特別編

【教場】前編のあらすじネタバレと感想!風間公親の白い髪___木村拓哉の新しい境地

スポンサーリンク



ドラマ「教場」前編が2020年1月4日(土)に放送されました。

「あの人のすることには、意味がある」

白い髪と、真意が読めない義眼___教官・風間公親に睨まれたら、終わり。

長岡弘樹氏の人気警察小説を、「踊る大捜査線」の君塚良一氏の脚本で描く異色作ドラマです。

主人公を演じた木村拓哉さん、年齢不詳の風情で他の誰にもできないだろう芝居を見せてくれています

ここでは、「教場」前編のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

【教場】後編のあらすじネタバレと感想!「適性」と「志」の狭間から見えるものとは?ドラマ「教場」後編が2020年1月5日(日)に放送されました。 生徒一人一人の人生が詳らかにされていく中で、”警察”の組織、そして...

【教場】前編のあらすじ(ネタバレ)

初任科短期課程第198期手帳貸与式

講堂に響き渡る声___学生一人一人の名前が呼ばれ、壇上で警察手帳が貸与される、それは入校式のセレモニーです。

県警察学校。

約五カ月の初任科短期課程を過ごす30名の学生たちが、ここから警察官人生を始めるのです。

起床からすべての時間を管理されている厳しい生活の中で、彼らは警察官として必要とされる所作や知識・技術の全てを学び、一人前になって現場に出ていくのです。

そんな彼らの前に立ちふさがる一人の男がいました。

教官・風間公親(木村拓哉)___すべてが謎に包まれたその男の存在に、学生らは戦慄するのです。

次は誰?

その日の授業で、職務質問のロールプレイを行っているところで、平田(林遣都)はチンピラ役の植松教官(筧利夫)に恫喝され、反省文の提出を言い渡されました。

下手をしたら死ぬ、だからこその厳しい授業です。

「そんなザマじゃ(警察官の)親父さんが泣くぞ」と、容赦ない罵倒に加えて最も言われたくないだろうひと言に、平田はうつむきます。

同じロールプレイを命じられた宮坂(工藤阿須加)も似たり寄ったりで不手際があり、その点について検証が行われていました。

彼のペナルティは腕立て伏せです。

そんな授業の様子を、廊下からブラインド越しに覗き込む人影があったことに、誰も気づいてはいませんでした。

そんな日々の中で、囁かれ始めたことがありました。

「次は誰が辞めていくか」

最初のひと月で、5名の学生が去りました。

休日の午後、ペナルティで外出しなかった宮坂が共用スペースでアイロンをかけていると、外出から戻ってきた樫村(西畑大吾)と南原(伊之脇海)がそんな話をして荷物の中から周囲の学生らにお土産と称して「温泉の素」を配っていました。

受け取りはしたものの、宮坂はそれをゴミ箱に捨てて、トイレ掃除を始めます。

その洗面台の前には、平田がいました。

涙をぬぐい、顔を洗うその気配を背後に感じながらも掃除を始めた宮坂に、平田は手伝いを申し出ました。

平田は、ビルの管理会社や飲食店などで働いていましたが、人間関係がうまくいかずに辞めた、という経歴がありました。

実は、この二人には浅からぬ因縁があったのです。

父の手紙

平田の父は現役の警察官です。

彼はある事故で瀕死の宮坂を救った縁から知己となり、今では彼に息子への手紙を託す仲になっていたのです。

「警察学校では、最初の二か月が勝負です。それまで、歯を食いしばり、時には自分を殺すことも必要です。だけど、本当に死ぬなよ」

武骨な字で書かれたその手紙には、息子と、その同期生となった宮坂への激励の気持ちがこもっていました。

実際、平田は授業でも学校内の人間関係でも苦労を重ねていました。

宮坂は、自らを鼓舞するように、彼を励ましていたのです。

そんな時、植松教場の学生らに呼び出しがかかりました。

教場(教室)に勢ぞろいした学生らの前に、校長の四方田(小日向文世)が現れました。

穏やかな口調で告げられたのは、担当教官の植松が体調を崩して入院したこと、そして、その代理を務めるという教官が教壇に立ちました。

その異様な風貌に、生徒らは息を飲みました

「風間公親だ」

白い髪と、右目の義眼___よく通る声は威圧的で、睥睨ともいうべき圧のある視線で、教場にいたすべての学生を見回し、挨拶を終えたのです。

“風間教場”

