特別編

【きのう何食べた?お正月スペシャル】あらすじネタバレと感想!ケンジの愛が試さる日々

ドラマ「きのう何食べた?お正月スペシャル」が2020年1月1日(水)に放送されました。

連ドラ放送終了後半年を経て。

弁護士のシロさん(西島秀俊)と美容師のケンジ(内野聖陽)の変わらぬゆるーいゲイカップルの超堅実な日々は続いています。

原作でも珠玉のレシピとエピソードがぎゅぎゅっと詰まった素晴らしい密度の1時間半になっています。

敢えて言うけど、最高の元旦です。

ここでは、「きのう何食べた?お正月スペシャル」のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

【きのう何食べた?お正月スペシャル】のあらすじ(ネタバレ)

推し、現る

小日向さん(山本耕史)行きつけの高級焼肉店に招かれたシロさんとケンジ。

ジルベール=ワタル(磯村勇斗)は「大ちゃん、俺もうここの肉飽きた~別の店が良かったなぁ~」などと安定のワガママで小日向さんを翻弄していますが、今日は小日向からシロさんへのお礼の席だったのです。

滅多に口にできない贅沢で高級な肉を平らげて唸ったりうっとりしたり、表現豊かなシロさんたち。

その様子にジルベールは「良いねぇ…下等さんたちは、ハッピーのハードルが低くて!」とあきれ顔。

毎月の食費が2万5千円という数字を聞いて、ジルベールは素直に驚いていました。

実は、シロさんは今回、小日向さんに頼まれた仕事をやり遂げたことから、この食事に招かれていたのです。

そこに、涼やかな女性の声が聞えました。

「ごめんなさい___ここかしら?」

シロさんが驚いて振り返ると、顔面が崩壊するほどの衝撃を受けました。

シックな装いのエレガントな女性が部屋に入ってきて、サングラスを外すと…。

「まみちゃん、久しぶりだね」

小日向がかつてマネジメントを担当していた大女優、三谷まみ(宮沢りえ)でした。

ケンジは心に鬼が棲むほどの嫉妬を覚えました。

三谷まみ…シロさんが憧れていた女優さんです。

シロさんはゲイでありながら、その若い頃から彼女は最強の“推し”でした。

「初めまして、三谷まみです。この度は私のマネージャーの井ケ田が大変お世話になりまして…」

すっとシロさんの隣に腰を下ろしたまみが、優しく微笑んで挨拶すると、シロさんはようやくビジネスモードの弁護士の顔を取り戻したのです。

「本当に、ありがとうございました」

(くはっ!)と止まっていた呼吸が再開すると、我に返ったシロさんは顔をきりりと引き締めてまみに向き直りました。

「礼には及びません!ことが離婚となると、双方満足のいく結論に至るのが難しいので、井ケ田さんが本当に納得していらっしゃるのかどうか…気になっていたんですよ!」

営業スマイルのシロさんに、嫉妬の焔をめらっと燃やしていたケンジ、その様子をじとーっと観察しているようなジルベール。

「親身になって手を尽くして下さって、彼女、本当に感謝してました。筧先生に」

「せ…先生は、やめてください…“筧”で!」

「あらぁ…じゃあ、わたしのことは、まみ、って呼んでくださいね!」

「ま…まみ…」

衝撃に窒息しそうなシロさんと、それを冷ややかに見つめているケンジ。

その時、シロさんの脳内に冷静さが戻ってきました。

(そういえば、俺はどっちのスタンスで行くべきなんだ?小日向さんのゲイ友か?!いやいや、ここはあくまでも頼れる弁護士で…)

と思ったところで、隣にいたケンジがシロさんの腕をとりしなだれかかりました。

「あ~俺、この人の彼氏でケンジって言います。美容師やってまーす」

ジルベールは小さく(弁護士スタンス消えた~)と茶化し、シロさんは絶句。

「あら、お似合い!」

「え、ホントに?嬉しい~♡」

これは、シロさんへの小日向さんのサプライズプレゼントだったのですが、飲み始めたケンジとジルベールはグダグダになり、シロさんはようやくまみと萌えトークができるようになりました。

「まみさん、お仕事の話少ししても良いですか?___私、この間の『なっちゃんの同窓会』のお母さん役がとても好きで!あれ、すっごい良かったです!!」

「わぁ、うれしいなぁ、ありがとうございます。あの役やってたの、とっても楽しかったから!…まぁ、ちょっと複雑なお母さんでしたけどね」

「確かに、普通のお母さんではなかったですが、なんていうか、母性を感じました…」

「母性…私、子供産んだことないじゃない?産んだことないから、母親役なんてできない、って言い張ってた時期もあったけど」

小日向が頷いて、そうだねぇ、とつぶやきます。

「なんかね、年とったら、変わった…この年になるとね、もう、ぜんっぶ愛おしいの!私は私の母親を見てきているから…“あ、あの時の母親、今の私と同い年なんだ…?!”って気づいちゃって、私、愛されていたんだなぁ、って。そうしたら、母親役もできそうな気がしてきたの」

