2019年秋ドラマ

【ミス・ジコチョー】8話のあらすじネタバレと感想!雨の日の呪いと手帳の数字の謎!

スポンサーリンク



ドラマ「ミス・ジコチョー~天才・天ノ教授の調査ファイル~」第8話が2019年12月6日(金)に放送されました。

ある雨の夜、とあるマンションで独居男性が亡くなりました。

倒れていた彼の指先が綴る謎のダイイングメッセージに「雨の日の呪い」と騒然となる住人達。

縁あって首を突っ込んだ真奈子(松雪泰子)らによって解明されたその真実とは?!

ここでは、「ミス・ジコチョー」第8話のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

【ミス・ジコチョー】8話のあらすじ(ネタバレ)

雨の日の呪い?!

ある雨の夜。

老朽化したマンションのロビーで一人の男性が倒れていました。

力尽きる寸前、彼は手にしたマジックで床に“-23”と数字を書き残したのです。

このマンションの住人たちの間で囁かれていた「雨の日の呪い」___彼は、そのままこと切れてしまいました。

志保さん、引き抜かれる?!

真奈子の秘書で、研究室を統括している志保(須藤理彩)はもともと工学者であり、大変有能な人物です。

その彼女を見込んで、南雲博士(余貴美子)が凄い話を持ちこんできました。

なんと「宇宙エレベーター国際プロジェクト」の事務局長をやってくれないか、というのです。

地上と宇宙をワイヤーで結び、高度36,000mまで人や物資を輸送することができるという、予算30兆円の国家規模のプロジェクトです。

実は真奈子たちの研究室も、地上での昇降機器の実験に参加していました。

南雲博士曰く、本格的な開発を始める前に12か国に及ぶ国際的な予算や進捗の管理を統括するための事務局を作ることのにした、というのです。

“宇宙エレベーター国際プロジェクト総合事務局”設立、その期日は2020年4月1日です。

しかし、志保がそちらの専従になると、研究室の仕事がままならなくなります。

真奈子は工学者としては有能でしたが、管理業務は志保に丸投げしていたからです。

いつもの中華料理店でそんな話をしていた時、馴染みのウエイトレスのグエン(フォンチー)が料理を運んできました。

しかし、真奈子のラーメンは全く辛くなく…燈(堀井新太)に至ってはラーメンをオーダーしたのに、マーボー丼が運ばれてくる始末。

あまりに様子がおかしいので、つい、真奈子はどうしたのか、と尋ねました。

すると、戸惑いながら、グエンは答えたのです。

「死んでた…」

驚いて真奈子が「誰が?」と問うと、グエンは泣きそうな顔で「橋爪さん…マンションのロビーで…死んでた…みんな、呪いだって言うね…呪われてるって」と言い、真奈子にその謎を解明してほしい、と懇願したのです。

