2019年秋ドラマ

【俺の話は長い】3話のあらすじネタバレと感想!ハロウィンと竜宮カボチャと父の記憶

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ドラマ「俺の話は長い」第3話が2019年10月26日(土)に放送されました.

喫茶店ポラリスでハロウィンをやるか否かの壮絶な舌戦を繰り広げる屁理屈大魔王・満(生田斗真)。

そして、彼の姪っ子・春海(清原果耶)の初恋。

いろいろと混戦していく岸辺家・秋葉家の面々___初秋の風が吹くころ、少しは本音で語れるようになるのでしょうか。

其の五「カボチャと喫茶店」、そして其の六「酢豚と墓参り」。

家族と、彼らを取り巻く人々の明日はどっちを向いているのでしょうか?!

ここでは、「俺の話は長い」第3話あらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

【俺の話は長い】視聴率(最新速報)と推移分析!視聴者の評価評判は?日本テレビ系・土曜ドラマ「俺の話は長い」は、コメディホームドラマになっています。 主人公の岸辺満(生田斗真)は、大学卒業後に起業に...

【俺の話は長い】3話のあらすじ(ネタバレ)

其の五 カボチャと喫茶店

姉・綾子の野望

とある朝。

岸辺家の茶の間では、満(生田斗真)がコーヒーの道具を処分したことが話題に上っていました。

本人は何も言わないけれど、自動車整備の仕事をしている諸角(浜谷健司)に車を借りて、荷物をリサイクルショップに持ち込んだらしい、と判明したのです。

「よかったねぇ、お母さんの思い通りになって」

春海(清原果耶)は半ば嫌みのように綾子(小池栄子)に言いますが。

「どこが良かったのよ、処分するのに何年かかったと思ってるの!」

満が思い出の詰まったダンボールを処分してもしなくても。

綾子はきっと文句を言っていたに違いないのです。

その食卓で、光司(安田顕)が鳴動したスマホを見ていきなり味噌汁を噴きました。

それをごまかすかのように「いくらになったんでしょうね」とリサイクルの引き取りの値段を口にしましたが、三万五千円だった、とその金額がバレているところをみると、リサイクルやも個人情報がガバガバなのでしょう。

