特別編

【教場】後編のあらすじネタバレと感想!「適性」と「志」の狭間から見えるものとは?

ドラマ「教場」後編が2020年1月5日(日)に放送されました。

生徒一人一人の人生が詳らかにされていく中で、”警察”の組織、そして社会の正義とは何なのか、小さなドラマが積み重ねられていき、そして、クライマックスに向けて大きなうねりを作り上げていきます。

罵倒、激白、そしてその裏表にある生徒らと、風間公親の心。

求められる警察官とはどんな存在なのか。

地味なドラマの中に熱いものが溢れています。

ここでは、「教場」後編あらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

【教場】前編のあらすじネタバレと感想!風間公親の白い髪___木村拓哉の新しい境地ドラマ「教場」前編が2020年1月4日(土)に放送されました。 「あの人のすることには、意味がある」 白い髪と、真意が読めな...

【教場】後編のあらすじ(ネタバレ)

南原の影

南原(井之脇海)に拳銃を突き付けられ、絶体絶命の危機に陥った宮坂(工藤阿須加)は、しかし、生きていました。

彼はその命の次に大切なものを“質”に取られ、疲労困憊の上に南原に殴られ昏倒し、とうとうダウンしてしまうのです。

ベッドに休んでいた彼を見舞った風間(木村拓哉)は気遣いを見せながら、その様子の変化に南原が関わっていることを悟ったのです。

その日の風間の講義は「住民から情報を得るテクニック」というテーマです。

住宅街で空き巣被害がった、住民が何かを知っているが、警察に協力したい…しかし、関わるのはイヤだ、という状況です。

どうしたら話が聞けるか…菱沼(川口春奈)は「誰かから何かを聞いていないか」と、伝聞の話を聞きだす、という手段を発表しました。

宮坂と、南原を二人前に呼び出したロールプレイングを風間は支持しました。

犯人は南原。

宝石を盗んだ男、警察手帳を宝石に見立てていかにその犯人を墜とすか、という授業です。

宮坂は即答できず、今日中に答えを出せ、と指示されました。

その時、風間は南原の指、特に爪が黒い油で汚れていることを注意しました。

宮坂と南原の様子がおかしい、何某かの変化があった、と楠本(大島優子)は気づいていました。

それから暫くして、プールで着衣水泳の授業があった時のことです。

南原は、ジャージ姿でプールサイドから見学していました。

その左手には包帯が巻かれています。

しかし、彼はちらちらと宮坂を見ては思わせぶりに笑い、掌を拳銃に見立てて「ばーん!」と撃つマネをしていたのです。

「怪我をしたそうだな」

風間に問われて、南原は友人と週末にキャンプに行ってナイフで傷を負ったのだ、と説明しました。

どこのキャンプ場か、そして病院には行ったのか、と風間に問われ、彼は解放されました。

授業が終わり、びしょ濡れの装備でプールから上がろうとしていた宮坂は、楠本に声をかけられました。

「何か隠しているよね」

彼らは捜査のためのメソッドを三か月習い続けており、微妙な視線や態度の変化から真理を読み取る訓練を受けていたのです。

「バレバレだよ」

応えずに顔を背けて去る宮坂に不穏なものを感じ、楠本は風間の元を訪れ、「彼が苦しんでいるようで…」と告白しました。

「私も気にかけている。そのことについてだが、南原について知っていることがあったら教えて欲しい」

「よく知りませんが、一度サバゲ―に誘われました」

「そうか…わかった。教場で、他にも悩んでいる生徒がいたら、声をかけて相談にのってやれ」

突然の言葉に戸惑う楠本でしたが。

「人を傷つけたことがある者は、人を守ることが出来る。私の経験からするとな」

「…すみません」

「君を、褒めているんだ」

“点検教練”の意味

都築(味方良介)は県警本部捜査一課の捜査資料を入手していました。

風間の過去を、本気で探ろうとしていたのです。

ここに来るまでは強行犯係の刑事として怪物じみた切れ者と呼ばれていたこと…しかし、彼が何故大切な片目を失ったのか、ということについてはまだ辿り着けていません。

そんな都築を、風間は挑発するような態度で追い込んでいました。

違った意味でプレッシャーを与えられていたのは宮坂です。

起床時の通常点呼で。

普段はジャージのはずなのに、制服制帽着用で、と指定のうえで、ただ一人教場に呼び出されたのです。

風間は、宮坂が休んだ点検教練の補講を行う、と言いました。

号令に従って装備を点検し、正しい動作ができるか、正しく使うことが出来るか、についてチェックする訓練です。

敬礼の角度、手錠・警棒・警笛などの使用法を順番にチェックしていった風間でしたが。

…宮坂は泣きそうな顔をしていました。

入校式の時に言われていたこと。

警察手帳の大切さ___身に沁みていたはずだったその手帳が、今の彼の手元にはなかったのです。

「持ってません」

「なくしたということか」

「…はい」

「気づいていらっしゃったんですね」

「左胸のポケットに厚みがない。昨日の朝からだ。バレるのが怖くて点検を休んだな。医務室に寝ていたのもそのためか」

全てがお見通しであった、という絶望的な気持ちになり、宮坂は声も出ません。

「そこにいるのはっ?」

教場の後ろのドアが開き、南原が現れました。

忘れ物を取りに来た、と言っていましたが、ロッカーから何かを取り出してすぐに駆け出して行きました。

「警官に命を救われたからこの学校を目指した、と言っていたな」

宮坂は二年間の小学校勤務を経て警察学校を受験しました。

親も教師で、それを説得するに時間がかかったのです。

「教師になったことは、この先役に立ちそうか?」

「はい!」

例えば現場でけがをした子供や、何かを目撃したり、被害に遭った子供に、地域の警察官として寄り添う方法を身に着けていることはきっと役に立つ、と宮坂は考えていたのです。