警察学校の昼下がり、風間は花壇の花々に水を撒いています。
その姿を、食堂のブラインド越しに見つめる人影がありました。

「無愛想過ぎない?」
「笑顔で“よろしく!”…とかないわけ?」
「…なんか、怖いよ」

女子学生らは口々にそんな言葉で風間を表していました。

“風間教場”となったその初日の当番が宮坂だったのです。

「宮坂といったな。君にとって、警察学校とはどんなところだ?」

「己を鍛錬する場であり、警察官としての自覚をもって…」

そう言ったところで、彼は風間の視線に言葉を詰まらせました。

「“ふるい”…でしょうか…警察官としての資質に欠ける学生を、早い段階ではじき出す…そのための“ふるい”にかける場ではないでしょうか」

「もう一つ聴く…君が、警察官を志した理由は?」

「雪のせい、です」

宮坂は、ある日雪山で遭難し、死にかけた時に、巡回していた警察官のおかげで命拾いをしたのです。

その命の恩人が、平田の父親でした。

「つまり、命の恩人に憧れたわけだ」

「はい、実は…」

彼のことを語ろうとした宮坂の言葉を、しかし風間はばっさりと封じたのです。

「少し残念だ…憧れているようでは、先が思いやられる」

そして、彼は試されました。

手にしたファイルをバッグと想定して、職務質問してみろ、というのです。

声掛けから、目線、注意点、法的な根拠までをチェックされ、風間は「完璧だ!」と言いました。

ホッとした宮坂でしたが、その次の風間の言葉に凍り付いたのです。

「何故、授業の時にはわざと下手なフリをした?君がしたことは、植松教官への背信行為だ」

ひらり…と彼はファイルから一枚の紙を取り出して見せました。

「君にはここを辞めてもらう」

“退校届”を突き付けられて、宮坂は愕然としていたのです。

「いつにする?明日か?明後日か?なんなら、今でもいい」

歩き出した彼は、振り返って宮坂に囁きました。

「君に一つ、課題を与えよう」

その言葉はまるで悪魔のものであるかのように、宮坂を支配したのです。

最初の授業

宮坂は、教室に飛び込むと、手渡された紙を机に放り込み、何事もなかったかのように授業が始まりました。

しん、と皆が息を飲み、風間の第一声を待っていました。

「平田___すまないが、こっちまで来てもらえないか」

そして言ったのです。

「私の胸ぐらをつかめ」

「は…?」

一瞬の躊躇の隙に、風間の手が容赦なく平田の襟を捕え、揺さぶりました。

「同じようにつかめ」

「できません!」

「やれ。従わないなら、ここから出ていけ」

「嫌です…辞めたっていい…」

彼は解放され、次の志願者が募られました。

手を挙げたのは都築(味方良介)です。

彼が両手で風間の胸ぐらをつかむと、制服のボタンが弾けるように落ちました。

風間はその場を収め、都築らを席に戻らせたのです。

「君たちもいずれ、街頭パトロールに出ることになる。繁華街では、酔っ払いやチンピラから絡まれることもある」

風間は学生らに目を閉じさせ、他人を罵倒する言葉を思い起こさせました。

クズ、バカ野郎、それを級友に浴びせろ、という風間に「できません」と声をあげた女子学生がいました。

楠本(大島優子)です。

彼は、楠本の言い分を肯定し「汚い言葉など言っても得など一つもない、だが想像は出来ただろう…職務中に飛んでくるだろう罵声を。みんな、よく覚えておけ。それが、今から五か月後の君たちの姿だ」と続けました。

使命された女子学生、岸川(葵わかな)はその言葉に怯えていましたが。

「怖いか。なら辞めた方が良い」

「いえ、続けます…私は、気が弱くて怖がりです。そんな自分を鍛えるために、警察学校に入りました」

そう言って、彼女は胸を張りました。

彼が示したテーマは、こうして警察官が街中で絡まれた場合の対処方法について、です。

酔っ払いや、チンピラに絡まれ、服を掴まれた時、どうするか。

日下部(三浦翔平)は、公務執行妨害で逮捕するべきと発言し、教場の殆どの学生らが同意しました。

しかし、風間は言ったのです。

「私の結論は、こうだ。『やめておけ』」

一人の人間を公務執行妨害で逮捕した後に発生する膨大な15種類の書類と煩雑な手続きと法的措置があります。

こうした、逮捕後の仕事の煩雑さを、学生らはまだ理解していませんでした。

「そんなことに時間と労力を割かれるな。そんな暇があったら一分でも長く外に出てパトロールした方が世の中のためだ。酔っ払いに絡まれても我慢しろ。警察官は、忍耐だ、ということを覚えておけ」

準備が間に合わなかった、という彼の最初の講義は、こうして波乱含みのまま終わろうとしていました。

そして、教場を去ろうとした風間が思い出したように都築に声をかけたのです。

「君は、何故警察官を目指す?」

「警官にいろいろ、文句があるからです」

弾け飛んだボタンを指で弄びながら、風間は言いました。

「君はここに向いている」

風間が退出し、その気配が完全に消えた時。

女子学生の菱沼(川口春奈)が続きの元に駆け寄りました。

「度胸あるねぇ!」

すると、彼は両手で菱沼の襟を取り揺さぶったのです。

あまりのことに周囲がぎょっとして制止すると、彼は「おかしいと思わないか?あんな簡単にボタンが外れるわけない」

風間は、細工をしてこの授業に臨んだのです。

「おまえら、騙されるなよ」

その都築の一言で、宮坂はぞくりと背筋を凍らせていました。

その瞳が見抜くもの

食事時の学生の話題は、風間のことでもちきりです。

義眼と、そして___「あの教官、生徒の顔と名前、全部覚えてた…!」

そんな中で、菱沼は宮坂に声をかけました。

平田の沈んだ様子が気になっていたのです。

抜き打ち検査で引っかかり、階段を10往復するうちに足がもつれて転んだ…その結果、顔にも傷を作って凹んでいたのです。

「罰ゲームばっかり…しかもつまらない理由で」

そう嘯く平田は、心に鬱屈をため込むばかりでした。

宮坂は小学校教諭からの転職組です。

本当は直ぐにでも警察官への道に進みたかったのに、親の反対を説得するのに二年かかったのです。

その夜。

宮坂は風間の元を訪れ、課題の報告を行っていました。

彼が課されたその課題とは、周囲を見て何か変化があったら、必ず申告すること、というものです。それはまるでスパイのような仕事でしたが、首の皮一枚がようやくそれで繋がっていた宮坂は断ることができないままにその“課題”をこなしていたのです。