母親の房枝さん(原田美枝子)は「コーヒーの道具をとりあげて、朝のコーヒータイムもなしにして、満に無理させているんじゃないかと心配…」と言いますが。

綾子は、仮の同居生活の三か月で満を追い出して就職させる!と息巻いているのです。

その形相を見て春海は“鬼”と言うし、綾子的には踏んだり蹴ったりです。

春海の受難、其の一

初恋の人だったはずの陸(水澤林太郎)は理解を超えた変な奴だった、ということが次第に判明しつつある春海。

春海が好意を持っていることを知っていたのに、その親友・リナと付き合い始めるという行為に翻弄され、深く傷ついて不登校にも陥っていたというのに。

近頃、そんな陸がとてもなれなれしいのです。

何を考えているのか予想ができない、そして予想を超えていることを仕掛けてくる陸に、春海は悩ましい思いを抱えていました。

そしてそれは彼女だけではなかったのです。

竜宮カボチャ

午後三時を過ぎてようやく起き出してきた満が台所で目にしたのがダンボール一杯のカボチャでした。

“山梨県産 竜宮かぼちゃ”____それは喫茶店ポラリスの常連になりつつある営業マンの薗田(本多力)によってもたらされた到来ものでした。

彼はソーラーパネルの営業をしており、その客先の農園でもらったものだというのです。

「薗田くん、あなたと同い年で奥さんと小さなお子さんを関西に残して単身赴任してるんですって!え ら い わ ね ぇ!」

房枝さんは思わずその語尾に力を込めてしまいました。

「だから、なんだよ…」

満は口を曲げて呟くしかありません。

春海の受難、其の二

学校帰り。

春海は陸と2人で歩いていたのですが。

「僕実はさ、ハルミンに内緒でポラリスに行ったんだ」

「知ってるけど。店に怪しい中学生が来た、って」

「ただ食べに行っただけなのに、リナが浮気したって大騒ぎでさ、それで学校休んだんだ」

「それのどこが私のせい?」ン枠するk

「だって、ポラリスのオムドライが美味しいって教えたのハルミンでしょ?」

「ぜんっぜん関係ないし!」

リナが子供っぽい、そして嫉妬深く“春海と喋るな!”とか“連絡先を削除しろ”とか、チョーうるさい、と…それは愚痴なのか、恋愛相談なのか。

いずれにせよそれを春海に持ち掛けてくること自体がおかしいのに、陸は意に介さず。

「じゃあ別れればいいじゃん」

「別れた方がいいと思う?」

その時の陸の顔は笑っています。

「しらない」

「リナと親友だったんじゃないの?」

「そうだと思っていたけど、私の勘違いだった」

「へ?」

心底意外そうに、陸は驚いて見せ。

「ハルミンが僕の事好きって、ホントなの?」

「え…そんなこと、ないし!」

「もっと早く知りたかったなぁ…僕もハルミンのこと好きだったのに!」

「は…っ、何言ってんの!バカじゃないの⁈」

「またこっそり相談乗ってよ!ハルミンがリナと別れた方がいいって言うなら真剣に考えるからさ!」

困惑する春海を残して。

陸はさわやかな笑顔を残し、手を振って帰っていったのです。

“父”親の苦悩、其の一

光司はBarクラッチに満を誘って飲んでいました。

その時に、体育祭で春海の同級生に連絡先の交換を求められ、つい、LINEのカウントを教えてしまった、というのです。

「保護者としてあるまじき行為です!」

満に言われるとなんだかな、という気分になりますが。

光司は、断ることで春海に不利益が生じることを案じていたのです。

「娘さんが片思いしてた男の子だ?」

バーテンの海星(杉野遥亮)にも秋葉家の事情はダダ漏れです。

「なにかあったら、一生口きいてもらえないよ?」

“父”として、娘を案じる光司の心境は複雑です。

「今だって似たようなもんじゃないですかー」