「君に見どころがあるのは確かだ」

「しかし…手帳が」

「警察学校とは、なんだ」

「適性のない学生を辞めさせるため、ふるいにかける場です」

宮坂は、その風間の問いの意味を噛みしめていました。

法医学の授業から

その日、視聴覚教室のスクリーンには「刺創」「切創」「割創」「挫創」…という文字が並んでいました。

現場で傷害・殺人事件の現場でどのようにしてその人が傷つけられたのか、ということを解明するために必要とされる知識です。

食堂で、日下部はオムライスを傷口に見たてて習いたての知識を反芻していました。

ご丁寧にその上にケチャップで色付けしたうえに、七味を振りかけて傷の違いを表し、周囲にドン引きされている始末です。

しかし、彼は着実にビリから脱して成績が向上していました。

その頃。

学生たちは拳銃による射撃の授業が始まりました。

実弾による射撃には、それぞれの個性がでます。

「ゲーセンより簡単」とうそぶく菱沼(川口春奈)の横でガチガチに緊張して震えながら撃つ枝元(富田望生)。

一発撃つたびに「タックス」とブツブツ言っている都築。

そうして一斉に教場の学生が訓練を受けている裏側で、教官らによって宿舎の一斉検索が始まりました。プロの手でゴミ箱の隅まですべてさらうようにしてチェックされていったのです。

射撃場での所定の訓練が終わり、風間が宮坂と南原を残して話し始めました。

「授業を見学させてもらったが。宮坂、君は集中できていない。まるでなっていない。反対に、南原の撃ち方は見事だった。今日は、特別に講義して欲しい拳銃の撃ち方について話してくれ」

