自分に顔を向けて不安げにつぶやいたからだ。

「あれ?伊賀くん?このまま勝ったら私、ずーっと甘酒飲んで暮らしていくの?まかないは?ディナーは?毎日磯部焼き???」

伊賀は自分が何をするべきか悟った。

「オーナーは、経営をしたいわけではないんですね?」

うなずく仮名子に伊賀は質問を重ねる。

「オーナー、『ロワン・ディシー』に大切なことは何かわかりますか?」

「理想のレストランに大切なことは何か」。

その問いは、開店のためスタッフをスカウトする仮名子が一人ずつ問いかけていったものだ。

「…」

ただ伊賀を見上げる仮名子に代わって、伊賀は続けた。

「“オーナーと店との距離感”です」

「…」

「オーナーはオーナーでありながら客であるという矛盾した存在でした。ですがそれがよかったんです。しかしオーナー自身がその矛盾に気づいた以上、この店の未来はありません」

目を見開いて伊賀の言葉を聞いていた仮名子の表情が、次第に得心の笑みに変わっていった。

「そっか…そうよね」

思えば「経営専念宣言」をしたころからモヤモヤしていた、という仮名子。

「この店の役目は終わりました」伊賀は微笑んだ。

「私たちが店を去るのではなく、店が私たちを去るのね!」仮名子も微笑んだ。

そして追い返そうとしていた不動産屋と和菓子屋を呼び、契約書に判を押し、その契約書を堤に押しつけて「あとはよろしくね!」と店を出て行った。

店の外ではどこかで雷鳴がとどろいている。

仮名子を追って外に出て来た「ロワン・ディシー」の仲間たちを振り返り、仮名子は晴れやかな笑顔で宣言した。

「みんな、今まで本当にありがとう!『ロワン・ディシー』解散!」

…という仮名子の言葉が終わるか終わらないかで、一際大きな稲妻が走った。

そしてなんと、さっきまで「ロワン・ディシー」だった建物に雷が落ち、ボッと火がともる。

あっという間に全焼する店を、なすすべもなく見つめる一同。

「契約書を交わしたので一千万は払わなくてはならない」あたふたする和菓子屋と不動産屋の前で、仮名子は契約書を破り捨ててみせた。

これで、何も手元には残らなくなった。

「よかったわね、やすらぎ会館まで火が燃え移らなくて。『やすらげない会館』になっちゃうとこだったわ…じゃっ!」

仮名子は振り返りもせず去って行く。

後には伊賀と、「伊賀くん、我々はこれからどうすればいい?」と呆然とする仲間たちが残った。

「まだスタート地点」のふたり

「ロワン・ディシー」の名と仲間たちは、伊賀に引き継がれた。

伊賀の両親不在中は長崎の伊賀の実家で開業。

賑わう店内には、常に一つだけ「永久RESERVED」の席がある。

しかし、辛口コラムニスト・英代(内田 慈)や元常連客の小枝夫妻(矢柴俊博、上田 遥)が訪れることはあっても、仮名子の姿は見えない。

伊賀の両親が帰国すると、今度は北国で開業。

古民家風の店内にも、常に一つだけ「永久RESERVED」の席がある。

しかし、石材屋の鱸(田口浩正)が訪れることはあっても、仮名子の姿は見えない。

(僕らはそれなりに、結構うまく楽しく…店を閉じては、また開き…働きつづけた)

数十年の時がすぎ、いつしか伊賀の声と姿は、ドラマ初回に登場した謎の紳士(舘ひろし)に重なっていく。

(時には諦観の笑みを浮かべ、立派なサービスマンになるために。そしてオーナーが理想とする店を目指し続けて…)