満の言葉は心理ではありますが、鋭く光司の胸を抉ります。

陸は体育祭の翌日に「お疲れさまでした」とメールをよこして来て以来音信不通でしたが。

どうしたことか、今朝…「良いお天気ですね」と送信してきたというのです。

彼が味噌汁を噴いたのはそれに気づいたときでした。

「まるで初めて携帯を持たされた年寄りの文面みたいな…」

それに対してどう反応すればよいのか、ということに、彼は悩んでいたのです。

「じゃあ、思い切って、彼と仲良くなってみたらどうですか?」

海星も「このまま何もしないよりはましじゃないですかね?」と背中を押します。

まず、陸がそうした理由がわからない不安もあったのです。

光司は返事を出すことに決めました。

次の問題は、その返事の内容です。

そんな時。

クラッチでバイトをしている小雪(きなり)が光司にライブの話をもちかけます。

その時店内に流れていたのは、光司がプロのベーシストとして活動していたバンド“ズタボロ”のCDでした。

小雪はそんな光司をリスペクトしていたのです。

ハロウィンが近いこともあって。

クラッチではカボチャ仮面をかぶることになっているとのせられて、写真を撮られてしまった光司。

ふざけたその写真を陸に送れば良いんじゃないか?と言い出したのは満ですが。

ノリついでに「カボチャ谷パンプ郎です」とキャプションを付けて送ってみたのです。

それが良かったのか、そうでなかったのか。

光司も陸に翻弄されることになるのです。

カボチャの価値

翌日の夕方、満は八百屋の店先で“竜宮カボチャ”がひと玉2,500円で販売されていたことに気付き、慌てて帰宅します。

噂ではひと玉3000円というネットでの取引もあるのだとか。

ダンボールに入っていた高級カボチャたちは、房枝さんに調理される寸前でした。

房枝さんは牧本(西村まさ彦)らと一緒にハロウィンの飾りつけをしようと店で準備を進めていたのです。

それを教えてくれた綾子に「何で止めないんだよ!見損なった!」と言い放つ満。

こうなると小学生男子のような顔になります。

「ハロウィンの何が悪いのよ!お母さんのお店なんだから、お母さんがやりたいようにやれば良いのよ!」

屁理屈をこねまくり、ポラリスはハロウィンをやるような店ではない、亡くなった父親が認めるはずはない!とぎゃあぎゃあ喚くのです。

ことに牧本には「ウチの母親、たぶらかさないでもらえますか?」と挑発し、その場にいた全員の意識を竜宮カボチャから引き離そうとしていた満。

無理やりなこじつけで房枝さんをもねじ伏せようとするさまは滑稽で、論理は破綻しまくっていますが、そこは屁理屈大魔王だけのことはあります。
とまりません。

そして。

全員がうっすらと、満が竜宮カボチャをかすめ取ってネットで転売して小遣い稼ぎを試みているのではないかと気づくのです。

「じゃあ、ハロウィンと言わずに、カボチャの料理だけ出すことにする」

房枝さんが笑顔で言っても「それも(今の季節のカボチャ料理は)ハロウィンを連想させるからダメ!」___子供以下です。

流石に怪し過ぎる言動が積み重なり、ついに牧本に言われます。

「カボチャを持っていかれると不都合なことでもあるのか?」

竜宮カボチャの送り主である薗田も、はっとした顔をしました。

「ネットで高額で転売されることがあるから気を付けろって言われました!」

カボチャをくすねるためにこねくり回した理由が「この店(ポラリス)にハロウィンはふさわしくない!」に帰結していましたが。

破綻は目に見えていて、しかし、屈しない満を諫めることが面倒になった房枝さんは「ハロウィン後に和風のカボチャメニューの料理を出す!ランチの小鉢でカボチャの煮つけをつける!これで文句ないわよね!」と言って、ようやく満を制したのです。