風間にのせられた南原は、滔々と持論を述べ、射撃の素人がやりがちなマズい例をあれこれ講釈していると、風間が不意に声をかけました。

「銃が好きなんだな」

「え?」

「宮坂が何か紛失したらしいが、君は何か知っているか?」

「いえ」

「宮坂がなくしたものを、君は何かわかるか」

「いいえ」

「君はだれかに見られて困るものを何か持っているか」

「何のことか…」

南原が凍り付いたとき、教官の須賀(和田正人)と服部(佐藤仁美)が問題のブツをもって射撃場を訪れました。

男子宿舎のトイレのタンクから見つかった、というハンドメイドの密造銃です。

それはまさに、宮坂が見てしまった、あの銃です。

指紋も採取され、全てが詳らかにされる時が来ました。

「これは、君のか?」

否定する南原に、風間は畳みかけるように問いました。

指の爪にこびりついているのは、金属のさび止め用オイル。

キャンプ場の近くの病院をあたってケガの診断書をとったら、南原の左手の怪我は皮膚に強い圧力がかかった“挫裂創”で火傷を伴ったものだということが判明したのです。

「残念なことに、医者は見抜けなかったんだろう。その傷は、銃の暴発によって受けたものだ」

南原は、銃を試作し、試し打ちをしていたところで、暴発したのです。

「これは君が作ったものだ」

風間にそう断言され、南原は反論しました。

「それは玩具です」

包んでいたビニール袋を外して、風間がそれを手に取ると、実弾が込められていました。

「弾も玩具です!撃つことなんてできないです!」

「そうか、なら、人に向けて引き金を引いても良いわけだな」

風間は、その銃口を自身のこめかみに押し当てて南原に問いました。

「宮坂はどうして大切なものを奪われたのか…」

彼は、南原の銃を見てしまい、それを口止めさせるため、そして彼を辞めさせるために、警察手帳を奪い取ったのだと風間は推理し、それは当たっていたのです。

銃口は、南原へと向けられ、南原と宮坂は戦慄しました。

「本物だよ?…撃っちゃうよ」

宮坂の耳元でささやいた南原は片手を伸ばして宮坂の警察手帳を探り、ポケットから奪い去ったのです。

「お前が不審な動きをしたら、これを教官室の前に落とす。それで、俺とお前は、クビ!」

そう言った時の自信満々だった南原が、今、風間の前で全身を振るわせて銃口に晒されていたのです。

暴発したら風間自身が大けがをする、と警告した南原でしたが。。

「構わん!___既に、右目は失っている」

風間は語気を強めて南原を責めました。

「宮坂の」手帳はどこだ?!」

チキと音がして安全装置が外れ、駆け出してもの掛けに隠れようとした南原を、風間は見逃しませんでした。

「どこだ?!」

果たして、その手帳は音楽室の棚と壁の間に隠されていたのが発見され、言い訳もできない状態であることを自覚した南原は、ようやく「ごめんなさい!」と謝ったのです。

風間は一発を的のどまんなかに命中させ、銃声い震えて蹲る南原に言ったのです。

「これが玩具か?」

それは、初めて南原が“銃”というものの怖さと本質を悟った瞬間でした。

南原は更迭され、宮坂の手には大切な手帳が戻されてきました。

詳細な理由は告げられないままに、また一人、教場から学生が消えたのです。

「拳銃持ってたの?」

宮坂は、楠本にだけは本当のことを伝え、風間がそれで南原を撃とうとしたのだとも話しました。

「理由があったんでしょ?」

なにもなくて、風間がそんな行いをするわけがない、と彼女は理解していたのです。

「手帳とられたのに、報告しなかった…」

「スパイ、失格ね」

言葉もなく、宮坂は項垂れるのでした。

モチベーション

真夏の気配が濃くなってきた頃。

教場では投票が行われていました。

テレビ局の取材が入ることになり、そのインタビューを受ける学生を決めていたのです。

圧倒的多数で、菱沼と決まり、彼女は満面の笑みでその役目を引き受けました。

その頃、枝元の様子が沈みがちだったことに菱沼が気づいていました。

実家の旅館で働いていた枝元の兄が倒れ、入院したというのです。

「モチベーションを挙げるいい方法、あるよ」

菱沼は枝元と2人になると志望理由をたずねてきました。

枝元は、学生時代に女子レスリングをやっており、力を活かした仕事に就きたいと思っていたこと、先輩が警察官として活躍していたことから、この道を志した…と言いましたが。