極楽のように美しい南国の地のレストラン。

看板は、かつての「ロワン・ディシー」のものがそのまま使われている。

スタッフが、伊賀(舘ひろし)に来客を告げる。

「永久RESERVED」の席には、美しい後ろ姿の老婦人が。

「小説の取材ですか?」

老婦人のそばにすっと控えた伊賀に、彼女は言った。

「あなたがいいサービスマンになったかどうか見に来たのよ」

その言葉に、墓場の中のレストランでの日々が甦る…

「昔のまま…まだ、スタート地点です」

伊賀が答え、二人は微笑みあった。

「今日は何を召し上がります?」

メニューを挟んでやり取りする美しい距離感の二人。

そんな二人の姿を、セピア色に染まった“墓場の中のレストラン”の仲間たちの集合写真が見守っている。



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【Heaven?~ご苦楽レストラン~】最終回(第10話)の感想

オーナー仮名子がハンコを持ってくるように命じて、伊賀くんがハンコを持って行く。

それがこんなにカッコイイ場面になるとは、誰が想像したでしょうか。

伊賀くんの中の「猛獣つかい」が覚醒し、あの静かな湖面のような穏やかな顔で一言。

「オーナーが言い負かされて他人の提案に乗るのを初めて見たので…」

この言葉で猛獣オーナー・仮名子に契約を翻意させることに成功。

もしこのままの流れでいけば、伊賀くんと仮名子にも伊賀パパ&伊賀ママ(猛母・勝代)のような未来があったのかもしれないし、それを見てみたかった気もします。

でも、伊賀くんは、「私はこれから甘酒を飲んでくらすの?」とモヤッとした仮名子の心をすぐに汲み、仮名子に代わって「この店は役割を終えた」と告げるのです。

そこから伊賀くんは「ロワン・ディシー」の名前と仲間たちを守り、仮名子は仮名子で自由に生き、時を経て、はるか異国の地で、2人は再会する。

一番美しい距離感を保ち続けたのは、伊賀くんと仮名子だったんですね。

「あなたがいいサービスマンになったかどうか見に来たのよ」という仮名子に、伊賀くんは「まだスタート地点です」と答えますが…

ここが、2人にとっても新しいスタート地点になるといいなあ。

別に艶っぽい話でなくてもいいんだけど、人生の中の一番の芯を共有した同志だから、残りの時間はつかずはなれず、一緒の時間をもう少し過ごしてもいいんじゃないかい?と思います。

ところで「ハンコの駆け引き」の緊迫シーンは、実は原作にはありません。

ここで一度「契約する!」→「契約しない!」の感情大逆転の緊迫感を出してから、伊賀くんからオーナーに「『ロワン・ディシー』にとって必要なものは何ですか?」と質問し、「オーナーと店との距離感がこの店の最大の魅力を作っていた」ことを伝えるシーン。

これも原作にはないドラマオリジナルシーンです。

このくだりを入れてから原作の「店の役割は終わりました。私たちが店を去るのではなく、店が私たちを去るのです…」の宣言のシーンに戻り、落雷で店が全焼する、という脚本は本当にお見事だったと思います。

その脚本を書いた吉田恵里香さんからはこんなツィートが。

「客とスタッフの距離感」「仮名子と店の距離感」「伊賀くんと仮名子の距離感」等々様々な距離感が重要な鍵となったこのドラマですが、「原作と脚本」も美しく響き合う関係でいられたのではないでしょうか。

あと、井上順さん演じる指揮者のにっこり顔が原作そっくりで驚愕したこととか、小澤シェフのつくった和菓子がやたら美味そうだったとか、ここで触れたい小ネタはまだまだあるけれど、またいつか「この仲間たちの流浪のレストランのドラマ」に巡り合える日を待ちながら「最終回の感想」を締めたいと思います。



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【Heaven?~ご苦楽レストラン~】最終回(第10話)の視聴者の声

まとめ

視聴者の皆さまの声でも「このドラマの『肯定』『お気楽』それでいい、というところが好き」「火曜の夜が癒しだった」などの感想が多く、「ヘブン」のタイトル通り天国のようなリラックス感覚を満喫されたようです。

原作には「札幌カニ弾丸ツアー」や「おせちの仕出しに挑戦」など本当に面白いエピソードがまだ沢山あるので、ぜひまたいつかこのメンバー&スタッフでスピンオフ見せてほしいな、と思います。

それでは、最後に「ご尊顔を拝見するだけでも癒し」だった2人の笑顔をお届けして…

See you again!



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