「最初からそう言えよ。あーあ!」

これこそが、究極のニート、満クオリティ___その顔は主人公とは思えないほどに歪んでいたのです。

“父”親の苦悩、其の二

カボチャのバトルに惜敗した満が戻ってくると、光司は呼び止め、相談を持ち掛けます。

陸に送った「カボチャ谷パンプ郎」のメールにレスが付いたのです。

それは、マグロの顔をした陸が「マグロ浜カマ造。好きな呼吸はエラ呼吸」

「ちょっとした大喜利バトルを挑まれてるじゃないですかーーー!」

「そうなんだよ!…この後、どうしたらいい?」

「マグロ浜カマ造を超える画像を取るしかないですよ」

「やっぱりそうかー」

「あ た り ま えじゃないですかー!普通に返したら幻滅されて、二度と返事は帰ってこなくなりますよ」

光司の苦悩は深まるばかりです。

春海の受難、其の三

春海はラジオ番組が好きでした。

一人でぼんやり聴くのも好きだし、DJがノリノリで人生相談に乗ってくれる番組も好きでした。

彼女はふとその番組の一つに自らが置かれている三角関係のことをメールしたら、それがラジオで読まれてしまったのです。

結論は、自分から手を下さず、全力で神頼みをするしかない、ということ。

そして翌日の休み時間。

陸が彼女と揉めています。

ふと目線があった陸は、春海ににやりと笑ってみせます。

春海は慌てて物陰に隠れるのです。

自分は何もしていないのに、翻弄され、胸に滲むのは小さな罪悪感。

その受難はまだまだ続くのです。

デリバリー

房枝さんがカボチャの煮つけを牧本の店に運んでいきました。

ついでに、ハロウィンの飾りつけのお手伝いもしています。

「ママ、美味しいよ!辛口の日本酒のアテに最高だね!」

そう言われて、房枝さんは満足そうにわらいました。

結局あの竜宮カボチャは房枝さんの手で煮つけになりました。

満の真意は、房枝さんにはわかりません。

しかし、夫の存命中の記憶をたどると、ポラリスでハロウィンをしてほしくない、と言う満の気持ちも理解できる、と。

父親のやり方でない方法で、自分の店を成功させたかったんだろうな、と彼女は推察していました。

出来の悪い息子だからこそ、その存在は大きいのだというのです。

牧本に「満がいなくなったら、一番困るのは何?」と問われて、房枝さんは素直に「しいて言えば車かなぁ」と答えました。

「これから歳を重ねて動けなくなることを考えると、余計にそう思っちゃうんだろうねえ」

「そうなのよね!」

その頃。

岸辺家のキッチンには大鍋と大量のタッパーの中に竜宮カボチャの煮つけが。

一つをひょいとつまみ食いする満。

丁寧に角の面取りを施したそれを、彼は亡父の仏前に備えるのでした。

仏間を私室に借りている春海も線香をあげ、目をつぶって懸命に祈るような様子で手を合わせていたのです。

「そんなに祈っても、神様じゃないから無駄だよ」

そういう満に、春海は幼い頃の思い出を語ります。

おじいちゃんは、自分の願いを何でも聞いてくれた、幼稚園のころ、サンタに会いたいって言ったら、完璧なコスプレでプレゼントを持ってきてくれた、と。

綾子が離婚した時期だったから、幼い孫娘が不憫だったのでしょう。

しかし。

そんな亡父の思い出を共有した満と春海は、もう一度丁寧に遺影に向かって手を合わせたのでした。

其の六 酢豚と墓参り

ドタキャン

ある日の夕暮れ時。

綾子と三者面談とデパートでの買い物を約束していた春海は「ドタキャンされた!」とふてくされてポラリスに来ました。

「ほんと、信じらんない!」

三週間前から、ボロボロの靴を買い替えるための約束をしていた、その間も古い靴で我慢していた、という春海でした。

すっぽかされた上に、提出するためのプリントを紛失されたり、綾子は意外とやっていることがずさんで、その被害を被るのは一番近くにいる春海なのです。

自分に甘く、他人に厳しい…そして都合が悪いと聞えなくなるのが得意。

こういう時、春海と満の意見は一致をみるのです。

「ハナから自分なそんなミスするはずはない、って勘違いしてる」

そして、素直ではない。

「仕事と子育てに集中すればいいのに、俺の生き様にまで口出しするから…!」

満は鼻息荒く批判しますが。

「生き様って言えるほどカッコいい人生だっけ?」

中学生の春海にも突っ込まれるニート35歳。

綾子は綾子で、突発的に仕事が忙しくなり、さらに部下から家族の相談を持ち掛けられて、満の話を盛り盛りに盛って、アリもしないニート更生(ダメな弟を正社員にして独立させた)の実績を語っていたのです。