呪われたマンション⁈

真奈子は燈を伴って、その古いマンションを訪れました。

仕事でもないのに、と燈は言いましたが、真奈子にとってはグエンが本調子でないと「いつもの辛さ20倍のラーメンが食べられない!」というのです。

警察の捜査が続いていたそこは、壁には「悪霊退散」だの「呪われたものは出ていけ」だの、おどろおどろしい貼り紙が所狭しと貼られており、不穏な空気でいっぱいでした。

橋爪という男性(宇崎竜童)が倒れていたという場所には、頭部に血の跡…そして手元には“-23”という数字が残されていたのです。

真奈子らが写真を撮っていたら、鋭い罵声が飛んできました。

「何なんだ!アンタたち!」

それはマンションの住人で、呪いを主張していた榊(白川和子)でした。

「このマンションは呪われているんだからね!さっさと出ていけ!」

しかし、真奈子がそんなことで怯むわけはありません。

「ここにお住まいの方ですか?呪いって、何ですか?」

逆に食い下がっていく彼女にキレ気味の榊。

とりなすように、ひとりの刑事が介入してきました。

榊をなだめてまじまじと真奈子の顔を見た彼は「あれ?」と声を漏らしました。

「…天ノ先生、ですか?」

南品川署の栗原刑事(渡辺大知)は真奈子のファンだったのです。

調子のいい男

死因は、後頭部を強く打ったことによる脳挫傷。

しかしその傷が何によって打ったものであったかはまだ不明。

手元に残された数字の意味も調べている最中だということでしたが。

真奈子が登場したことで、栗原は今回のことが何某かの事故だったのか、と尋ねました。

どうも、お調子者っぽい彼は、刑事になってまだ日が浅く、殺人事件を解決したことがないので、ズバッと犯人を逮捕してみたい、というのです。

そして、不可解なことが一つ。

橋爪さんは、その手にペンだけを持っていたのですが。

「ここだけの話、夜中にペンだけを持ってうろうろしているのって、おかしくないですか?」

そして、にやりと笑った栗原は真奈子に尋ねます。

「これ、失敗学的にはどう分析します?」

真奈子は彼と共に、マンションの管理組合長・新藤(ラサール石井)に会いに行き、興味深い話を聴くことになるのです。

“呪い”の発露

昔から、人づきあいが良いわけではなかった…そして三年前に妻を亡くしてからはずっと一人暮らしだった___という橋爪さん。

グエンの家族とは仲が良かったらしい、ということまではわかってきました。

しかし、新藤組合長もそれほど親しいわけではなかったのだと言います。

真奈子は呪いの真相についてズバリと切り込みました。

「どんな呪いがあったんですか?」

___その一つ一つは小さいことだった、と言います。

階段で転倒する人が続出したり、火事でもないのに、廊下の警報が鳴り出したり、防火シャッターが突然閉まってぶつかってケガをしたり。

「ちょ、それ、絶対何かあるじゃないですかー!」

燈はどうやらオカルト系は苦手のようです。

橋爪の死がどうも決定打になって、新藤組合長は「“噂だ”ってバカにできなくて」と悩んでいる様子です。

そんな話を聴き、燈と栗原を伴って外に出た真奈子の身体をかすめるように、植木鉢が降ってきました。

まるで、手出しをするなとでも言わんばかりのタイミングに、真奈子はその上階の窓を見上げたのです。

ダイイングメッセージ

研究室に戻った真奈子は撮影した写真をプリントアウトしていると、郁美(高橋メアリージュン)が床の数字を指して「わぁ、これって、ダイイングメッセージ?」と声を上げました。

燈の推理は「犯人が東京23区に住んでない、ってことなのでは」とのことでしたが、そんな話をしていた彼は、真奈子に「もう現場来なくていいからね」と言われてしまいました。

ちょうどそんな話をしていたところに、南雲博士から電話がかかってきました。

志保のスカウト話です。

「彼女はやりたいと思うんだよねぇ」

いつも、母は強引です。

宇宙エレベーターは、志保が研究者として最後に扱ったテーマだったことも承知の上で声をかけてきたのです。

「まぁ、彼女がいなくなるってことは、アナタの研究室を潰すようで胸が痛むけど」

「好きにすればいいんじゃない?」

真奈子はつっけんどんに返します。

「じゃあ、志保ちゃんにちゃんと話をしてくれるわね?」

そう言われて、スマホを切る真奈子。

志保がいなかったら、研究室が立ち行かなくなることは自明だったからです

対立の構図

真奈子が再びマンションを訪れたら、お札のような貼り紙は増殖しており、不穏な空気は濃度を増していました。

その中に「緊急集会」の貼り紙がありました。

集会室に行ってみると、矢面に立たされていたのは新藤組合長と栗原刑事です。

「結局昨日の件は事件なのか、事故なのか?!」

「はっきりしてもらわないと、安心して住めない!」

と住人らは言いたい放題です。

「現在、警察としては事件と事故の両面から捜査しているところでして」

そう言う栗原に、榊が「呪いに決まっているじゃないか」とお払いのような真似で威嚇していたのです。

すると、住民らが呪いか呪いでないかに分かれ、さらにグエンらが引っ越してきてからおかしくなったと糾弾するものまで現れて、まるでカオスでした。

すると、榊の矛先はグエンに向かいました。

「あの爺さんは、あんたの味方に付いたから呪われたんだ!これは天罰だぁあああ!」

その争点は、古参の住人と、新たに入居してきた住人との対立でもあったのです。

ギャンギャンやり合っている部屋に入っていきそびれた真奈子を栗原が見つけ、大荒れになっていたところに引き込みました。

「皆さんにご紹介します!こちら、天才工学者の天ノ教授です!今回このマンションの呪いを解決するために、特別にいらっしゃいまいた!」

向けられる住人たちの鋭い視線にタジタジになりながらも、真奈子はついうっかり言ってしまいました。

「呪いというのは、科学で解明されます。あと少し、私に時間をください」

グエンが、泣きそうな顔で真奈子にすがるような視線を送っていました。

真奈子はそんな彼女を放っておけなかったのです。

検証開始!