シロさんは、少し神妙な面持ちになっていました。

まみはふんわり微笑んでシロさんに言ったのです。

「年とるって、悪くないですよね」

「…そうですね」

「筧さんに“良かった”って言ってもらえて、嬉しいなぁ」

そうして、賑やかに宴の時間は流れていったのです。

特別な日

小日向らと別れて繁華街を二人で歩く帰り道。

「もう、シロさんたらずーっと三谷まみのことばっかり見ちゃって」

「そりゃ見るだろ、三谷まみだぞ?!やっぱきれいだなぁ…ああいう人のこと、良い年のとり方してる、って言うんだろうな」

「確かに!すっごく素敵だったけど!あーん、モヤモヤする!誰かさんのせいで、幸せ物質も引っ込みました!」

あからさまなやきもちが始まると、ケンジはなかなか元に戻れません。

「悪かったよ…」

「もー、三谷まみなんて…何あげたってインパクトないじゃん…」

「ん?」

「なんでもない!」

家に帰りついて、ようやく人心地のコーヒータイムですが、なんだか、二人ともぎこちなくて落ち着きません。

日付が変わるその瞬間。

ケンジのワクワクが爆発しました。

「ハッピバースデー!シロさーん!」

ケンジが何かやるだろう、と予想していたシロさんだったので、ケンジがどんな手に出るかを冷静に観察し、そのトリセツに従って、ちゃんと驚き、喜んでみせていました。

(この…日付が変わったらすぐに言いたい、っていう感覚はどうにもわからんなぁ…)

そんな気持ちをぐっと飲み込んで、ケンジの好きなようにさせているシロさん、成長しました。

ケンジはじらすようにプレゼントを取り出します。

なんと、テレビの裏側に隠されていたそれは、ちょっとお高い傘でした。

「シロさん、弁護士さんなんだし、仕事の人に会う時には、これくらいの傘持っててほしくて…」

「お前の言うとおりだよ、今の傘、古くなってて見栄えが悪くなったとちょうど思ってたところだった…」

シロさん、ケンジのトリセツばっちりです。

「ホント?!良かったぁ~」

むしろ送り主のケンジの方が大喜びです。

(これだけ言い訳めいたことを言うということは___お前、これ、相当高いな!)

しかしその本音をぐっとこらえて、シロさんはちゃんと言いました。

「ありがとな、ケンジ、大事に使うよ」

そう言うと、ケンジはホッとしたように満面の笑顔を見せるのでした。

親の背中

そんなある日、シロさんの実家から荷物が届きました。

箱入りの九州のどんこ(干しシイタケ)など、地味にシロさんが喜ぶものばかりです。

お礼の電話をかけた時、母の久栄さん(梶芽衣子)が意外なことを言い…シロさんは少なからず衝撃を受けたのです。

実家を訪れたシロさんは、両親の前に封筒を出しました。

父の悟朗さん(田山涼成)がガンで倒れ、その医療費やら何やらで物入りだったため、お金を貸してほしい、と言われたのです。

「通院費は…後でまとめて保険が下りるから、そしたら…金は必ず返すから!」

「返してくれなくていいよ、俺の方なら」

「何を言ってる!金はきっちり返す!___すまん…」

そこには、老いてもプライドがある親の姿がありました。

玄関先で彼を見送る久栄さんは、バツが悪そうに謝りました。

「ごめんなさいね、史朗さん」

「だから、良いって…」

「お金がないのは、お母さんのせいなのよね昔、私がいろいろと使っちゃったから…」

久栄さんは、シロさんがゲイだとバレた時に、ショックのあまり宗教に走りました。そのお布施やら、ツボやら水やらで散在してしまったために、筧家の経済に大打撃を与え、今なおその影響が残っていたのです。

(俺のせい、なんだよな)

小雨の降る中、とぼとぼと家路を急ぐシロさんの手には、ケンジのプレゼントの傘がありました。

馴染みのスーパーの中村屋の前を通りかかると「あら、筧さん?」と声が。

振り返ると、料理友達の佳代子さん(田中美佐子)です。

「どうも!」

「…良い傘ね!」

「わかります?」

「わかるわよー、筧さんいつも萎びた傘さしてたから…」

「えっ?!」

シロさんは、店に入って二人で買い物をしながら、佳代子さんにケンジのプレゼントの話をしました。

「良いじゃない?少しくらい高くたって、良いものを持たせたい!っていうケンジの気持ちがいじらしいじゃないの!」

「そりゃそうですけど、あいつときたら…自分で店を持つ気もないし、金に執着もないんで、この年まで貯金もろくにしてこなかったんですよ…だからせめて、俺と一緒にいる間に金貯めといて欲しいなと思ってるんですけど」