「ダメダメ、そんなしかめっ面じゃ…自分の魅力が出せていないの。想像してみて。私の後ろにその人が立ってるって」

枝元が、ふわりと表情を緩めてほほ笑むと、「あ~今その人のこと思い浮かべたでしょう?」と誉めました。

「好きな人の前では、魅力的になるの!…ねぇ、他に特技は?」

「手話が出来ます。実家が旅館なので、宿泊されるお客様のために覚えました」

「じゃあ、…これを伝えて…『ここは、日々、自分を鍛えるための場所だ』と思います。尊敬しているっていうのは?それと、好き、ラブの、好きは」

枝元がてきぱきと両手を動かしてその言葉を伝えていると、菱沼は「合格!」と言ったのです。

その頃、楠本は退校届の紙を見て、それまでのことを思い返していました。

そして、同様に揺れていた宮坂に「もうすぐ卒業だよ。悩んでいても仕方ない」と答えます。志望動機を聞き返され、彼女はよどみなく答えました。

「犯人を捕まえるため。私の大切な人を奪った犯人を…」

「冗談?」

そこに現れた都築に“教官のスパイども”と侮蔑されて、宮坂は彼を追い、問いかけました。

「都築さんは、警察官になりたくないの?警察が嫌いなの?なら、なんで勉強してるの?」

「嫌いなものに、興味湧かないか?特に、あの教官に…警察を恨んでいるって…若い警官に対して指導という名のいじめを繰り返して…今のあいつを見てりゃわかるだろ」

志望動機を問い返された宮坂は、警察官に助けられたこと、その彼に憧れて受験したことを話しましたが。

「そんなぬるい気持ちだから、またやらかしたんだろ?よくクビにならないよな」

都築の言葉に図星を指されたように黙ってしまった宮坂でしたが。

その頃、続きはようやく風間の目の件について、真相に近づいていたのです。

古い新聞記事のコピーの中に遭ったのは、警察官が二人刺された殺人未遂容疑の事件です。

一人が意識不明の重体、もう一人が失明___それは紛れもなく風間の遭遇した事件だったのです。

取材の日

カメラを意識してメイクが濃い目になる服部教官の姿など、普段とは違うテンションが漂う中でテレビの取材は行われていました。

そんな中で、インタビューを受ける菱沼もまた気合を入れていました。

楠本は彼女のデスクにあった写真を見て、菱沼の性格と行いの根源を理解しました。

その母親が、県警の幹部だったのです。

「佑奈にもメイクしてあげたら?」

楠本は、菱沼とならんでインタビューを受けることになった枝元を気遣いましたが。

「良いの。私の引き立て役なんだから!」と却下したのです。

寮の玄関の表にでると、枝元が待っており、その先には花壇に水を撒いていた風間の姿がありました。

「教官!一緒にインタビュー受けませんか?」

「遠慮しておく」

「私、今日キレイですか?」

「自信があるなら聞く必要ないだろ」

そうして始まったインタビューの中で、菱沼が応える言葉を、一つ一つ滑らかな手話で、枝元が通訳していきました。

菱沼に劣らず、枝元の口元も微笑み、自信をもってカメラの前に立っています。

風間に対して、どう思っているのか、と問われた時、菱沼は「尊敬している」と答えていました。

オンエアの日、生徒ら皆はテレビの前に釘付けになって一喜一憂していました。

日下部の妻と息子も同様でしたが、集団で行進している彼の姿ははっきりと見つけられなかった、と電話で話していたのです。

これまで引っ込み思案だった枝元は、その笑顔と手話が生徒らの間で話題になっていました。

ようやく自分を活かせる、その道をみつけられた…そう思った瞬間でしたが、彼女は大きな問題を突き付けられていたのです。

そしてまた、一人…

菱沼が教場当番として風間を呼びに来たら、彼は視聴覚教室にいました。

テレビのインタビューの映像を繰り返し再生していたのです。

「五カ月で随分皆顔つきが変わったな。別人のようだ。だが…変わっていない者もいる」

画面には、枝元と二人並んで写っているところが一時停止されました。

「枝元に手話を教わったのか」

「少し、ですけど」

「尊敬している、はどうやる?」

しかし、それは画面の中の枝元の手とは違う動きでした。

「これは、何という意味だ?」

「“好き”、という意味です」

「枝元がかってにやったことか?」

「いえ」

菱沼は、風間の前に歩み出て言いました。

「教官なら、気づいてくださると思っていました。私の気持ちです」

薄闇の中で、彼女は目を閉じていましたが、その顔に風間が突き付けたのは退校届の紙でした。

「これを持っておけ」

自信家の菱沼は驚きのあまり声も得ません。

「君の問題点は三つ。言動が身勝手で謙虚さに欠ける。容姿や外見ばかりに気をとられている。仲間を尊敬できていない。このままではここにいてもらっては困る…」

「ママが知ったら…警察に居られなくなりますよ」

「構わん」

屈辱に震えた手の中に、その白い紙が残されました。

その日の授業は家宅捜索についてです。

モデルルームの中で捜索する側にとって大切なポイントを、風間は説明し始めました。

担当責任者は菱沼が指名されたのです。

捜査員が作業をしている間、菱沼はその容疑者を凝視して相手が見る者や反応することを観察する、と答え、一応の“正解”を認められました。

次に、もし情報屋から仕入れたネタで覚せい剤を検索する場合については、と問われ、ピンポイントでその場所を探せばよい、という菱沼と、それに反論し、出来るだけ遠い場所から順番に捜査すべきだという榎本の意見がでました。