新藤組合長の案内で、これまでにあった階段の転倒事故の現場を見たり。

エレベーターの前で子供が閉じ込められた時の話を聞きました。

階と階の間で停止してしまったので外から鍵で開けて、上階から子供を引っ張り上げた、というのです。

防火シャッターの前では、またまた榊が現れて「橋爪が悪霊から天罰を受けた!」と喚き散らしていました。

その声にグエンが反撃に出ました。

「橋爪さんは呪われてなんかいない!」と。

実は、エレベーターの中に閉じ込められたのは、グエンの息子だったのです。

彼女の一家は、橋爪さんと仲良く拘留していたのです。電化製品が壊れたら修理してくれた、共働きの家庭だから、時々子供たちを預かってもらっていた、と。

橋爪さんは器用で、かつて電気修理の仕事をしていたのです。

新参者で、しかも外国人家庭であるグエンの一家に対して厳しいこのマンションで、しかし橋爪さんは煩いことを言わずに受け入れてくれたのだと言います。

その時、真奈子の目にとまったものがありました。

グエンの息子が、橋爪と名前の書かれた手帳を持っていたのです。

謎の数字の羅列があるそれは「エレベーターで拾った」ものでした。

真奈子はその内容を写し取り、手帳を栗原に託しました。

直感的に、床に書き残された数字に繋がるのではないか、と思われたからです。

「ここに真犯人の手掛かりがあるんですよ!もし解けたら、僕の手柄にしても良いですか?」

期待に胸と鼻の穴が膨らむような顔をして、栗原が問うと、真奈子は「どうぞ!」と答えました。

彼女にとって、手柄などというものは興味の対象外だったのです。

暗号の意味

その頃、研究室では宇宙エレベーターの模擬実験を行っていました。

郁美は志保に「本当はどうしたい?」とズバリ切り込みました。

志保の本心は、半々だというのです。

「宇宙エレベーターの開発は魅力的だけど、真奈子の研究のスケジュール管理とか、予算のコントロールとか、ほっとけないよねぇ~~~」

「志保さんは自分のことだけ考えてたらいいんですよ?だってこんなチャンス、二度とないですよ」

燈は率直に志保の背中を押しました。

戻ってきた真奈子に話かけようとした志保でしたが。

決定的なことを言われたくない真奈子は、誤魔化してしまうのです。

マンションでは栗原が新藤組合長に手帳に書かれた数字の意味を語っていました。

4桁の数字は部屋番号に違いない、と栗原は組合長を伴って、マンションの部屋を訪ねて回っていたのです。

しかし、肝心のプラスマイナスが付いた数字に関しては、まったく未知数の状態で「これから考えます」とのこと。

警察手帳を見て怯える老人あり、ろくに話もできない住人もあり、でさしたる進歩は見込めませんでした。

真奈子たちはそれをリスト化して数字を眺めていたのですが。

そこに栗原からの電話が入りました。

「最初の四桁は部屋番号で、自分と対立していた部屋の住人に仕返しをしようとしていたんじゃないでしょうか?!」

自信満々の彼でしたが…。

「呪い!呪い!って言ってたお婆さん(榊)の部屋番号もあって!その番号のところに書かれていた数字がなんと!-23なんです!橋爪さんは、あの婆さんが犯人だって言いたかったんですよ!“雨の呪い”なんて言ってますけど、絶対作り話ですから!」