佳代子さんは、シロさんを振り返って尋ねました。

「もしかして筧さんがずっと倹約してるのって、ケンジの分まで老後の資金を確保しておきたいから?!」

「いやいや、あいつの分までなんて、全然考えてないですよ…」

「…ふーん?」

「ほら、もし、この先別れるってなったとしても、あいつに貯金があれば、こっちも気が楽ですから」

「“全然考えてない”ってのは、“別れる”ってことでしょ?」

佳代子さんは手にした大根でシロさんをつついて揶揄います。

「でも、どっちかっていうと…親の老後資金の方が心配になってきました」

「どうかしたの?」

シロさんは、久栄さんがハマったものとつぎ込んだお金の話をしました。

床の間に並べられた様々なツボやら赤富士の掛け軸やら霊験あらたかな水やら…それを前に正座をした久栄さんの姿を、シロさんは忘れることができません。

「ああ良かった…これで、史朗さんが女の人を好きになれる…お嫁さんがきて、子供ができる…今度の神様こそ、きっと大丈夫!」

俺のせい、とうそぶくシロさんを、佳代子さんは「そんなことないって!」となだめてくれました。

「親が子供にお金をかけたいのは、自分が安心したいからなのよ?筧さんが今こんなにりっぱになったのは、もしかしたらそのツボのおかげかもしれないわよ?」

納得はしないまでも…シロさんの心の重荷は、その佳代子さんの言葉で少しだけ軽くなったのです。

その日、シロさんは冷蔵庫の中にもどしてあったどんこを取り出し、夕食の支度を始めました。

ふと、目に入ったキッチンカウンターの上の封筒には、三谷まみからのメモ。

“筧さん 舞台のチケットです。お時間ありましたら、ぜひ。 三谷まみ”

あの日の彼女の言葉が耳の奥に蘇ります。

「あの時の母親、今の私と同い年なんだ…」

(___あの頃のおふくろ…今の俺と同い年くらいか…とにかく、飯だ…飯を作ろう!)

その時、シロさんの目は赤く潤んでいました。

絶品、かやくご飯

どんこと戻し汁を使い、人参やゴボウ、こんにゃくその他を黙々と刻み、シロさんはかやくご飯を作ります。

副菜には春キャベツとベーコンを鍋に入れて酒と水を加え冷凍アサリを投入、バターひとかけ加えて、好みでおろしにんにくを入れ、仕上げに醤油を少々___彩りも綺麗な一皿に。

帰宅したケンジがその香りにうっとりした表情を浮かべて部屋に入ってきました。

メインは肉豆腐。

豚バラスライスと櫛型切りの玉ねぎ、えのきを一株割って加え、酒・めんつゆ・みりんで味付けし、豆腐を入れるだけの簡単料理。

もやしとニラのざく切りでおひたしを作り足せば完璧な晩御飯です。

炊き上がった炊飯器のふたを開けるとケンジが歓声をあげました。

「「いただきます!」」

うっとりと味わって食べているケンジの様子に、疲れも吹っ飛ぶシロさん。

かやくご飯のどんこに気付き、高いんじゃないの?と心配するケンジに、それが久栄さんからの誕生日プレゼントだというシロさんは、思わず切なげな表情になってしまったのです。

「何?心配事があるなら言ってよ」

ケンジの言葉に、シロさんは重い口を開いたのです。

それは、両親に対する経済的援助です。

「俺はいいと思うよ」

「そうか」

「そう言うことができるシロさん、えらいと思う…俺にはできないから、親に仕送りなんて」

「でも、正直しんどい。真面目一本で、こと金に関しては潔癖だった親父が俺に頭を下げて金を借りる姿を見るのもしんどいし…毎月結構な額の仕送りをしなきゃならないのも、本当は結構つらい。これで俺たちの老後のプランも、多少は狂ってくるわけだし」

「オレタチ、ね」

ケンジは、シロさんが無意識に口にした言葉をつぶやきました。

「いや、嬉しいよ、シロさんがそうやって“俺たち”のことを考えてくれてるのって。お父さんも、お母さんも、凄く嬉しいと思う」

「まぁな」

「無駄遣いばっかりしてる俺が言うのもなんなんだけどさ…お金って、大事な人のために使うなら、価値は何倍にもなると思うんだよね」

そのときふと、シロさんが思い出したのは、先日尋ねた時の、別れ際の久栄さんの言葉。

「お誕生日にどんこなんて、ごめんなさいね。史朗さんの好み、お母さん、よくわからないから…」

「何言ってんの、今、すごくよくわかってくれてるじゃない」

「そう…?」

嬉しそうな久栄さんの微笑み___。

「そうだなぁ…明日っからまた切り詰めなきゃなぁ…」

はぁーーーっと盛大にため息をつくシロさんに、ケンジは言うのです。

「でも、シロさん…シロさんはずっと決め自分で決めたお金の中で慎ましく暮らしてきたわけじゃない?なら別に、これからだって同じように暮らしていけばいいだけのことじゃない?」