理由は、その情報をもたらしてくれた情報屋を守るためだ、というのです。

「情報屋を信頼できるからこそ、情報屋を守るためにこうします」

逮捕術の授業でも、それまでは自分を引き立ててくれていたはずの枝元が思うように動いてくれず、菱沼は苦戦しました。

そんな二人の微妙な空気に、周囲が気づき始めたころ。

再び教場で投票が行われました。

広報誌の表紙を飾る“ミス警察学校”を選ぶプロセスです。

一票差で、菱沼を破り、枝元が決定したのですが。

彼女は辞退しました。

その表紙は在校生であることが条件だったのです。

枝元は、退学することを決意していました。

病に倒れた跡取りの兄の代わりに、実家に戻って旅館の仕事をすることに決めたのです。

「ほんとうに…?!どうして黙っていたの?」

菱沼の言葉に背中をこわばらせていた枝元でした。

彼女が退校手続きをしていた頃。

卒業文集の原稿を集めていた楠本の元に、都築が原稿用紙を提出しに来ました。

唯一、退校届を貰っていない学生です。

そうした者とは無縁の成績の良さを皆が知っていましたが。

彼自身は、風間が求める警察官ではないことを自覚しているのか…いつかは自分もそれを突き付けられるだろう、と言っていたのです。

菱沼は様々な考えを巡らせた末に、退校届を記入して風間の元を訪れました。

「せっかく広報誌のモデルに決まったというのに」

再投票の結果を知り、風間が言いました。

「どうして、佑奈が学校を辞めると知らせずに投票させたのですか?私をバカにするため?授業で、こっぴどくやられました。そうするように彼女に指示を?」

「枝元の意志だ」

「佑奈は自分からあんなことをする子じゃありません」

「退校だ、と言ったのにまたしつこく書いてきた者がいた」

二度目の投票用紙に書いてあった“枝元佑奈”の文字と、菱沼の書いた文字の筆跡は同じものでした。

「正直に話してみろ。彼女に負けたことを認めたんだな?」

「佑奈は優秀です。よく勉強しているし、あの体力は武器になる。私じゃない。警察官になるべきは、佑奈の方です」

「君の問題点のひとつ、仲間を尊敬できていない、という点は解消できたようだ」

彼はそう言って紙を突き返しました。

その夜。

思い出を噛みしめるように多目的室のスクリーンに大写しにされた自分たちのインタビュー画像を見ていた枝元は「ごめんね」と菱沼に言いました。

彼女のために、厳しく当たったのだ、と。

「警察官になる夢は叶わないから。私の分も、一緒に連れて行って欲しいの。はづきは出来る人なのに…だから、もっと真剣になって欲しい」

そういう枝元のために、菱沼はとっておきのモチベーションを挙げる方法を伝授しました。

「人に褒められたら、褒められたことだけを綴る“褒められ日記”をつけるの」

実践する、と約束した枝元。

「初めて会った時は、仲良くなれるなんて思ってなかった」

「私も」

「もっと、一緒に居たかった…警察官になりたかった」

そう言って泣く枝元を、抱きとめて、菱沼は二人で泣いたのです。

「ありがとう」

そう言って去っていった枝元を見送り、再び画面を見た菱沼はあることに気付きました。

好き、という手話をした枝元の表情が気になって、画面を拡大すると、その瞳の中に映っていたのは___。

「なんで、佑奈が輝いていたのか、わかった…」

そこにはいつものように花壇に水を撒いていた風間の姿があったのです。

翌朝。

学校を去る枝元は、涙で顔をくしゃくしゃにし、彼に一礼して踵を返したのです。

旗と、卒業検定

もともと、198期は“植松教場”としてスタートしていました。

それまで教場の後ろに貼られていた旗は「堅忍質直」と書かれていましたが。

途中で交代して“風間教場”となったことから、ようやく出来上がった旗に張り替えられました。

そこには「疾風頸草(しっぷうけいそう)」と書かれています。

訓練も終盤に入り、行進や点呼の様子もビシッとそろってきた生徒たち。

卒業検定として二日間の特別授業を受けることになりました。

日下部、菱沼、楠本、都築、そして宮坂は一つの班となり、四方田校長(小日向文世)の運転する車で、山間部への道を走っていました。

退校届を貰っている四人と、お目付け役の都築、という組み合わせです。

山中の森で下ろされた彼らは、フェンスで取り囲まれた先の県警の実習施設へと向かいました。

「行けばわかります」

校長の意味深な言葉は、赤い目印を探して進んだ先にありました。

川べりに立っていた風間に気付くと、5人は疲れた足を引きずって整列したのです。

「この県は面積の39%が山林だ。人が立ち入らないような場所で起こる事件も少なくない」

用意されていたシートをはがすと、その下には大人の男性を模した人形が置いてありました。

一見して判るのは頭部を殴られた脳挫傷による死亡、という情報だけで、それ以外を知恵を合わせて調べろ、というのです。

「一つの遺体から、二人の人物…被害者と犯人を推察しろ」

自由に調べて、徹底的に考え抜け、という風間は、リーダーに都築を命じました。

「私のことを調べているのならぴんと来ないか?」

都築は、それが風間が刑事になって最初に経験した現場を模したものであることに、都築は気づいていました。

「どんな事件でも被害者は苦しんでいる。遺族になったつもりで臨め」

そう言い残して、風間は入れ替わりに校長の元へ向かいました。

彼を待っていた校長は、穏やかな目で森の向こうにいるだろう生徒らを想い、言いました。

「ご苦労さま。あの子らは卒業してもしばらくは交番勤務です。すぐに刑事にはなれません。殺人事件の捜査は早くないですかね」

「勉強はしっかりしていますが、彼らにはまだ足りないものがあります」

それに気づいて欲しい___この課題は、風間の親心のようなものでした。

臨場

模擬とはいえ、森の中に打ち捨てられたような男性の遺体を取り囲み、5人で知恵を出し合って考えていると、それなりに情報は取れてきました。

服にあったネームから判明した名前は、“警察一郎”。

安直さに菱沼が「気分でない~」と嘯きます。

煙草とライターがポケットにあり、喫煙者と思われること。

馬券の束と現金。

靴ひもの結び方から右利き。

お札の匂いを嗅いでいた菱沼は、銀行勤めの友人の言葉から、紙幣には匂いがつくから、そこにいろいろな情報が残されている、というのです。

現に、その札からは食用油の匂いがしていました。

また、宮坂はジッポーの表面に刻まれた花模様からアベリアという花をみつけ、その花言葉が「強運」であることを突き止めました。

「あ、馬券!」

それは、競馬の馬券に対するゲン担ぎであろうと推察されたのです。

「つながった…」

楠本がつぶやきました。

装備の中にあったテントを張り、現場写真を並べて検討が始まります。

油の匂いから、職業は飲食店の店員である可能性が高い、とまとまってきましたが。

犯人の情報が一向に見えません。

そんな中で、都築は、ジッポーの模様を凝視していました。

過去

校長は学校に戻ると、花壇の前で風間と話していました。

生徒達が可愛くてついつい甘やかしてしまう、という彼。

風間が、生徒達に厳しいのは“この子”の存在ゆえか、と彼は知っていたのです。

そして風間がいつも花壇に水を撒いて手入れしている理由も。

「私を恨んでいますか?」

その問いに、風間は答えません。

ただ静かに眼鏡をはずして目元をぬぐうのみです。

森の中で火を焚いて、学生らは犯人の考察をしていました。

楠本が膝を抱えて座っていると他の者たちは「痛むのか」と気遣います。

あの事件のことを、楠本は誰にも告げていません。

しかし彼女は言うのです。

「変わった」と。

「人を傷つけて、傷つけられもして、どっちも痛かった。すごく痛かった。やってもやられても、どっちも痛かった。その気持ちは忘れない。警察官になっても、きっと役に立つ」

「難しいことは解らないけど」

日下部は楠本の言葉を受けて語り始めました。

「俺は人から点数を買った男だ。卑怯だし、弱っちい。お前はクビだって言われて、何かが弾けたよ。戦う相手は自分、弱い自分だって…気づかされた」

「自分があるだけ良いじゃない。私なんて、親にも叱られたことないのに、めちゃくちゃ言われて、プライドずたずた。しまいには、学校から出ていけ、だもん。ここじゃ何も通用しなかった。今の私、からっぽ…でもね」