「雨の日の呪い?」

真奈子が聞き返した時には、ぷつりと電話は切れていましたが。

その直後に彼は大きな壁にぶち当たります。

目指した部屋は“1103”…しかし、このマンションは10階建て。

11階は存在しなかったのです。

雨の日の仲違い

栗原の「雨の日の呪い」という言葉に改めて触発され、真奈子はリストの数字を見つめていました。

燈とともに調べてみると、その4桁が日付であり、そのいずれもが雨や、曇り~雨という天候だったことが判明したのです。

「やっぱり、雨の呪い…?!」

ビビりな燈は怯えましたが、真奈子は逆に解明のためのデータ集めと解析に向かうのです。

郁美に、プラスマイナスが付いた数字の関連性をチェックしてもらうように依頼し、話をしようとする志保の言葉をさえぎってしまったのです。

「雨だから…」
「雨だから、何?」
「雨の呪いを解かなくちゃ」

そんな真奈子に、志保は言いました。

「私、宇宙エレベーターの方に行くよ」

意地っ張りの真奈子は「行けばいいじゃない」と口にしてしまいます。

ぷつっとキレてしまった志保は、売り言葉に買い言葉で「私がここ辞めたら、誰がこの仕事引き継ぐのよ?!燈るんには絶対無理だからね!」と言い放ち、相乗効果で真奈子も「任せられるわけないじゃない!」と本人にとっては惨いことを言ってしまうのです。

「ちゃんと研究室の将来考えて!って言ってるの!」

「もういいから!行けば良いじゃない」

「何それ…」

優柔不断だのジコチョーバカだの、お互いにエスカレートして収拾がつかない二人。

「もういい。私の好きにさせてもらうから」

志保の言葉に、振り切るように飛び出してしまった真奈子でしたが。

思いがけない危機が彼女を襲います。

マンションにやってきて、橋爪の部屋の前から歩き出した彼女は、エレベーターに乗って志望の現場であるロビーに向かおうとした時、突然エレベーターが停止し、閉じ込められてしまったのです。

ケータイは圏外。夜中でマンションの中の誰もが寝静まっている時間で、気づいてもらうこともできません。真奈子は途方に暮れていました。

その頃。

郁美は真奈子の依頼で解析したデータをグラフ化していました。

日付と、プラスマイナスの変動をグラフにしてみると、この数か月で、±いずれも振れ幅が大きくなっていることがわかったのです。

「それは全部雨の日なんですよ!呪いの威力を数値化したんじゃないですか?!」

得意げに言う燈に「バカなの?」とバッサリ言う志保。

電話がつながらないことに違和感を覚えた志保たちは、真奈子を追ってマンションへと向かったのです。

エレベータから脱出するための方法を考えていた真奈子の脳裏に、グエンの言葉が浮かびました。

橋爪さんが電機系の仕事をしていたこと。
子供を助けてくれたこと。
手帳がエレベーターの中にあったこと。

…様々な要因が結びついて、一つの結論に達しようとしていました。

「___私、失敗しちゃった…」

その時、エレベーターのドアがこじ開けられました。

「真奈子!今助けるからね!」

志保と、新藤組合長がそこに居て、真奈子を引き上げてくれたのです。

「良かった…!」

二人は、安堵して笑い合ったのです。

鍵は、エレベーターの中に

朝になって、真奈子たちは、マンションのエレベーターの機械室に向かいました。

40年前のままという、それは古い物でした。

グエンの息子が閉じ込められた時も、恐らくは電気関係のトラブルだったようですが、ここまで古いと修理も難しく、丸トと取り換えることを勧めていたのだと、担当者は言うのです。

新藤組合長も、ドアの開閉がうまく行かなかったり、利用者が乗り降りの際に躓いたりすることが続いていた、と教えてくれました。

「しかし、夏でもないのに、ここは凄い湿気ですね!」

「湿気…」

はっと、真奈子はひらめきました。

「ピット…エレベーターのシャフトの底!見せてください!」

果たして、そこは水浸しのありさまでした。

雨が降ると、シャフトから機械室までが水浸しだったのです。

真奈子は、グエンの家に向かい息子に聞いてみました。

「手帳のほかに何か落ちていなかったか?」と。

すると彼は、定規を一緒に拾っていたのです。

真奈子はすかさずエレベーターを停めて乗り込みました。

床にはいつくばって、橋爪さんの物差しを当てると、廊下の床と、エレベーターの床面に段差があることを発見したのです。

「-25ミリ。…これが、雨の呪いの真実よ」

集会室で

真奈子は住人を集めて説明会を開きました。

そして彼女は、工学者としてきっぱりと「悪霊の呪い」を否定したのです。

「確かにこのマンションに、呪いはありました」

矛盾にざわめく住人たちに彼女は言葉を続けたのです。

階段で躓いたのは偶然。

廊下で警報機が鳴ったのは単なる故障。

突然防火シャッターが閉まったのは、ストッパーの劣化による破損、だったのです。

橋爪さんが呪われていた、だから夜中に徘徊していたのだというのですが。

彼はただふらふら歩いていたわけではありませんでした。

「橋爪さんは“コストをかけても新しいエレベーターにするべき”と言っており、このまま放置していたらいつか大きな事故につながってしまう」と総会で主張していました。彼は以前からその危険性を危惧していたのです。