それは、真理。

「…だよな?俺は、結局ある金でやってくだけ、だよな?」

「でしょ~?親に仕送りして、多少老後の資金が減ることくらいなんてことないよ、出ていく時にはぱーっと出ていくんだからさ」

それはそれで不安要素が大きいと一瞬で我に返るシロさん。

「ケンジ…」

「ん?」

「やっぱ不安だ…お前のその金銭感覚」

「そお?」

「そお、じゃないよ…」

とりあえず、貯金に励む、という路線を堅持することで、合意が取れた二人でした。

事務所に傘を持って行ったシロさん。

その傘の値段が三万円もするものだと知って愕然とします。

志乃さん(中村ゆりか)や大先生(高泉敦子)らに褒められて苦笑いしながらも、その頭の中は(さんまん!傘に三万円?!)混乱するばかり。

しかし、その傘をさして歩くとき、少しばかり胸を張って歩くようになったシロさんでした。

小日向の受難

4月のある日。

小日向がシロさんちに訪ねてきました。

珍しく日焼けした顔で、手にはクーラーボックスを持っています。

「本当に…申し訳ありません…こんな、夜分に」

恐縮する彼が持ってきたのは、やまもりのアサリでした。

潮干狩りに行ってきた小日向は「海臭い!」とアサリが嫌いで部屋が砂まみれになることを嫌がったワタルに部屋を追い出されたのです。

連休初日に、本当なら公開したての映画に一緒に行くはずが、とある有名俳優の誘いで海に行くことになった小日向は、ワタルの逆鱗に触れてトイレにも行かせてもらえず、締め出され、途方に暮れた彼が頼ったのがシロさん達だったのです。

「また…なんというか…」

その話を聞いてあきれながらも、シロさんはアサリを洗い、塩水につけて砂出しを始めました。

「すみません…今回は、約束を破った僕も悪かったんですが…ワタル君…へそを曲げてしまって…でも、筧さん、さすがにこの量は、食べきれないですよね」

「いや、アサリは砂抜きして、冷凍しておけますから」

ケンジはクーラーボックスを綺麗に洗い、小日向に風呂を勧めました。

「海臭いまま入ったら、また家に入れてもらえないでしょ?」

着替えも貸して、二人の気遣いは完璧です。

「本当に、ありがとうございます…僕らのいざこざにお二人を巻き込んでしまって」

「今に始まったことじゃないですから!」

風呂上がりの彼にお茶を差し出して、ケンジは尋ねました。

「ねねね、小日向さん、ワタル君て、普段なにしてるの?お仕事は?」

そこで語られたのは、意外なジルベールの素顔でした。

怠け者?

小日向のマンションに同棲しているワタルはデイトレーダーでした。

とはいえ、東証のみで必要以上にがっつくことは無く、損することはあっても深追いせず、ほどほどの稼ぎを叩き出したらそれで満足、という緩いスタンスです。

一日当たりの目標額二万円をクリアしたらそこで終わり。

“基本、怠け者”と小日向が評するワタルですが、ジムに行って汗を流し、若さと美への執着はをれなりにありながらも、平日昼ランチに焼肉を食べ、ビールをたしなむ…そんな日々を生きていたのです。

「良い生活、ですねぇ」

「ほんと…羨ましい」

そんなことを言いながら、シロさんたちはアサリを綺麗に処理して小分けし、クーラーボックスに入れて小日向に手渡しました。

ワタルは、アサリのみは苦手と言いながらも、その出汁の味は好きだったのです。

「何から何まで…ありがとうございました」

その後のある日。

ワタルは取引が不調で飽きてしまい、取引を途中で切り上げてキッチンに向かいました。

冷蔵庫には、小日向が超高級食材を惜しみなく使った心づくしの料理が常備されています。

ビーフシチュー赤ワイン仕立て:もう飽きた…高級すぎて逆にくどい!

鯛めしのおにぎり:味薄い系の気分じゃない。

野菜の煮物:わさビーフの食べ過ぎで説教臭いことを言われたことを思い出しムカ。

「わさビーフは神の食べものなんだから!他のものじゃ替えが利かないの!!!」

ばん!と冷蔵庫の扉を閉めて項垂れるワタル。

「あーもー、全部なんか違う~!…外、行くかぁ」

冷凍庫の引き出しを開けると、そこにはシロさん達が小分けして持たせてくれたアサリが鎮座していました。

「たまには、料理すっかなー」

悪魔の食べものと試される愛

シロさん行きつけのスーパー、中村屋で、ケンジが買い物をしていると、ジャンクフードのコーナーに珍しい姿をみつけました

ワタルです。

カゴいっぱいにわさビーフの袋を詰め込んでいる彼は、近所のスーパーが新製品しか扱ってくれず、ここならあるかも、と遠征してきたのだと言います。

「ああ、これ、俺もハマったことあった!…悪魔の食べものだよね、一袋食べきるまで止まらない上に一袋577キロカロリー…」

意外なネタで意気投合した二人はケンジのお気に入りのカフェでランチすることに。

「え?じゃあ今はケンちゃんが晩御飯作ってるの?」

「うん…シロさん、お仕事が忙しくなっちゃってね。でも、夕飯づくりってやってみると、すっごく楽しい。シロさん、帰ってきたら何食べたいかなぁとか、今日暑かったからさっぱり系かなぁって考えるの、凄く楽しいし」