授業中に硫黄の臭いを漂わせた学生がいた…土日の外出の土産の入浴剤を使ったものがいたのではないか、ということ。
そして、トイレ用洗剤が一本紛失したこと。

その言葉に、風間が得命じたのは、学生全員グラウンドに集合し、25周せよ、という意味の解らないものでした。

しかし、命令は絶対です。

飄々とこなしているのは元ボクサーの日下部くらいなものでした。

学生らは汗まみれになって走りましたが、戻ってくると入浴可能時間はあとわずかです。

先を争うようにして風呂に向かうなかで、平田は宮坂に声をかけました。

「明日の一時限、逮捕術でしょ?俺、手錠のかけ方上手くなくて…練習に付き合って欲しいんだ」

直ぐに終わるから、という彼の言葉に従った宮坂は、一瞬で制圧されてベッドのフレームに両手を固定されてしまいました。

意味が分からず混乱する宮坂を見下ろして、平田は薄笑いを浮かべて言うのです。

「ミヤちゃん…俺さ、無くしちゃったみたいなんだよね、自信と、気力。もう無理」

そう言った彼が手に取ったのはガムテープです。

ドアの隙間に目張りし始めた彼が、宮坂に問いました。

「俺が一番嫌いなものは何でしょう?」

教官の罰ゲーム…それは二番目。

厳しい規則…それは三番目。

「一番目はね…“お前”だよ、宮坂」

そう言って、平田が取り出したのは、いつかのお土産の入浴剤です。

宮坂が捨てたものを、彼は拾っていたのです。

そしてトイレの洗剤____絶対に混ぜてはいけないものが平田の手の中にありました。

「ミヤちゃん、庇ってくれたからって、俺が喜ぶと思った?」

恐怖に歪む宮坂の表情と対照的に、平田は奇妙な落ち着きをもったように洗面器に入浴剤の粉をあけていました。

彼は、かつての授業で自分より出来の悪い振りをされて哀れまれたことをずっと忘れられずにいたのです。

宮原は、助けようとしたという気持ちでしたが、それは平田にとっては“見下し”でしかありませんでした。

その時、ドアをノックする音がしました。

風間です。

助けを求める宮坂の悲鳴に、容赦なく「やれ」という風間の声。

平田は、洗剤のボトルのキャップを開けて、洗面器に振りかけたのです。

拾った命

翌日の教場で。

宮坂は手首に包帯を巻いて講義をきいていました。

副担任の服部(佐藤仁美)が取り調べの方法について講義している声が耳をかすめます。

窓の外には、風間が花壇に水を撒いている様子が見えます。

平田は、父親に付き添われて学校を去っていました。

振り返って宮坂をにらみつけた目の恨みがましさと、顔色の白さを、彼は忘れることができません。

「…一人が落とし役、一人がなだめる役になる…“良い警官と悪い警官”という手法です。被疑者が初犯で、怯えている時には有効です」

服部は、楠本を呼び、他に手段はないか、と問いました。

被疑者役は岸川です。

すると、楠本は服部に耳打ちする仕草を見せました。

そうして囁くことで、被疑者の不安をあおり、自白を促す、というものです。

飲酒運転のひき逃げという設定で、楠本が聴取を行うロールプレイングが始まったのです。

すると、何度か目のやり取りの中で、岸川が昏倒してしまいました。

生徒らの気力と体力の限界が訪れる二か月目に差し掛かっていたのです。

グラウンドでは、須賀教官(和田正人)の罵声が飛び交う機動隊の実務訓練が繰り返し行われていました。

熱い中、防弾防刃のフル装備でヘルメットを着用し、重たい盾を手にして駆け回るのは、男性でも息が上がる苦しさです。

そんな中で、元・女子レスリングの選手という経歴の枝元(富田望生)は機動隊にスカウトされるという嬉しいような嬉しくないような展開もありました。

フラフラになって戻ってきた楠本に、訓練を休んでいた岸川が駆け寄りました。

「最近…いやな手紙が届くの…脅迫状みたいな…」

そこには汚い字で“お前が昔犯した罪を知っている”と書かれていたのです。

似顔絵と脅迫状

その日は、似顔絵の実習でした。

ペアになって相手の顔をスケッチブックに写し取っていくのです。

岸川と楠本は互いを書いていましたが、ヘタウマな領域の岸川に比べ、楠本の描いたそれはプロ並みの技量のものでした。

「ちょっと若くしておいた」