月命日の尾行

ようやく巡ってきた休日。

その日は亡父の月命日だったのです。

綾子はやっと取れた休みで、春海の靴を買うためにデパートに。

そして満は母と二人で恒例の墓参りです。

光司と綾子、そして春海で出かけようとしていた時、ふと立ち寄ったガソリンスタンドで見かけたのは見覚えのある車と、満の何気ない動作でした。

たまたま見てしまった___セルフのガソリンスタンドで、レシートをゴミ箱に投げ込む姿。

綾子はそっとそのレシートを拾いあげました。

そして次に彼が向かったのは花屋です。

適当に見繕った仏花を手に、房枝さんと待ち合わせをしていた満でしたが。

「しっぽ、捕まえたぞ」

綾子は満が水増し請求して母親から受け取った5000円との差額を懐に入れたことに気付いたのです。

そんなこととは露ほども思っていない満は、綾子が墓参りより買い物を優先していたことに怒っていました。

房枝さんが「今度からレシート貰っといて」と言ったことも、図星を刺されて不機嫌に拍車がかかっていたのです。

綾子は墓参りを終えたタイミングの房枝さんに、亡父が好きだった中華料理店での食事を提案しました。

「え、何で?!」

動揺か、それとも反発か。

嘯くように言ったその声に、房枝さんは複雑な気持ちを抱えていたのです。

その頃。
牧本は房枝さんのために車の免許を取ろうとしていました。

諸角はそんな彼の不順な動機を見抜き、そして心配していました。

酢豚の皿を前にして

昔よく家族で訪れた中華料理店の個室で、それなりに豪華な料理が並ぶテーブルについて、満は腕組みをしてぼんやりとしていました。

「満兄ちゃん、全然食べてないじゃん」

「ん?あぁ、俺昼飯中華だったからね、食う気がしないんだ」

房枝さんは「だから、違う店にする?って聞いたのに…」と言いますが。

満の不機嫌は治りません。

口をへの字に曲げて、目をひん剥いている満の顔は、綾子を刺激していました。

話題は、満の処分した荷物のことにシフトしました。

「これで前に進める、良い運気が流れ込んでくる」と明るく話を振っていた光司や房枝さんの言葉を遮るように、綾子は言ったのです。

「まさか荷物を処分したくらいで満足してないわよねぇ?」

「6年もかかって下した決断に対してそんな言い方しかできないわけ?」

「敬意を払えと?」

「一定の評価は欲しいところだよね」

姉弟のバトルはいつも小さな棘から核弾頭へと膨れ上がります。

「お母さんしつこい、煩いってば!」

エスカレートしていく口論に呆れた春海が最も冷静だったかもしれません。

「満兄ちゃんのこと言う前に、自分がやるべきことちゃんとやったら?」

房枝さんは綾子をフォローしようととりなします。

「そんないい方しなくても良いじゃない。今日だって、欲しかった靴買ってもらったんでしょ?」

そして満が言うのです。

なぜ、今日ここで食事をしようと誘ったのか、と。

「墓参りにはいかないくせに…、オヤジの好きだった店で食事って、俺なら言えないけどねぇ」

「小遣い稼ぎで墓参りに行ってるやつが何偉そうに言って!」

吐き捨てる勢いで綾子は暴露しました。

房枝さんから聞いたのが5000円。

ガソリン代が2325円、花代1100円、合計3425円。

1500円が満の懐に入ったことになる、と言うのです。

スタンドのゴミ箱から回収した証拠のレシートを出した綾子でしたが。

それはそのまま、満を尾行したことの証拠でもあります。

「あああああああああああ…姉ちゃん!サイテーだよ!」

「どっちが!」

双方譲らず相手を罵倒し始めてしまい、間に挟まれた光司は仏像のようにフリーズ。

房枝さんと春海はあきれて無言になりました。

満は、綾子に言いました。

「俺の事幾ら尾行しても構わないけど、どうせならオヤジの墓まで尾行して手を合わせて欲しかったわー!オヤジがかわいそうでなんないねー」

その一言が、さらに綾子の闘争心に火をつけてしまったのです。

「お父さんの見舞いにろくに来なかったやつが何えばりくさってんの?」

二か月の入院で一度きり。

「覚えてねぇよ」

「…覚えてないはずないでしょ?たった一回だけよ?」

房枝さんが静かに言いました。

「毎日でも行ける場所にいたのに、たった一日だけ」

「忙しかったんだよ!」

「女の人のヒモだったくせに」

ヒモじゃなくて、同棲、と訂正した満でしたが。

無職で、女に養われている状況をヒモと言うのだ、と断じる綾子。

春海も綾子の娘です。

容赦する手加減を知りません。

「自分だって、ヒモ同然の男の人と結婚したくせに」

綾子は光司がバンド時代も、バンドがダメになってからも、どれほど懸命に働いてきたかを話し「満と一緒にしないでくれる?」と春海を窘めましたが…光司はいたたまれない思いで目を伏せました。

父の最晩年。

病床で、ずっと満の事ばかりを心配していたのだという話をされて。

ふてくされていた満の表情も少しずつ真顔に戻りました。

「私も散々心配かけたから人のこと言えないけど。いい加減ちゃんとしろよ!30過ぎて母親に小遣いせびってんじゃねぇよ!」

沈黙の中で、房枝さんが言いました。

「お父さん、綾子には感謝してた…春海を生んでくれてありがとう!って。それが何よりだ、って」

いつの間にか泣いていた光司が、すっとハンカチをよこしてくれて、綾子は鼻を拭きました。

「言っとくけど」

満はターンテーブルを回して酢豚の皿を引き寄せました。

「この店でオヤジが好きだったのは、酢豚じゃないから」

それは、チャーハンに、酢豚のあんをかけたもの___。

光司も、春海も、満の真似をしてチャーハンを食べ始めると、綾子の目も鼻も真っ赤です。

レンゲでもぐもぐと、競うように掻っ込むと、あっという間にカラになるチャーハンの皿。

帰りの車の中で。

綾子たちはそれ以前より少しだけ饒舌でした。

そして満と房枝さんは、父との最後の会話を思い出していたのです。



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【俺の話は長い】3話の感想

あーーーーーもう~~~なんって…暑苦しくてウザくて重たくて…そして愛おしい“家族”なんだろう!

誰もが欠けている何かを抱えて、家庭内パワーバランスの平衡感覚を維持したり狂わせたりしながら、毎日を必死に生きている感じがして、思い当たることがありすぎる…。

まるで、ダークな「サ○エさん」みたいな物語に、グサッと来たり、ホロッとしたり。

単純に、素直に「面白い!」と言い切れないいろんな場面が積み重なって一話の20数分があっという間に流れていくのですが、その密度が濃いこと!