「ふーん」

「シロさんも、こんな風に俺のこと考えてくれてたのかなって思うと、もうキュンキュンしちゃって」

「ふーん」

しかし、ワタルもまんざらではない風に笑っています。

「あ、俺…一人で盛り上がりすぎちゃってる?」

「ケンちゃんてさ」

「なんでそんなに愛情の安売りすんの?」

「え?」

「そんなに“ベタ惚れしてます”感だしたら、軽く見られるじゃん」

「…うん…そっかもね…でもさぁ、俺、安売りしてるわけでもないんだよね。好きな人には、いつでもめいっぱい…それが俺のスタンダードだから、しょうがない」

「簡単に手に入るものに、人は執着しないよ?」

そう言ってのけるワタルの若さに驚きつつも、ケンジは言うのです。

「いいの。ハマっちゃう刺激的なものより、“いつもそこにあります”的なもので、俺は」

「ケンちゃんは…“うすしお”か___」

「でもさぁ、定番て、案外飽きられないもんじゃない?」

そういうと…ワタルはイラついたのか、口調をきつくしていいました。

「俺、うすしおなんて買ったことない!わざわざ好んでうすしお買う人の気が知れない」

「わっかいねぇ~!最後は、うすしお、なの」

「はぁ?おじさんたちの味覚?」

「そうそう!おじさんたちはね、定番がイイの。もう、安心したいの。だからさ___愛情試すのは、時々にしてあげなね?」

「はぁ?意味わかんない」

しかし、ワタルの表情は何かものを思っているようでした。

アサリのキムチチゲ

ワタルは帰宅するとほうろうの大きな鍋に豚肉とおろしにんにくを突っ込み、唐辛子と醤油、酒、ゴマ油を入れて揉み込んで___大胆にそのまま炒めました。

そこにキムチを足して、小日向が夕食のために朝仕込んでいった煮干しの水出しを惜しみなく投入します。

そこに味噌と、コチュジャン、キムチの付け汁で調味し、最大のポイントとなる冷凍アサリを加えました。

アサリの出汁は、実はワタルの大好物だったのです。

「もう~筧さんて、ホントにいけ好かない弁護士だけど…アサリが冷凍できることとか教えてくれたのはありがたいよねぇ…ほんと、いけ好かないけど!」

大胆にえのきを放り込み、高そうな豆腐を切って煮込めば仕上げに卵を一つ割って入れ、白ネギを斜め切りにしてニラと一緒にぶっこみます。

「うつまぁ~~~~」

自分で作った満足感もあり、ワタルは五臓六腑にしみわたるレベルのアサリのキムチチゲを堪能しています。

「すきっ腹に、ガッツリにんにく、サイコー!おいっし~~~!」

こんなにがっつりなのに、アサリ、豆腐、野菜、卵まで入ってて、一品で完全食!と悦に入るワタル。

スープにご飯を浸して食べるとまた至福です。

「半熟卵を崩しつつ食べると、美味しくてやんなっちゃう~いっぱい食べちゃうじゃん!」と一人突っ込みに逆切れまでかましながらの食事です。

その夜___慌てて帰宅してきた小日向は玄関をあけるなり異変に気付きました。

思いがけず、美味しい匂いがしていたのです。

「ワタル君?もしかしてもう晩御飯食べちゃった?…へ?もしかして、自分で作ったの?!」

キッチンは使いっぱなしで乱雑なまま放置されていました。

「ごめんね!待ちきれなかったんだね?」

「ねぇ、大ちゃん?」

「ん?」

「何かの小説でね…ある子が、こんな話をするの」

彼はリビングのソファで髭を整えながら言いました。

「例えば、私が今すっごくケーキを食べたい、って言うじゃない?」

「え?」

「言うじゃない?!___すると、アナタは何もかも放り出してケーキを買いに走るの。でもアナタが買ってきたケーキを、私はその場で投げ捨てちゃうのよ」

「ん?…んん?」

小日向は、ワタルの真意が読めずにその顔を覗き込みます。

「恋人に、こう言って欲しいから、なんだって…『きみはもう、ケーキの気分じゃなくなっちゃったんだね、君の気持ちに気付けなくて、ゴメンね』…大ちゃん、僕はね、そういう愛が欲しいの…」