以前見せてもらったアルバムの中の、二年前の彼女だというその姿は、前髪を挙げてにこやかに微笑んでいました。

「ほら、ベンガラ色の車と一緒に映ってた写真」

一瞬、ぽかん、と視線をめぐらした岸川は「あ、ああ…あれね、ベンガラ色、っていうんだ?」と言いました。

沈む岸川に、楠本は「私たちで脅迫状の犯人突き止めようか」と提案します。

「昔は、悪い人を拷問にかけたらしいよ」

楠本はそう言って“石抱き”という手法を教えました。階段に座らせた岸川の膝の上に座って「こうやって重しを載せて自白させたの」と説明したのです。

すると、はっとしたように、顔色を変えた岸川が楠本を突き飛ばしたのです。

「沙織?」

岸本は楠本を残したまま、怯えたように震えて走り去ってしまいました。

花粉症と携帯電話

楠本は花粉症のくしゃみに悩まされながらも、毎日スケッチブックに向かってある人の笑顔を描き続けていました。

モデルにしている写真に一緒に映っていたのは、髪が長い時の彼女本人です。

花粉症の緩和のために、タオルに含ませたミントオイルを嗅ぎながら、くしゃみを堪えていた彼女でしたが、深呼吸をして、両手に手袋をはめ、一通の手紙を書き始めました。

『岸川沙織に告ぐ。二年前の六月二日にお前が犯した罪を俺は知っている。人をひき殺しておいて、ただで済むと思うな。絶対に逃げられない。さっさと警察に出頭しろ』

左手でしたためられたそれには彼女の筆跡は残らず。

能面のような顔でそれを書き上げた時、彼女は風間に呼び出され、教官室へと向かうことになったのです。

風間は岸川の体調不良への気遣いと、服部からの楠本の尋問の能力の高評価を聴いて「その取り調べの能力を伸ばしてみる気はないか?」と言うのです。

「刑事を目指せ、と?」

そんな合間にもくしゃみが止まらない彼女に、風間は週末の外出願いについて尋ねました。

「法事か?」

「祖母の墓参りに…」

「おばあさんは、いくつで亡くなられた?」

「91、だったと」

そこまで聞いて、彼は預かっている学生のスマホの箱を差し出し、自分のものを持っていくように、と伝えました。

「良いんですか?」

本来は外出の直前に戻されるはずのものでしたが。

「構わん。法事の打ち合わせもあるだろう?」

そう言って、風間は許可を出しました。

そして「デスク周りを見てどう思うか」と彼女に問うのです。

楠本は、インテリアコーディネーターとして社会人経験を積んでいました。

てきぱきと楽しそうに改善点を告げた彼女に、風間はさらに言葉を重ねたのです。

「なぜ、この才能を捨てた?警察官を志した、同機は?」

「子供の頃から、憧れていて…」

視線を揺らす彼女に、風間は問いました。

「ところで、今日は誰を描いた?」

彼は楠本の手の指が毎日鉛筆で黒く汚れていることに気付いていたのです。

「…取り調べみたいです」

「生徒が少しでも変な動きをすると気になってしょうがない。悪い癖だ」

退出しようとする楠本に、追い打ちをかけるようなひと言が発せられました。

「岸川のところに時々手紙が届く。アレを書いているのは、君か?」

「…そうです」

「なぜだ?」

「ただのいたずらです…ちょっとふざけてみただけです。岸川さん…沙織は、一番の友達ですから!」

あの夜の真相

学生らが空き時間に集うジムで、菱沼は宮坂に声をかけました。

あの時、何があったのか、と。

どうして平田が急にやめたのか、女子たちも心配していたのです。

そして、宮坂が風間のスパイなのか、ということも直球で問いかけてくると、都築もそれを煽ります。

「だから、課題貰ったんだって。気づいたことを毎日報告しろって言われてるんだ!従わないとマズいんだ。ウソがばれて、退校届を突き付けられて…」

そこに楠本がやってきて、宮坂の両手首をつかんで捻じり上げて詰問しました。

「何か密告したでしょ?何を言ったの?」

「いい加減にしろよ!___覚悟しておけよ、睨まれたら終わり…逃げられない。俺はあの時二つのことをバラバラに報告したんだ」

校内に入浴剤が持ち込まれたこと、そしてトイレの洗剤が消えたこと。

しかし、風間はその二つを即座に結び付け、誰かが硫化水素を発生させようとしている、と気づいたうえで、捜索のために学生らにグラウンド25周を命じて人払いをしたのです。