しかし、その言葉に賛同した住人はいませんでした。

「金がかかる」
「急に言われてもねぇ…」

と誤魔化し、そして忘れる…その空気にいたたまれなさをかみしめていたらしい橋爪さん。

グエンの息子が閉じ込められたのも、いたずらのせいではないかという噂が出始め、一家は悔しい思いをすることになったのです。

「もうちゃんと動いてるじゃないか」とか「そんな大金かけられない…」と住人は口々に言ったそうです。

橋爪さんの“徘徊”は、その総会の日から始まっていました。

雨の日、湿気のせいで電気製品がおかしくなるのでは、と考え、チェックして回っていたのです。

彼が残した4桁の数字は、その(雨の)日付。

±が付いた数字は、床と、エレベーターの内側の床面のズレを表していました。

橋爪さんのなくなった夜も、彼は一階のエレベーターでそのズレを計測していた時、急に動き出したエレベーターのフレームで頭を打ち、そのままロビーに転落。

必死に最後の数字を書き残して、こと切れたのです。

雨の呪いにやられたのではなく。

雨の日に起こる不具合を証明しようとして、なくなったのだ、と真奈子は言いました。

「じゃあ、結局だれの責任なの?」
「エレベーターのメーカーを訴えた方が良いのでは?」

住人たちは、また好き勝手なことを言い出し、集会室は騒然としていました。

「40年前、このマンションのエレベーターは大手メーカーのものに比べてかなり安く仕上がりました。その代わり、きちんとしたメンテナンスをすることを勧められていました」

「じゃあ、メンテナンス上の怠慢だろ?」
「業者を訴えたら?追求しましょうよ!」

これもまた好き放題です。

しかし、このメーカー自体、30年前に廃業しており、現在のメンテナンス業者からは半ば見放され、新しいものに取り換えることを勧められていたのだ、と新藤組合長も話していました。

「そんなの聞いてないよ!」
「それは黙ってた新藤さんの責任じゃないの!」

とうとう、新藤組合長がブチ切れました。

「いい加減にしろ!」

彼も、橋爪さんも、散々話してきたのに、誰も聞いていなかったのです。

「私は言いましたよ、総会で!取り合わなかったのは、あんたたちじゃないか!」

その迫力に押されて、住民たちの勢いはそがれ、静かになりました。

「こんな大きな事故になったのですから、誰かのせいにしたい気持ちはわかります。でも皆さんに、まったく責任はないんでしょうか?」

ざわざわと、住人たちは動揺している様子です。

「この20年間で、橋爪さんのような事故は何件か起きていて、今は法律で対策が義務付けられていますが、昔のエレベーターにはそれは適用されず、7割以上がいまだに対策が取られないままになっています」

・お金をかけて修理
・お金をかけて取り換え
・放置

そのいずれかを、エレベーターのオーナー(住人)が選ばなければなりません。
「今回のマンションの場合は、皆さんなんです」

「え~…」と戸惑うような声が漏れてきました。

皆、これまでそうしたことは他人事で、自らの権利と義務に関しては無頓着だったのです。

「じゃあ、これから私たちはどうすれ良いんでしょう?」

新藤組合長はすがるような思いで真奈子を見ていました。

「エレベーターは便利である一方で、もともと運転手のいない乗り物です。誰かがその安全を保障してくれるわけではありません。橋爪さんはそのことを皆さんに教えたかったのでしょう。そして、ここのエレベーターは40年を経過しており、安心・安全であるとはとても言えないのです。橋爪さんはたった一人で記録をとり続けていました」

住人は、周囲と顔を見合わせて、しーんと静かになりました。

「もし呪いがあるとしたら、皆さんがお互いに対立し、疑心暗鬼に陥ったこと、そして橋爪さんの小さな声に耳を傾けることができなかった、ということです。その呪いをこれからどうするのか。皆さんが決めてください。皆さんの心の中にある呪いを解くことができるのは、恐らく“愛”です。皆さんの愛だけなんです」