ワタルが言わんとする全てを理解したわけではありませんが、小日向はまずキッチンを片付け始めました。

追い打ちをかけるように、ワタルは小日向が仕込んだ煮干しの出汁を使ったことを告げると、小日向はそんなことの全てを当たり前のように許すのです。

しかし。

にんにくの匂いが冷蔵庫に残るのが嫌だ、として、残りをすべて今、ここで食べてしまって欲しい、というワタル。

ダイニングテーブルには、そのための食器がセットされていました。

これは、ワタルが小日向に「食べて欲しい」という言外の意思表示だったのです。

驚きのあまりにフリーズした小日向に、ワタルは「食べられないってこと?ゴミにして捨てろって?ねぇ!今の“間”はそういうこと?どんな愛が欲しいか言ったばかりなのに!大ちゃんは人の気持ちがわからないの―――――っ!」と喚き散らしますが、

「ちがうよーーーーーーーーーーーーっ!」

いつになく大きな声で叫んだ小日向に、びくっとするワタル。

小日向は言ったのです。

「食べるに…決まってるじゃないか!」

台所を片付けて、キムチチゲを食べ始めた小日向の向かいに、ワタルはわさビーフの袋を開けてつまみながら、その様子を見ていました。

最初の一口目をすすった小日向は目を見開いて「美味しい!」と呟いたのです。

「美味しいよワタル君!何この卵!最強だよ…!」

「卵最強説は世界の常識じゃん」

「うーん、いい味だ!ワタル君、美味しいよ!」

その夜遅く、最後の台所の洗い物をしながら、シロさんに報告の電話をかけていました。

「へぇ~!ジルベールが、あのアサリを使って?」

「筧さんのおかげです。本当に、ありがとうございました」

「こっちは何も…ていうか、小日向さん、ジルベールに尽くすのも、もう少し加減しないと…」

「何でですか?」

「だって、小日向さん、酷く疲れていたじゃないですか」

「あれは…筧さんたちに助けを求めてしまった自分が、情けなくて…___僕は、ワタル君が投げつけるワガママは全て僕に向けられていて欲しい…そして、100パーセント、僕だけが応えてあげたいんです。

電話を終えたころ。

ワタルが寝そべったソファで最後のひとかけらを食べ終えたわさビーフのパッケージを掲げて言いました。

「大ちゃん!これやっぱあと5袋は欲しい!」

「すぐに買ってくる!」

「早くしてね!」

それもまた、一つの愛のカタチなのです。

さて、その頃、シロさんは一人残ったオフィスでため息をついていました。

この頃、彼にとってもケンジにとっても大きな試練が降りかかってきていたのです。

帰宅すると、ケンジが作ってくれたレバニラ炒めに野菜と卵のスープ

これもまた、心づくしの夕食でした。

シロさんの修羅場、ケンジの苦悩

買い物と食費の管理を任されたケンジは慣れない家計簿の計算に四苦八苦していました。

どんなに工夫しても、シロさんほどの倹約ができず、時折買ってしまうコンビニのハーゲンダッツなどに後悔してドキドキする始末です。

「ばかー俺のバカ―!シロさんに怒られる~!」

などとじたばたしているところにシロさんがフラフラになって帰ってきました。

でかい民事再生案件があるところに、次から次へと仕事が舞い込んできているのです。

商売繁盛、とは言えない苦しさの中、毎日遅くまで残業して仕事を回している、そんな修羅場でした。

「すまんな、ケンジ…俺、事務所で飯食っちゃったんだよ…すまん」

そんな行き違いもあり、シロさんの疲労は増すばかりです。

ケンジは一人でそれなりに工夫しようとして、買い物の方法を模索していました。

店ごとの特色もあり、まだそういうコツがつかめずにいるのです。

そんなとき店長の妻のレイコさんが「チラシアプリ見ればいいのよ~!」と教えてくれたのです。

スマホで近隣店舗の情報が比較できる利便性を教えてくれるそばから、店長のヒロちゃんが「でもさぁ、節約ったって、たかだか10円20円の問題でしょ?そしたら一ヶ所でまとめて買って早く帰った方が得じゃない?そんなの、時間と労力の無駄だと思うんですけど!」

そう言って去っていった彼に、レイコさんは「ああいうとこよ…」と囁くとケンジは「離婚通り越して殺意湧くわ」と答えます…ヒロちゃん、大きな墓穴をまた一つ掘ってしまったのでした。

中村屋で玉ねぎの前で悩むケンジ。

三個で150円。

「とりあえず、買い置きしておこっかなぁ…」

手に取って考えていると、シロさんが好敵手と認める店員のお姉さんが小声でささやいてくれました。

「それ、明日特売で一個19円になるから」

彼女はケンジが卵を安く買えなくて嘆いていた時のことを覚えていたのです。

その夜はレンコンできんぴらを作っていたケンジ。

しかし、シロさんはやっぱり今日も遅くなります。

タッパーにレンコンを入れて冷蔵庫へ。

コツコツと食費の管理をしているケンジ。あれこれ常備菜が増えていくなかで、一人で過ごすこと、一人で食べる事の寂しさに虚しさを覚えていたのです。

そんなある朝。

起き出してくるとストックしてあったはずのレンコンのタッパーが洗ってありました。

ケンジが眠っている間にシロさんが帰宅して着替えてまた出勤してしまったのです。

「シャツのアイロンも助かった。ありがとう」

(もう!気づいてくれてるこの感じ…!)