菱沼は、想いを馳せるような目をしました。

「これから、一つひとつ積み上げていくのも、悪くないかなぁって。辞めるわけには行かない。佑奈のためにも」

「都築さんは?」

楠本の問いにも、彼は素直には答えません。

「別に何も。君らほど人に影響されないんでな」

「ねぇ、風間教官のこと調べてるんでしょ?なんで、警察学校に来たの?」

「教官は刑事の時に、若い部下の刑事が重傷を負った。教官の目もその時に…」

風間はそのころ、とある廃工場に居ました。

人の気配もない、ホコリが積もった空間で、彼は何事かをじっとみつめ、考えていたのです。

そして翌日の正午、約束の時間が訪れました。

風間は再び山中の生徒らの元を訪れ、その捜査の結果を聴いたのです。

しかし、残念ながら犯人に関する考察は不十分でした。

「私が札に匂いを付けておいた。競馬場に出入りしていることと厨房で働いていることは正解だ」

「犯人像については?」

「被害者は、犯人と顔見知りだったと思われます」

都築が楠本に促されて説明しました。

ジッポーの刻印が、左手で持った時に映える模様であったこと。

靴ひもの結び方からして、被害者は右利き。

よって、このジッポーは被害者のものではなく、しかし、ギャンブルのゲン担ぎから、普通はものの貸し借りを嫌がる賭博好きのものにしてはあっさりと貸している事実。

よって、顔見知り、知り合いであると思われる、ということを伝えていました。

交友関係を当たれば、いずれその中に犯人と思しき人物がみつかるはずだと、楠本は言うのです。

「正解だ。それで?」

「…以上です」

一瞬考えたのちに、風間は学生たちに白い紙を突きつけました。

退校届です。

「卒業検定は失格だ。全員今日中に、退校届を出すように」

あまりのことに絶句する学生らは学校に戻され、夕方に教場まで呼び出されたのです。

ほかの三班は与えられた課題をクリア、卒業も決まっていました。

「捜査の件で忘れていることは?」

そう問われても、誰からも手は挙がりません。

この状況で、現場に出すと、困った立場に置かれるものが出てくる、と風間は言います。

それが誰かと問われ、日下部は「地域の住人」、菱沼は「交番勤務の先輩たち」と答えました。しかしそのいずれもが違うと風間は言います。

「ここの仲間ですか」という宮坂に「友情など教えたつもりはない」と言い放つ風間。

じっと考えていた楠本が口を開きました。

「教官が、困りますか…?」

「そうだ。私が迷惑する。“あの間抜けはどこの教場出身だ?”と突き上げを喰らう」

だから、退校届をさっさと出せ、という風間に、猛然と反論したのが都築です。

「出すことは無い。自分の行き先をひとに決めさせるな」

「自分の行き先?成績トップの君がいて何をしていた?そして、過去やここに来た理由を調べても何にもならなかったはずだ。無駄なことに時間を割いてこの体たらくか!君には失望した。半年間教えていたのに、哀しいよ。君は、リーダー失格だ」

「それは違います」

「都築さんだけの責任ではありません」

菱沼らが静かに反論しました。

「都築。君のお父さんも会社のリーダーだったみたいだな」

そのことを、彼は卒業文集に書いていたのです。

父親は小さい会社を経営していて、二言目には税金が高い、と文句を言うのを小さい頃からずっと聞かされて育ってきたのだ、と。

「だから、拳銃を撃つときにも一発ごとに“タックス”、“タックス”って」

風間が原稿用紙を読み上げます。

「弾丸は、ただではない。税金で賄われているのだ。県民の血税を無駄にするわけには行かない。ならば、撃つ時には一発必中でなければならない」

「それが何ですか」

「感心したから、皆の前で読んでいる。正しい考えだ。君は立派だよ。だが___お父さんは随分ユニークな人だ」

「父は関係ない」

「お父さんの会社は不景気で税金も払えなくなり、ついには工場を潰した。なのに、今は年金で競艇場に入り浸っているのか」

「あんた、何が言いたいんだ?」

「お父さんも、リーダー失格だということだ」

「出来が悪いのは親譲りだな。親子そろってクズだというわけだ」

「言い過ぎです!」

宮坂が風間を止めようと声をあげました。

「いくら教官でも…!」

「黙っていてくれるかな」

楠本があまりのことに机をたたいて立ち上がり、席を立ちました。

「行こう!都築さん、こんなところにいることない。私たち、利用されてただけなのよ!何言われても良いけど、親の悪口を言われる筋合いはありません!」

「警察官を殴っていたとしてもか」

全員が、はっとして風間を見つめました。

「適当なことを言うなよ!」

都築は反論しましたが。

「記録に残っている。不起訴だが、逮捕記録が!彼の父親は税務署の職員と揉めて、停めに入った警察官を殴っている」

「待てよ!」

「困った人だ。気に入らないから殴る…君が警察官を嫌う理由もその程度だろう。どこかで注意されてムカついた、それが何となく気に入らない…違うか?君の手錠は、君のためのものだ。カッとなって人を殴ったら、それを君の手首に打て!」

激した都築が両手で風間の胸ぐらをつかみ、ロッカーに叩きつけましたが、一瞬で形勢が逆転し、続きは床に打ち据えられて制圧されていました。

「親が親なら、子も子だな」

「あんたに関係ない!適当なこと言いやがって、見てないんだろ!何も知らないくせに!」

都築は、父の会社のことを話し始めました。

小さな会社でも、従業員も雇って自動車の部品を作っていた父親は油にまみれて働きづめで、いつも汗の匂いをさせていた、と。

それが、不況のあおりを受けてうまく行かなくなり、税金を滞納して高利貸しを頼り、その利息にも困る事態に陥った頃、税務署の役人がやってきて、工作機械を差し押さえるというのに、息子の前で土下座までして頼んだのだというのです。

「おれは、そんなみっともない真似は止めてくれと頼んだ。“いいんだ、お前は家に入っていなさい”と、親父は言った。その家には、高利貸しが、金を返せ、と入り込んでいた。うちが先だ、と役人と揉めた。親父は、それを止めたんだ!」