さらりと楽しむならそれで終わるけど、ちょっと深読みしようとすると、結構”心”がやられます。
だって、大人なら、だれでも一度は経験しているような苦さとか、恥ずかしさとか、いたたまれなさがぐいぐい、これでもか!と、もれなく見せつけられるから。

満はずるい。

ちゃんと働きもせずに親のすねをかじったり、小銭をごまかしたりしながらも、それなりの生活水準を母親から提供されて、ある意味王様のように生きています。

だけど、それを一つひとつ責め立ててまくしたてる綾子だって、完璧どころか穴だらけの大人であり、母親です。

どっちも擁護するのは難しい。

そして、そんな二人の母親である房枝さんは、一見真っ当なようでいて、二人の振れ幅を補正できず、調整能力があるように見えて、なにもできていないのです。

登場人物の中で、唯一“許される”可能性があるのは春海くらいなものじゃないでしょうか。

毒舌だし、不登校だし、いろいろ問題はあるけれど。

彼女はまだ完成が程遠い成長期だからです。

35にもなって親のすねをかじりお金をちょろまかすニートも。

言い訳しながら自分に甘く他者を千尋の谷に突き落とすその姉も。

どっちもいい加減にしなさいよ、と近所のおばちゃんや親戚だったら言うだろうなぁ、と思いながら傍観している___そして、中毒性の高いドラマだなぁ、と思いました。

三話、其の六までで撒かれた種は、これからどんな花を狂い咲きさせたり実を落としたりするんだろう。

結局、満も綾子もそうそう変わるもんじゃないと思うんだけど…少しはハッピーになってくれたらいいなぁ、と思いますね。

が、しかし。

どこか不吉な匂いが拭い去れないのが陸の存在です。

ズレている?

なんだか、その思考と行動のベクトルが”普通”から逸脱しているように見えるのですが。

ちょっとサイコパスっぽい匂い、しませんか?

思い過ごしだったら、笑ってやってください。

なんだか、大きな黒いものがありそうで、陸の笑顔は怖いです。

そして、ラストシーンまで観てちょっと怖くなったことがもうひとつ。

現在の大きな社会問題になっているのが老人の自動車の運転、そして高齢化して先に亡くなっていくニートの親たち。

…牧本さんが車の免許取って、房枝さんと一緒に、もしも…と思ってしまったら、ちょっと怖すぎるんですけど。

思い過ごしであって欲しいなぁ。

でも日テレって、結構容赦ないストーリーテリングしますよね。

声を大にして言いたい。

ハッピーエンド、希望します!



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【俺の話は長い】3話の視聴者の声


アドリブはないと思うんですよねぇ。
あれだけの緻密な作り込み、物凄く計算されてる気がするのですよ。


高橋一生さんが満でも、アリかも!


一番地味だけど、これだけ豊作の秋ドラマの中でもっとも難しい芝居ではないかな、と。


最近は、軽妙ではなくなってきてる。
むしろズーン、と重たい…。


また、濃い人連れてきましたね!
膨大なセリフを覚えて消化して昇華させて尺も守って…ということで、やっぱ生田さんは素晴らしい。
でも高橋一生バージョンも見てみたい!

まとめ

満と綾子の父親がどんな人物であったか、がようやく語られるようになってきましたね。

もう亡くなって久しいお父さんが、子供たちや孫娘に対してどんな愛情を注いでいたか。

彼に対する思いは、それぞれです。

温度や、深さが違うから、お父さんのことを思うその方法にもケチをつけたがるようになってしまう。

それぞれがずるかったり。
酷かったり。

だから、このケンカに勝ち負けなんてないのに、泥沼に陥ってしまうのがわかっていて、でも、止められない。

めんどくせぇなぁ____でも、それこそが岸辺家の包み隠しようのないありようです。

みんなが仲良しなんて、どんな家族でも、実はそうあるもんじゃない。

むしろ、近いからこそぶつかるし、傷つく。

ちょっとでも理解し合えたら、共感できたら、ラッキー!くらいに思えたら、楽だろうになぁ。

そうそう。

満と綾子のお父さん。

どっかで見たことある?と思ったら。

映画「検察側の罪人」のクライマックスで、とある事件のキーパーソンになりうるキャラクターでした。

頑固者っぽい遺影の姿、回想シーンでこれから出てくることはあるのかな?

動いて、喋っている彼を見てみたいなぁ、と思います。



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