会えなかったことの寂しさは募りますが、それでも日々やっていることは理解してくれているのだと実感するケンジです。

「だぁい好き!」

___その頃、上町法律事務所はその修羅場も佳境に入っていたのです。

フル稼働で片付けても片付けても減らない書類の山!

若先生(チャンカワイ)も底が抜けたダンボールから崩れ落ちるファイルの束にブチぎれて暴れる寸前です。

これはもうダメだ、と思った大先生は叫びました。

「今日のお昼は良いもの食べましょ!鰻!鰻が良いわ!志乃さん!鰻重全員分!大丈夫、お代は全部私が持つから!」

太っ腹な大先生のひと言に、若先生が「ああああああああついにお母さんの鰻発注でたぁあああああ!忙しい時ってぇ~食べ物に救い求めがちだよねぇ~!」と反応します。

大先生はたまたまその時シロさんが対応していた来客の分までも太っ腹に奢ってくれたのです。

「美味しいもの食べて、少しは元気出してもらわなきゃ!」

それは印刷会社の社長さん(利重剛)です。

会社がとうとう立ち行かなくなって、家族を守るために離婚を選んだという中年の男性でした。

「どうぞ」

シロさんが鰻重の蓋を開けてあげると、社長は頭をぺこりと下げました。

「すみません、こんな…贅沢なものを…でも…すみません…」

「食欲がなければ、無理しないで…でも食べたほうが良いですよ。銀行との交渉は、ここから体力勝負ですから」

社長は、妻と娘たちのことを思いながら、ぽろぽろと涙を流しながら、ウナギを食べ始めました。

「ん…やっぱり美味いなぁ…なんだかんだ言って、やっぱり食べてしまう…人間てのは、ダメなもんですねえ…すみません…」

「良いじゃないですか。美味いもんが目の前にあれば食いますよ!美味いもん食べた時に、それをまた一緒に食べたい、そう思える人が心の中にいる人間は、何があってもやり直せます」

シロさんは、その時ケンジのことを思い浮かべていたに違いありません。

シェアするチキンライス

その日、ケンジはハヤシライスを作っていました。

残ったとしても冷凍しておけるからです。

家で食べられるかも、というLINEにウハウハ、となったケンジ。

ランチョンマットにカトラリーをセットして久々の一緒のディナーに想いを馳せていた…まさにその直後「やっぱり帰れない」となってしまい、その落ち込みはヒロちゃんも眉を顰めるレベルに達していたのです

「何々?どうした?」

「もう、ずーーーーーっと一緒にご飯食べれてないの…かれこれ、三週間も…流石に俺もう、限界」

「あのさぁ、そんな無理すんなって。シロさんがいない時こそ、好きなことすりゃあいいんだよ。自分のやりたいように!そうすりゃ少しは寂しさだってまぎれるだろ?」

そう言われて、ケンジは帰宅後にいつもできないことを試そうと冷蔵庫を開けました。

具材たっぷりの茶碗二膳分のチキンライスに、卵三つにマヨネーズ、バターをたっぷり使ったオムレツでオムライスをつくろうと考えたのです。

カロリーと食費の面から、シロさんが絶対に許さないだろうその料理をワクワクしながら作りました。

ワイルドな料理にハヤシライスのソースをかけて、生野菜のおひたしとサラダを添えて、満足のいくラインナップです。

完成し、いざ、食べよう!としたその時に!