そのうえで、洗剤の中身を水にすり替えて平田の犯行は失敗に終わり、ぎりぎりのところで宮坂は生還することが出来たのでした。

その瞬間を思い出して震えた宮坂は、ジムを飛び出して言ったのです。

楠本の受難

その直後のある夕方、楠本は車庫に降りてパトカーの洗車を始めました。

バケツと洗剤を持って作業を始めたその時、立体駐車場の操作盤を誰かが動かしているのが見えました。

楠本は、逃げようとしましたが、足がロープに絡まって外れず、太腿を挟まれて身動きが出来なくなったのです。

逃げていく人影に誰何の声をかけると、振り返りました。

それは、怯えた岸川だったのです。

点呼の時間になって戻らない楠本と、岸川の不在が騒ぎになっていた頃、失神していた楠本はようやく意識を取り戻し、ポケットに入っていたスマホを思い出しました。

教官室の番号をタップすると、風間がその電話を取りました。

状況を尋ねられた楠本が助けを求めると、彼は尋ねたのです。

「君と岸川の間に何があった…?」と。

電話は直ぐに切れ、絶望していた楠本の元に風間が下りてきました。

しかし、一向に機械を操作して痛みから解放されないことに再び意識を失いかけた彼女の傍らで、彼はそのまま動かそうとせず、ただ問い続けました。

「何があったのか、その答えを聞いていない」

何故、差出人がわかったのか___それは、ミントの香りです。

手紙と、楠本が花粉症対策に使っていたハンカチ、そして本人の残り香が一致したのです。

岸川もそのことに気付いたのです。

「沙織は…車で人を殺しています…私の恋人を!」

二年前、風に飛ばされた楠本の帽子を拾いに道路に出た恋人が、赤い車にはねられて亡くなりました。

彼女の目に鮮やかに写った“ベンガラ色”は、インテリアコーディネーターの仕事をしていたからこそ見間違えるはずがない、と彼女は言います。

「おばあちゃんの法事なんて嘘です!彼の、お墓参りに…」

同じ色、同じ車種、それが何よりの手掛かりだと楠本は主張するのです。

「授業で聴いたか?良い警官、悪い警官」

この手紙に悪い警官の役をやらせて、自分は良い警官のフリをして自供を促す…それが彼女の作戦だったのです。

「全部話しました…助けてください!」

風間は動こうとせず。

さらに問うのです。

「警察官を志した本当の理由は?」

「自分の手で犯人を捕まえるため」

「すると同期にたまたま犯人がいた___そんな都合のいい偶然があると思うか?!だったら自分の目でしっかり確かめろ!」

そう言って、風間は楠本の前に何枚もの写真とともに退校届を叩きつけたのです。

「全て同じ車種、同じ色だ」

全ての写真で色が微妙に違うそれを見て、楠本は「どうして…?」と声を漏らしました。

「偏光性の塗料を使っているために、時間帯でいろんな色に見える。君のスマホと同じだ。犯人の車はベンガラ色だ。岸川の車ではない。思い込みは、警察官にとって命とりだ。胸に刻んでおけ」

「じゃあ、沙織は何でこんなことを?!犯人じゃないのに!」

「彼女は君に依存してた。なのに、君は裏切った…一番の友達だと、信じていたのに」

風間が改めて突き付けた退校届を目に、楠本は啜り泣き、そして吐露しました。

「辞めます…だから、もう許して…お願いだから…」

彼の行いの意味

病院のベッドに仰臥した楠本を、校長の四方田が訪ねてきました。

手土産に、水ようかんと、紙袋いっぱいの参考書を携えて。

「風間教官から『まだ続ける気があるなら杖を突いてでも授業に出てこい』…と」

その言葉に驚き、そして目を伏せた彼女に、校長はさらに言葉を続けました。

「脚の具合は?」

「お医者さんが変なことを言ってました。死ななかったのは、運が良かったんじゃない、って」

「どういう意味?」

「…さぁ」

「あの人のすることには、何か意味があるんじゃないでしょうかね」

「そうは思えません」

「風間教官のことは昔からよく知っていますが、ああいうひとになったのは、ごく最近なんです。刑事だった時に、いろいろありましてね。私にも責任があります」

校長の言葉の裏側にあるものに、まだ楠本だけでなく、学生の誰もが辿り着いていないのです。

そのころ、佳境に入っている実技の授業では、さらに難しい課題が続いていました。

相手が自転車の場合の職質、自動車に隠された薬物の検索…都築はそんな中で、学力はトップでありながら、実技は最後の詰めが甘く、微妙な成績になっていました。

そんな時、校内のある場所で“故意によるボヤ”が発生し、問題になったのです。

しかし、詳細な情報が学生にはなかなか伝わらず、教官らの意図が読めないままに学生らの日々はあわただしく過ぎ、松葉杖をつきながらも、楠本が学校に復帰したのです。

夜の警備で

警察学校では、いずれ全員が経験するだろう交番勤務のための訓練を兼ねて夜間の警備を学生が負っていました。

授業に加えて徹夜の警備は体力的にかなり厳しいものでしたが、日下部はその休憩時間にも、必死に追試対策の勉強を続けていたのです。

座学のテストはいつもビリ。

いい加減崖っぷちで、首の皮一枚でつながっている彼は、妻子のためにも必死でした。

その時、彼はぐだぐだとしんどいことの愚痴を垂れる樫村の前にぽん、と一冊のグラビアアイドルの写真集を放りました。

学校には持ち込みが禁じられたはずのものです。

どうも、現状ではそうしたものを持ち込んで売っている“調達屋”と呼ばれるものがいるらしい、と日下部は言うのです。

それを「自分の手で摑まえる」というのです。

その頃、夜間警備のため校内を巡回する宮坂と楠本は、風間について話していました。

以前自分が問い詰めたのと反対に、宮坂にけがのことをあれこれ尋ねられ、詳細は答えられないものの、風間のしたことについて話す楠本は、彼に対して畏怖の念を抱いているかのような口ぶりになります。

「酷いコトされたんでしょ?恨んでいるんじゃないの?」

しかし、楠本は答えません。

恨みとはまた違う感情が、彼女の中には確かに芽生えていたのです。

彼女が助かった理由

災害救助のため、消防からレスキューの隊員を特別講師に招き入れて実習をすることになった学生たち。

体育館の床には瓦礫に見立てた資材が積まれていました。

「大きな災害が起こった時、救助するのに最も大切なことは、まず救助される人の状態である」と初手から大声で頭に叩き込まれます。

要救助者に立候補した楠本は、がれきの中に埋められるようにセットされました。

救助者に立候補したのは南原(井之脇海)です。

彼は楠本に想いを寄せていたのですが、ずっと相手にしてもらえないままでした。

そんな南原が、楠本を傷つけないようにジャッキアップを行おうとした途端、特別教官が中止を命じ、南原に「お前、今この要救助者を殺していたかもしれないぞ」と告げたのです。