真奈子の言葉に、住人は総出で貼り紙をはがし、グエンと息子は、彼が倒れていた場所に花を手向けて手を合わせ、祈っていました。

真奈子と志保がマンションを後にして歩いていると、栗原が追ってきました。

「天ノ先生!僕を弟子にしてください!」
「悪いけど…今は間に合ってます。じゃ!」

そして二人は、雨の中を駅に向かって再び歩き始めました。

志保の決断

志保の話では、橋爪さんは近所に息子の一家が住んでいるのにもかかわらず、一緒に暮らそうという誘いを断っていたのです。

「自分は、ここでやるべきことがある、って」

「志保もやれば良いんじゃない?宇宙エレベーターの事務局長。志保がやるべきことは、そこにあるんだよ、きっと。迷ったら、世の中の為、人のためになることを選ぶのが、科学者の常識でしょ?」

志保も、頷き「そうねぇ」と呟きました。

それからほどなくして、大学のグラウンドで宇宙エレベーターの地上実験が行われ、打ち上げに成功しました。

志保は、はしゃいでいる真奈子の姿を見て、決意を固めていました。

研究室に残る___真奈子の失敗学を支えた方が、人類のためになる、と。



スポンサーリンク

【ミス・ジコチョー】8話の感想

老朽化するマンションの改修、大規模修繕は社会問題化していると言っても過言ではありません。

場合によっては命に係わるトラブルをも引き起こす深刻な事態に繋がるケースもあるからです。

今回は、自分の為というよりも皆のために献身していた男性が、無念の死を遂げました。

激辛ラーメンがご縁でそのトラブルに首を突っ込んだ真奈子でしたが。

住人たちは、その謎が解明されるまで、そして解明された後も、まるで他人事としか考えていなかったことが露呈したのです。

自分の住まいの事なのに「誰か」がやってくれるだろう、という依頼心と無関心。

そして一旦、何か事が起きるとその責任を「誰か」に転化して自分の保身を図る。

うんざりするほど醜悪な光景の中で、真奈子はきっぱりとその「呪い」の正体を詳らかにしてみせたのです。

工学者である真奈子が解明したのは、橋爪が残してくれたその数字の意味。

そこから導かれて検証されたマンションのエレベーターの不具合でしたが。

その不具合を放置してしまった人の心の歪みや他力本願な実態こそが、その呪いであった、という結論。
結局、生きている人間が一番怖い、ということになるのでしょう。

橋爪さんの残した思いが、真藤組合長に引き継がれ、安心して暮らせるマンションになれば良いな、と思います。

それにしても、宇崎竜童さん、渋いっすね!

今年の1月期のドラマ「グッド・ワイフ」では愛人に子供が出来て糟糠の妻と揉めたあげくに事故死?したロック・スターの役で劇中で歌を聴かせてくれた彼が、全く違う顔を見せてくれています。

公式サイトの写真はバシッと決めたピンクのジャケット姿でしたが。
優しい市井のおっちゃんという感じで、カッコ良かったです、“橋爪さん”。



スポンサーリンク

【ミス・ジコチョー】8話の視聴者の声


↑ ほらね!


↑ 本当に、いい具合に枯れてカッコよくなりましたねー。


↑ 都営団地で、高校生が亡くなる事故が実際にあったんですよ。


↑ グエンさん、カワイイのにお子さんのいるキャラだったことに驚き。


↑ 何気なく使っていますが、実際、エレベーターって何か一つ狂うと怖い機械ですよね。


↑ これは見なければ!


↑ まぁ、端的に言えばそうなっちゃうんだけどさ。

まとめ

宇宙エレベーターは実際に研究が進んでいます。

撮影協力にも名前があった、日大理工学部と大手ゼネコンが具体性を持って将来的に実現する可能性を模索しています。

素材が開発されたらすぐにでも作れそうだという話もあります。

また、アニメ「機動戦士ガンダム00」にもまさにそうしたインフラが整備された世界が描かれています。

近い将来、実現するかもしれませんね。

さて、この次はまた凄いビッグネームのゲストが登場しますよ!

岩城滉一さん!

大企業である自動車メーカーを巡って、その車の安全性を真奈子が追求していくことになりそうですが、なにやらきな臭い空気が…。

9話~10話で完結するようですが、4話~5話で登場した弁護士の守康(寺脇康文)が予告に出ていたので、面白いことになりそうです!

それにしても真奈子がホストと並んでるって、なんだかすごい絵面ですね。

一体何があったのか、次回が楽しみです!



スポンサーリンク