シロさんがヘロヘロになって着替えに帰ってきたのです。

腹の虫が鳴くシロさんがオムライスに気付きました。

「一緒に!食おう!」

シェアして食べたそのチキンライスは、シロさんが「五臓六腑にしみわたるとはこのことだ!美味い!」と絶賛していました。

副菜の野菜にも感動の嵐です。

「こんなうまいオムライス、食べたことないよ!」

ケンジは思わず涙ぐんでしまいました。

「シロさんとの二人ご飯、ほんとにしみる~~~!」

二人して食事を食べ終えてから、メモとレシートを添えて、ケンジは食費の会計報告をしました。

23円の残金を見て、シロさんは驚きの声を挙げました。

ケンジは「23円しか残せなかった」と言いますが。

慣れていない人間が赤字にならないように配慮してこれだけの料理を作り、23円を残せたというのはシロさん的には大きな快挙だったのです。

「凄いじゃないか!大したもんだよ!」

「でもなぁ、たったの23円だしなぁ」

「何言ってんだよ、この23円は何倍もの価値があるよ」

二人はふっと笑い合いました。

疲れて寝落ちしてしまったシロさんにキスしようとしたケンジでしたが、シロさんはがばっと気づくと慌てて出勤していきます。

「破産管財人資格証明申請書!!!明日の九時までに作るんだったぁああああああ!」

まだまだ、その修羅場は続いていたのです。

駅へ急ぐシロさんを、傘を手にしたケンジが追いかけてきました。

「明日一日雨だって」

「ありがと、助かった」

二人は連れ立って歩いていきます。

ケンジは自分で持ってきた傘を開いて差しながら。

「まだ雨降ってないぞ」

「いいじゃん、誰も見てないし」

ぱっとケンジはシロさんの腕をとり、引き寄せました。

「俺、一度シロさんとこうして相合傘で歩いてみたかったの…なぁんてね、嘘だよ~」

はい、と閉じた傘を手渡すケンジ。

しかし、シロさんはその傘を開いて言ったのです。

「ちょっと歩こっか」

ケンジはちょっとはにかんだように笑い、そして寄り添うようにして歩いたのです。

そっと、シロさんの腕に自分の手を絡めて、ゆっくりゆっくり、二人は進んでいきました。



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【きのう何食べた?お正月スペシャル】の感想

まず、シロさんの想いがぐっとくるところで、西島さんのPanasonicとマウントレーニア、SBの濃いシチューやマジックソルトのコマーシャルが差しはさまれると軽く脳が揺さぶられて混乱しますね。同じ顔のはずなのに同じ人に見えない。お芝居って凄いな、と思います。

さて、今回のエピソードの数々、殆どが原作でもえりすぐりのレシピとストーリーでした。

ことに、冒頭の三谷まみのシーンから久栄さんに想いを馳せるところなどはドラマオリジナルで原作を補完したような感じで、ぐっと深みを増していてよかったです。

ここで宮沢りえさんくるかーーーー…ピッタリだ!

そして回を増すごとに、山本耕史さんの小日向がぐいぐい成長していて楽しいですね。

原作とは少し違うキャラにみえていましたが、そこに山本さんの容姿とチャーミングさが加わって、凄いハイブリッドな小日向さんに成長した気がします。

原作でも軸になっている、両親との関係性ですが。

今回、久栄さんが宗教にハマってるシーンもきっちり描かれていて、どうして彼女がそういう行動に走ったか、複雑さを絡めながらも思い合うシロさんと両親の絆が見えた気がします。

「食べる」という行為は、本当に大切なんですねぇ。

一緒に食事をする、という時間の過ごし方がひとに与える影響って、本当に大きいと思います。

こういう部分を大切にしているからこそ、シロさんとケンジ、小日向とワタルの関係性は次第に揺るぎないものとして構築されてきたはず。

よしながふみさんのこういう直接・間接な人間関係の書き方、大好きです。



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【きのう何食べた?お正月スペシャル】の視聴者の声


↑ ムキムキマッチョでVFXかと思いました。


↑ ちなみにケンジは、今年20周年になる東宝のミュージカル「エリザベート」で死神トートやってました。


↑ 大河ドラマ好きにはたまらない萌がここにあります。
 ちなみに小日向さんは「レ・ミゼラブル」初代ガブローシュ(当時小学5年生)。


↑ ケンジ=死神トート(笑)。


↑ 原作で山椒のようなスパイシーな存在だった三谷まみが宮沢りえとは!


↑ おしゃれマンション!


↑「俺の話は長い」では階段の上の部屋は映さなかったので、なるほど、こうなっていたのか、と。


↑ 最終回に登場したカフェです。今回はケンジとジルベールという異色のランチでした。

まとめ


ケンジ役の内野聖陽さん。
実はめっちゃ凄いキャリアの持ち主なんですが。

20年前にこんなことしてました。

動画は殆ど残っていないので、公式が放出した超貴重な歌声です。

ちなみに死神。
オムライスにうはうはしていた乙女なケンジとのギャップをお楽しみください。

食べる、ということを軸にしたシロさんとケンジの暮らしは、実はとても健やかで優しく、温かいものです。

シロさんは食べることの大切さをいろんな意味で説いています

男女でも、ここまで濃やかに誰かを愛する姿というのは、なかなかドラマでは描かれないものです。

そんな中でふっと現れた中年男性___印刷会社の社長役の利重剛さん。
こういう役をやらせたら本当に絶品です。

お母さんが小山内美江子さん。
金八先生シリーズの脚本家、作品にはリアル高校生だった彼の意見も様々な形で投影されていたのだとか。
その人がもうこんな年齢なのかと思うと、感慨深いものがあります。
今回もですが。この人は静かにじわじわくる凄いお芝居見せてくれますよ。

いやはやそれにしても出てくるものすべてが美味しそう。

ほんと、元旦に良い物見せてもらいました。

正月明けにはアサリのキムチチゲ作ろう。
あのレシピ、本当に簡単で、しかも大変美味しゅうございます。
皆さまも、是非!

原作では10年以上も一緒に暮らしている二人。

自分たちのキャリアの変化と、親たちの老いや様々な問題に直面しながらも、その都度、二人で生きていくことを確かめながら前に進んでいるシロさんとケンジの姿が描かれています。

ドラマで続編やらないかな。

年一のこんなスペシャル編成でもいいから、西島さんと内野さんで、ここから先の二人もずっと見ていきたいです。