長時間にわたって何か重たいものに挟まれていた場合には、まずどのくらいの時間挟まれていたのかを確認することが大切だというのです。

その瞬間、楠本の脳裏に、あの駐車場での風間とのやり取りが鮮明によみがえってきました。

4時間以内であれば、瓦礫を取り除く。

それを超える場合には、挫滅症候群になる可能性があり、下手に瓦礫を取り除こうとすると、全身に壊死した細胞の毒素が巡って死に至る可能性があるのだというのです。

「だから、目の前で苦しんでいる人がいても、レスキュー隊の到着を待て」

それこそが、あの日の風間の行いの真実だったのだ、と楠本は気づきました。

悪行

樫村が交番で夜間警備をしていると、大学の先輩の尾崎巡査(ノンスタイル・石田)が紙袋を抱えてやってきました。

同上で稽古をした帰りだというのです。

荷物の正体は差し入れの菓子でした。

尾崎は「ここでつらかったことは、きっと何かの役に立つ」と言い、勉強を頑張っている日下部を激励しました。

そんな尾崎が帰ると、日下部は“調達屋”の正体がわかった、言いました。

件のグラビア写真集をオーダーした学生から直接聞いた、というその正体こそ、目の前にいる樫村本人だったのです。

「持ち込んだものが抜き打ち検査で見つからないのは何故だ?」

そう詰め寄る日下部に、樫村は“人たらし”の笑顔と口調で「見逃してくれませんか?」とはぐらかします。

「もちろん、ただで、とは言いません」

そんなもので揺るがない、はずだと日下部は自分自身思っていましたが。

樫村は思いがけないものを交換条件として提案してきました。

それは、日下部がのどから手が得る程に欲しいと熱望していたものだったのです。

“成績”___学科テストの点数。

そして樫村は日下部の唯一の弱点ともいうべき、妻と子供のことを口にしました。

今ここを去るわけにはいかない、まさに崖っぷちの日下部は思わず「どうやって…?」と尋ねてしまいました。

それはまさに、彼が“調達屋”の手の内に篭絡されてしまった瞬間だったのです。

和解、そして…

次の休日、楠本は、岸川が務めるカフェに現れました。

二人は、互いに謝り合い、楠本は復学したことを、そして岸川は警察官になることを諦めたことを話しました。

依頼心の強すぎる性格をなおさなければ、と考えている岸川は、自分の分も楠本に頑張って欲しい、と応援したのです。

「またコーヒー飲みに来る」という楠本と、再び友情を確かめ合った岸川は、やっと本心から笑って話せるようになったのです。

陥れられた男

自殺現場の捜査の実習で。

服部は「どういう点に注意が必要か」と学生らに問いました。

まず引火の可能性を疑うこと、というのは直ぐに出てきた答えでしたが。

では具体的な引火の危険性があるものがそのモデルルームの中のどこにあるのか、と問われ、日下部が手を挙げました。

彼の脳裏に浮かんだのは“調達屋”がある場所に残していったノートのコピーでした。

そこにマーカーで印がつけられていた解答___蛍光灯と答えたら服部は思いがけないことを言いました。

「あと二つ、性格に答えられたら追試を免除しましょう」

日下部は正確にその二つを言い当てました。

トラッキング現象と、乾電池とスチールウールのショートとよどみなく答えると、服部は「あなた、意外と優秀だったのね?」と誉めたのですが。

思いがけないことが起こりました。

「そこまで火の起こし方に詳しいのなら、これに見覚えあるだろう?」

風間が、目の前に遭ったテーブルのクロスを一息にはぎ取ったのです。

そこには黒々とした焦げ跡が残っていました。

「ボヤはここで起きた。発火性の燃料に引火したことによるものだ」

「日下部、しってるの?六月三日の夜、あなたはここにいたの?」

授業は中断し、日下部は教官室に呼ばれたのです。

風間は柔道場に日下部を呼び、詳しく話を聞きました。

「君があそこまで火の起こし方に詳しいとは思えない。石山(村井良太)から、調達屋のことを聞いた。自分から申し出たので、不問にした」

石山とは、件の写真集を頼んだ学生です。

「服部副教官は、毎年授業であの質問をする」

そう言われて、日下部の顔色が変わりました。

「去年の授業のレポートを貰ったな?」

バレた、と判った瞬間、日下部の顔がぐしゃりと歪み、うめくような声が零れました。

そんな彼に、風間は容赦なくあの紙を突きつけます。

「君にはここを辞めてもらう。サインして持ってこい。いつにする?明日か、明後日か、何なら今でも良い」

絶望した彼の前で、道場の正面に向かって一礼し、風間は振り返ることもなく出ていきました。

その夜。

都築が項垂れた日下部に声をかけました。

「あいつのやり方がわかったでしょう?刑事ごっこして楽しんでるだけ。目ぇ付けられたから、あんたも終わり!」

日下部がぐっとその胸ぐらをつかんで睨み据えても、続きは怯えも驚きもしません。

「これで、終わり」

叫ぶこともできずに頭を掻きむしり、暴れ出しそうな心をどうにもできず、彼がしたのは、自宅に電話をかけることでした。

スマホは預かりのままだったので、公衆電話です。

久々に聞く妻の声は明るく、そしてその向こう側にいる幼い息子は、お巡りさんを目指す父のために、敬礼の仕方を覚えているのだと聞かされて、何とも言えない気持ちになりました。