通報されてやってきた警察官は、何も聞かずにその父親をパトカーに乗せて言ったのです。

「騒ぎを起こすな…役人に逆らうな、って」

結果的に、機械が運び出され、高利貸しは家にあったなけなしの金を毟り取って去っていったのです。

「それですべてを失った___親父は手を出してない!親父は悪くない!」

血を吐くような叫びに、生徒らは固まったまま動けませんでした。

「それで警察官を恨むようになったのか」

「ああそうだよ!」

「君はうそつきだ。本当に警察官を恨んでいるのか」

「そうだよ」

「知りたいのは本当のことだ」

「警察が嫌いだって言ってんだ」

「違う!!」

「何がだよ!」

「本当は何を見た?何を思ったか、と聞いてる!」

「オヤジは…パトカーに乗せられるとき、俺に叫んだ…『こんなことがあって良いのか!助けてくれ』って…」

「それを聞いて君はどう思った」

「俺は…」

「何だ?」

「警察は…なんで助けてくれない、なんで味方になってくれない…なんでだ…」

「だから?なんだ?言えっ!」

「俺は…苦しむ人の…苦しむ人の___」

「苦しむ人の、なんだ?」

「苦しむ人の傍に立つような、そういう警察官に___そういう警察官になりたいんだ」

彼の目から大粒の涙が零れ、生徒の目も真っ赤に潤んでいました。

「君のような警察官を待っている人がたくさんいる」

教卓へもどっていく風間の足音がコツコツと響いていました。

「教官、昨日言いましたよね」

菱沼が立ち上がりました。

「どんな事件でも被害者は苦しんでいる、遺族になったつもりで捜査に当たれ、って。もしあの被害者が本当に人間だったら…何十年も生きてきたし、家族も友人もいた。被害者の苦しみを、忘れていました」

楠本も泣きながら言いました。

「言葉が足りなかった…教官…私たちは捜査報告の最後に、こういうべきでした。『被害者はさぞ、無念だったでしょう』と」

「決して忘れるな。苦しんでいる人の声に耳を傾けること。それが、警察官の仕事だ___返事は?」

「はい!」

「全員合格だ。卒業を認める」

長かった苦しい日々が報われる瞬間が訪れたのでした。

花壇の前で。

宮坂が朝倉に問いかけました

「どうして僕をクビにしなかったんですか?」

ただの憧れだけで警察官を目指したことを、宮坂は恥じていました。

「今はどうだ?」

「ここに来て、いろいろなことがあって、胃が縮むような思いをして…死ぬかもしれないギリギリの状態に立たされて…警察官に、甘えなんて通用しない…」

「それでいい。それが、解っていれば良い」

風間はそういうと、じっと花壇の花を見つめていました。

「この子は、学校長がここから送り出して…私と組んで捜査していた」

風間は眼鏡をはずし、義眼の右目をぬぐう仕草を見せたのです。

「まだ、若かった」

その言葉に、彼らの身に起きたことの残酷さを思った宮坂です。

卒業式

厳粛な空気に包まれた講堂で、礼装に身を包んだ学生たちは、一人ずつ名前を呼ばれて壇上に上がります。

入校式から5ヵ月。

エリミネートを潜り抜けて辿り着いた卒業生らは、粛々とそのセレモニーを見つめていました。

観覧席には、日下部の妻子の姿もありました。

良く晴れたグランドには、教場の旗がひらひらと揺れていました。

その前で、担当教官と学生らは一人一人、言葉を交わし、握手をして別れの挨拶をするのです。

石山(村井良太)は、涙でぐしゃぐしゃな顔で朝倉の手を取りました。

「君は明るさが取り柄だ。忘れるな」

「はいっ!」

楠本は「アレは破っても良いですか?」と問います。

「しまっておけ。明日から交番勤務だ。適性が無いとわかったら、持ってこい」

「渡すことは無いと思います…御守にします」

そういう彼女の目も、潤んで真っ赤です。

日下部が両手で握手をした手を離した瞬間、朝倉は彼の顔ギリギリにストレートをぶち込みました。

しかし、日下部は微動だにせずそれを受け流したのです。

「次ダウンしても立ち上がれるな」

「負ける気がしません!」

菱沼には、朝倉から声をかけました。

「解ってるな?君は二人分だ」

「佑奈のために、佑奈が好きだった人のためにも!」

都築に、朝倉は「済まなかった」と頭を下げました。

「お父さんについての発言は全て撤回する」

「解っています。自分の意志を、言葉にできました」

互いに言葉にならず、喉が詰まりそうになるのを堪えて、朝倉は「行け」と促します。

宮坂は、感無量という心持で朝倉の手を取ると、意外なひと言が…。

「死ぬなよ」

ぎゅっと、両手でその手をとり、そして敬礼をびしりと決めるとすべてのセレモニーが終了したのです。

ぴしりと動作が揃った行進は、ここで過ごした全ての事の成果でした。

それから…

宮坂は、山深い田舎の交番を訪れました。

そこにいたのは、命の恩人であり、かつての旧友・平田(林遣都)の父(光石研)です。

巡回から戻った彼は宮坂の姿に気付くと何とも言えない表情を見せましたが。カバンから出した卒業証書を見せると、顔をほころばせ頷いて、親指を立てたのです。その笑顔は、あの日、雪にうずもれた車の中から自分を見つけ出してくれた時のままでした。