「だから、パパがおまわりさんになったら、とっても喜ぶと思う」

その言葉に泣き崩れそうになるのを、日下部は懸命にこらえていたのです。

”調達”されたもの

疲れた体を引きずって夜間警備の実習にきた日下部は、交番の中で直立した樫村と、その前に座っていた風間の姿に驚いていました。

「どうだ、交番勤務は。少しはイメージできたか?」

はい、と答えた日下部に「それは良かった」と言いました。

「ここで、二人にだけ特別授業をする、と言ったら、迷惑か?」

それを拒否する権利は、学生にはありません。

「ここが繁華街の交番なら、重要な任務が二つある」

樫村が「酩酊者の保護」と答えました。

もう一つは「巡回連絡」。

樫村に酔っ払いの真似をさせて、日下部に保護方法を模索させました。

風間は、酩酊者が怪我をする前に手錠を使え、と促しました。

日下部の手で、手錠をかけて机につないだまま、風間は二人に「巡回連絡」のコツを考えさせました。

「協力者を作れ」___繁華街は住人の情報が掴みづらいので、マンションの管理人や商店主など、地元に根付いた人脈を持つものに協力を仰ぐのだというのです。

そして、それは警察官の仕事だけではなく。

犯罪者も同様であるのだと、風間は樫村をにらみ据えて言葉を続け、尾崎の名前を出しました。

よく道場を訪れていたこと。

樫村に差し入れをしていたこと。

仮眠室に隠された袋の中から、漫画・ゲーム・携帯電話、そして、過去の試験問題が出てきたのです。

日下部は思わず口を開きました。

「あの人と、調達屋をやっていたのか…?」

「…知りませんけど」

「知らないか___尾崎は逮捕された」

樫村の表情が固まりました。

「覚せい剤の所持容疑だ。県警は内偵を進めていたが、使用場所がわからなかった。ボヤの現場から、覚せい剤反応が出た」

覚せい剤を炙って使用していたときに、誤ってアルコールランプを倒し、テーブルに燃え広がったのです。

「君と組んでいたのは、覚せい剤を買う金が必要だったからだ。正直に答えろ。尾崎に頼まれて調達したな?」

「何をですか?」

樫村は笑って否定しました。

「覚せい剤なんて、知りません。無理ですよ。僕が調達なんて、出来るわけがない」

「違う。調達したのは、尾崎の“無罪”だ」

息を飲む樫村の顔が強張り、それがまさに真理だったと言外に認めてしまったも同然でした。

「日下部に入れ知恵したな?ボヤの真犯人に仕立てるために…」

風間は日下部に「危うく君は犯人になり、尾崎は逃げ延びるところだった。見事にはめられたな」

そして風間は髪をテーブルに叩きつけて言いました。

「2人にはここを辞めてもらう」

残された日下部に、樫村はにーーっと口元をゆがめて笑いかけました。

日下部が風間を追って駆け出した後、全ての終わりを悟った樫村は天を仰いだのです。

懸命に風間に懇願する日下部は土下座をして、叫びました。

「もう二度と!落ちるわけにはいかないんです!ボクシングも“ふるい”の場だった…リングに貼られていたのはマットじゃなくて金網だったんです。そこからふるい落とされないように踏ん張った…当てたパンチの三倍は相手から貰った…俺は…耐えられなくて、折れちゃいました…金網をすり抜けて、落ちたんです…だから今度は!今度こそ堕ちるわけにはいかないんだよ!」

そう叫んで床を叩く彼の顔は涙にまみれていまいた。

巡回中の宮坂と楠本は、物陰でその叫びを聞いていました。

他人事とはとても思えないのです。

すると、日下部を睥睨していた風間がひと言ぽつりと言いました。

「面白い」

その真意を測りかね、日下部は風間の顔を見上げました。

「以前他の生徒に同じことを尋ねたが、返ってきた答は同じだった。ここは確かに“ふるい”だが、その逆もある。残すべき人材であれば、マンツーマンで指導してでも残す!ここは、そういう場所だ」