街中の交番に立つ都築は、道行く高齢の女性を補助して横断歩道を渡らせてあげるなど、細かい気遣いのできるお巡りさんになっていました。

表情は柔らかくなり、周囲のひとも気さくに挨拶を交わして通り過ぎていきます。

日下部も同様に道行く子連れのママと話すなど、すっかり馴染んでいます。

昼食時には、愛妻の作ったパパのキャラ弁を味わうことに幸せを噛みしめていました。

楠本はパトロールの途中で立ち寄った愛する人の墓の前に花を供えその前でセルフィ―を撮っていました。

今でも、愛する思いは変わりません。

菱沼が配属されたのは、絵にかいたような酔っ払いが多発する繁華街の交番です。

次から次へと押し寄せてくる難題にも笑顔で如才なく振舞う彼女は、すっかりその仕事ぶりが板についていると言った風情です。

枝元は着物を着て旅館の若女将としての仕事を一つひとつ習い覚えているところです。

近所の交番から巡回に来てくれる警官(明石家さんま)とも顔なじみになり、親しく言葉を交わすようになっていました。

「だいぶ板についてきたなぁ!」

「いいえ…まだまだです!」

別れ際には、同志の敬礼を欠かしません。

如才なく手話も使って泊り客の案内をする彼女の帳場にあったのは、いつか菱沼に教えられた“褒められ日記”です。

②とふられていることから、彼女も逞しく自分の道を生きているのだとわかります。

石山は巡回途中にリタイヤしてしまった岸川(葵わかな)の務めるカフェの前から手を振りました。

仕事中の岸川はにこりと笑ってぴしりと綺麗な形の敬礼をして見せました。

宮坂は近所の学校の小学生に大人気のお巡りさんです。

休憩時間にはこつこつと昇任試験の勉強もし始めました。

将来に向けて、この世界で自分のやりたいことを模索し始めたのでしょう。

その頃。

朝倉は教場に向かっていました。

そこには、いまだ落ち着きの足りない学生たちが揃っています。

手にしたファイルには、束になった退校届___。

「風間公親だ」

そしてまた、新しい半年が始まるのです。



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【教場】後編の感想

ラストまで観て。

まず。
光石研さん!

ひとことも台詞をしゃべらないまでも、素晴らしい芝居を見せてくださいました。

渋くて、カッコいいお父さん、そして交番のお巡りさん。

息子の行いについては哀しいこともあったろうに、それでも宮坂に笑った素敵な笑顔がとても温かく、救われた気持ちになりました。

そして最後の最後に出てきた驚きのゲスト!
さんまさん!まさかの!

思わず声が出てしまったほどのサプライズ。

木村拓哉さんとはドラマ「空から降る一億の星」の仲良しです。

「マスカレード・ホテル」にもカメオ出演で登場していました。

不意打ちされて爆笑してしまいました。

面白かったなぁ。

身の回りにいるお巡りさんを見る目が変わりそう。
いや、ドラマですけどね。

音楽が、佐藤直紀さん。
海猿シリーズや、木村拓哉さんがらみだとドラマ「GOOD LUCK!」、映画「SPACE BATTLESHIP ヤマト」、「マスカレード・ホテル」などで素晴らしいサウンドトラックを送り出しています。

生徒らの平素の生活風景や、心理描写、そしてクライマックスの盛り上がりに至るまで、物語の最高のスパイスと言っても過言ではありません。

枝元を演じていた富田望生さんは、「ソロモンの偽証」以来数々の作品で驚くべきレベルの演技を見せてくれています。
笑顔がとてもチャーミングで素敵な女優さん。将来がとても楽しみです。

そして川口春奈さん。

これから一年間、「麒麟がくる」で活躍の予感ですが。

この時期にはまだそんな話は出ておらず、クラスにいるスクールカースト最上位の女の子と言った風情でしたが。

その変化には笑いもし、そして感動させられました。

今頃、次の教場で風間は同じようにビシバシやってるんだろうなぁ、と思いながら。

とても豊かな気持ちで見終わりました。

お正月の気分を締めくくる素晴らしいドラマでした。

…映画、やりませんか?

勿論この前後編で大変な贅沢ではありましたが。

是非、もっと違う風間公親を見てみたいです。
あ、木村拓哉さん限定で!



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【教場】後編の視聴者の声


↑ そう、後姿とか、立ち姿がとても美しかったんです。


↑ どちらも素晴らしい群像劇でした。


↑ すべてをさらさず、察して欲しい、くらいのスタンスで描くのがむしろ良かったんだと思う。


↑ 身長高けりゃいいってもんじゃないよね、って思いましたよ。バランス凄く良かったんですよ。


↑ あ、ホントだ。あのドラマは寂しいものだったので、わらってくれているのがとても嬉しい。


↑ 並んだツーショットが見てみたい。ついこの前まで、「空から降る一億の星」を見ていたので、笑って話して欲しかった。


↑ 旅館の名前までは気づかなかったーーーーー!


↑ 素晴らしかったですね、あの背中。「若者」側でなくなった、ということが全然惜しくない。

まとめ

教場の後ろに貼られていた旗に書かれていた言葉は「疾風頸草」___しっぷうけいそう、と読みます。

苦境や厳しい試練にあるとき、初めて意志や切創が堅固なひとであることが判る例え、とされています。

強い風の中で折れずにいる強い草という意味も。

まさに風間教場のなかで最後まで生き延びて巣立っていった生徒たちのよう。

美しい言葉です。

後編放送の朝に発表された新キャストは、次の代の生徒達でした。

ワクワクしますね。

彼らを主人公にして、また次のドラマが見られそう。

連ドラ、ありですか?

【教場】前編のあらすじネタバレと感想!風間公親の白い髪___木村拓哉の新しい境地ドラマ「教場」前編が2020年1月4日(土)に放送されました。 「あの人のすることには、意味がある」 白い髪と、真意が読めな...


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