それだけ言って、彼は教官室に消え、日下部は蹲ったまま動けずにいました。

風間の言葉は、宮坂と楠本にもずしりと重たくのしかかるものだったのです。

正体

樫村が退学に処せられ、表面上は平穏が戻ってきたかのような風間教場の学生らでしたが。

まだ外の訓練に参加できない楠本に、南原が「怪我が治ったらサバゲ―に行きませんか?」と声をかけました。

「それって、デートに誘ってんの?」

そのどちらもに返事がないままに学生たちが教場に戻ってきてしまい、話は立ち消えに。

日下部は、少しずつ成績が向上し、落ち着きを見せていましたが、風間はそんな彼にスパイのように周囲の学生の様子を訪ねていました。

その現場を見てしまった都築は「自分はそう言う手にはのらない」と面と向かって宣言したのです。

「君は最初の授業で、警察官にはいろいろ文句を言ってやりたい、と言ったな。私も警察を恨んでいる。恨みばかりだ。私ほど警察を呪っている人間もそうはいない」

それを知りたければ自分で調べろ、と彼は言うのです。

「知ったところで何の役にも立たないが」

都築は興味を示しましたが。

風間は無言で立ち去ったのです。

その頃。

菱沼は自室のデスクに張った風間の写真を見つめていました。

そしてまた、とある学生もまた、新聞に掲載された、いくらか若い時期の風間の写真を見ていたのです。

その目はまだ義眼でなく、氷上も少し柔和で、同一人物とは思えません。

夕刻、宮坂は教官室のところで、事務職員から南原宛の手紙を預かりました。

彼は素直にそれを受け取り、南原の自室にもっていったのですが。

不在だったので机に置いて退出しようと思った、その時。

カバーが裏返しになった本をみつけました。

迷彩のグッズが溢れる机の上で、隠そうとしているように見えて、引っかかった彼は、それを手に取ってみたのです。

それは詳細な銃器の解説書でした。

さらに設計図まで見つけてしまい、其の詳細さに戦慄したのです。

開いていた机の引き出しを戻そうとした時、ごとりと床に落ちたものがありました。

それは、厚手のビニールにくるまれた形状の拳銃…頭を殴られて昏倒した宮坂の耳元に聞えた声…「本物だよ」___南原は、ニタリと笑ってその梱包を解き、銃口を宮坂の頭に突き付けたのです。



スポンサーリンク

【教場】前編の感想

凄い作品を作ったものだな!というのが最初の感想です。

もともとビジュアルが公開された時に、木村拓哉さんの白い髪と、見えそうで見えない右目の“義眼”が何とも言えないミステリアスな雰囲気を醸していましたが。

本編の破壊力はさらに予想を超える者でした。

主人公とはいえ、風間公親は前面に出てくるわけではありません。

むしろ、主人公は個々の学生たちです。

楠本も、宮坂も、日下部も、それぞれがドラマを背負ってここに集ってきました。

彼ら一人一人を主人公にしても一時間以上の作品が作れそうな密度ですが、それらを取りまとめていく一本の太い軸が彼、風間なのです。

威圧感のある風情と言動は、この数年で変化したものだというのです。

一体、彼の人生に何があったのか。

前編では「何かがあった」とだけ語られていましたが、その詳細は一切語られていません。

これだけの密度で半分!

後半は一体どんなことになってしまうのか、想像するだけでワクワクしますね。

風間はただただそこに居る場面しか描かれておらず、私人としての彼は全く予想がつきません。後半は、主人公らしく、彼の為人をもう少し描いていただきたい、と思うのです。

“キムタク”は、その気になれば今でも10代~20代を演じることが出来ると思っていますが、同様にこうしたミドルエイジから老年もナチュラルに演じられるのではないでしょうか。

映画にしてもよさそうな内容だと思いますが、これをあえて前後編のテレビドラマとして制作したフジテレビの太っ腹ぶりに感謝したいですね。



スポンサーリンク

【教場】前編の視聴者の声


↑ はい、解ります!その通りです。良かった、私だけじゃない!


↑ 共通するのは、秘めた熱さ。そしてそれぞれの、独自の倫理観と正義。


↑ やっと、世界と時代が彼に追いついたのかもしれませんよ。


↑ その「圧」は、若い頃には出せなかったもの。いまだからこそ!


↑ 富田望生ちゃんは、一年前「3年A組」で素晴らしい存在感を表した若い名女優さんです。


↑ 真っ当にお仕事されているお巡りさんは敬われますよ。問題児も多いのが困るんですが。


↑ 都築君、ドラマ初出演らしいですよ。

まとめ

濃いキャラがこれでもかと集まっています。

三浦翔平さんは、海猿で登場した服部君の頃から随分成長し、苦悩する父として男として見事なお芝居を見せてくれています。

大島優子さんは、かつてTBS日曜劇場「安堂ロイド」で木村さんと兄妹の間柄でした。

さらに注目株は井之脇海さんと川口春奈さんです。

井之脇さんは、「いだてん」の最終回で見事な走りを見せた聖火ランナーや、「おんな城主直虎」で菅田将暉さんを支える家臣の役を…いずれも正統派イケメンポジションでしたが。

今回ラストシーンで見せたサバゲ―&ガンマニアの…あんなヤバい顔は見たことがない!

宮坂君を殴り倒してしまったからには、もう後には引けないよ…どうする?!というところでした。

さて、話題の川口春奈さん。

今年の「麒麟がくる」で濃姫の役を射止めたというセンセーショナルな女優さんですが。

お茶目でアウトゴーイングな菱沼を演じながらも、その裏側には風間がらみで何某かの事情を抱えているようです。

私は原作未読なので、年齢的に、ギリギリ“隠し子”というチョイスもあるかなー、などと妄想してしまいましたが。

風間含め、みんなどうなってしまうんでしょう。

今夜の放送が楽しみです!


↑ ついでに、今朝になって発表されたこんな情報が。
 マジかーーーー…これまでシークレットだったって、凄いなぁこのラインナップ!

【教場】後編のあらすじネタバレと感想!「適性」と「志」の狭間から見えるものとは?ドラマ「教場」後編が2020年1月5日(日)に放送されました。 生徒一人一人の人生が詳らかにされていく中で、”警察”の組織、そして...


スポンサーリンク