2019年秋ドラマ

【俺の話は長い】6話のあらすじネタバレと感想!ニートからヒモへのジョブチェンジ?

スポンサーリンク



ドラマ「俺の話は長い」第6話が2019年11月16日(土)に放送されました。

三枝明日香(倉科カナ)が現れたことで、満(生田斗真)の人生が少しずつ変わり始めます。

年上の美人で、お金もち。

あっという間にニートからヒモにジョブチェンジする転落のスイッチが目の前にぶら下がっているような状態で、彼は一体どうするのでしょうか…?!

そんな岸辺家にも、予期せぬ到来ものの毛蟹が波乱を巻き起こします。

ここでは、「俺の話は長い」第6話のあらすじ(ネタバレ)と感想、視聴者の声を紹介していきます。

【俺の話は長い】視聴率(最新速報)と推移分析!視聴者の評価評判は?日本テレビ系・土曜ドラマ「俺の話は長い」は、コメディホームドラマになっています。 主人公の岸辺満(生田斗真)は、大学卒業後に起業に...

【俺の話は長い】6話のあらすじ(ネタバレ)

其の十一 毛蟹と体温計

光司、ダウンする

明日香の犬の散歩係を始めとして、ちょっとしたバイトをするようになった満は、彼女が恋愛対象になるか否かという問題を海星(杉野遥亮)や小雪(きなり)らと話すようになりましたが。

意外と面倒で難しい女であることだけははっきりし、その実像はまだ満にはつかめずにいました。

珍しく光司(安田顕)が38.8度の高熱を出して寝込み、平日の昼間の岸辺家に満と光司の二人が顔を突き合わせていました。

綾子(小池栄子)は彼が今の仕事にストレスを感じているのではないかと案じていたのです。

おかゆを部屋に運んだ満が話を聞くと、実は38.2度だという光司。

鯖を読む気持ちは解るけれど、今日は胸を張って休んでも良いと背中を押す満でした。

毛蟹様到来

立派な桐箱に入った毛蟹がポラリスに届けられました。

おが屑にまみれてまだ動いているという生きの良さです。

吹き矢のサークルの副会長・檀野(長谷川初範)が房枝さん(原田美枝子)に「せっかくの頂きものだけど、蟹には全く興味がなくて」と思わせぶりなプレゼントとして持ち込んだのです。

彼に張り合う気満々の牧本(西村まさ彦)でしたが、財力にものを言わせる檀野のやり方には太刀打ちできず撃沈するばかり。

「せっかくですから、遠慮なくいただきます!」

二杯の蟹は、岸辺家にちょっとした波乱をもたらします。

鍋焼きうどんと男たちの会話

房枝さんに頼まれて、満が光司に鍋焼きうどんをこさえていました。

卵をおとし、ねぎを散らして出来上がり。

その頃には光司の熱も37度台に収まってきており、仕事を休むことに若干の後ろめたさを感じてしまうのだと彼は言ったのです。

普段ではありえない時間に、あり得ない組み合わせで台所にいる男二人。

「俺が仕事辞めたら…毎日こういう状態ってことだよね」

光司がぽろっと冗談めかして言いました。

「ちょっと…なんでそんなに嬉しそうなんですか?」

「それはそれで、楽しそうな気がして」

楽しい遊びを見つけてしまった子供たちのように、二人は笑い合いました。

「え、家事できるんですか?」

「俺、洗濯と掃除、得意なんだよ」

「あぁ、俺、料理以外全然ダメなんで、ちょうどイイじゃないですか」

綾子が聞いたらブチ切れそうな会話です。

「午前中に全部済ませたら、二人でテレビゲームやっちゃったりしてさ」

鍋焼きうどんをすすりながら、光司が目をキラキラさせて語ります。

「信長の野望、できますね」

「ゴメン、俺、三国志派なの!」

「信長と三国志、一年おきにやりましょうよ」

「ああ、それいいね!夢に描いた理想の生活だよ!」

アハハハハハハ!と笑い合って和んでいるところに、ポラリスから房枝さんが飛び込んできました。

「どうしよう…」

店に、また春海(清原果耶)の初恋の男の子、陸くん(水沢林太郎)がやってきて、ランチをオーダーしたというのです。

本来学校にいるべき時間に、ここにいることはマズいのでは、と房枝さんは悩みますが、光司も既に連絡を絶っており、なぜ彼がそんなことをするのか理解できないのです。

「満くん、ちょっと会ってきてくれないかな?…俺も高熱が無ければ行くんだけど…」

仮病ではありませんがその変わり身の早さに呆れる満。

春海のために、とも頼まれて、満は陸に話を聞くのでした。

少年少女の交錯する思い

オムドライを食べている陸に、満は「こんにちは」と声を掛けました。

陸は春海から満のことを聞いていましたが「働かない執念が凄い」というその評に満は不満顔で「情報が間違って伝わってるねぇ…食べ終わったら、ゆっくり話そっか」

…その頃、春海は廊下で元・親友の凛菜(川床明日香)に声を掛けられました。

彼女は春海の気持ちを知っていて陸を横から掻っ攫うように付き合いだした女の子です。

その一件を境に、春海と凛菜は仲たがいをし、一切会話もしていなかったのです。

「一緒に帰らない?」

「なんで?」

「また、友達に戻れないかな、って思って」

「無理。忙しいし」

凛菜はすがるように春海を追って速足で歩いていました。

「陸と別れちゃったんだよね…」

春海の足が止まりました。

「私から振ったの」

「どうして?」

「ほかの中学にも彼女がいたの。あいつ、最低だよ」

そう吐き捨てるように言った凛菜に、春海は言いました。

「でもゴメン、友達は無理かも」

いつもの荒川の河川敷で、満と並んで座った陸でしたが。

「もうちょっと離れようか?」

ぴったりと横に張り付いた陸は、満の言葉に「近すぎますか?」と問いました。

二人は同じコーヒーのカップを手にしています。

「職質の恐れがあるからね」

未成年が、学校をさぼってこんなところにいると、いろいろと面倒なのだと言外に満は匂わせました。

「さーて、何から聞こうかなぁ」

「じゃあ、僕から質問しても良いですか?」

「ダメだよ!…思ったよりなかなかだね。手ごわそう」

「ありがとうございます」

「いや別に、褒めてないよ」

微妙にかみ合わない会話ながら、なんだか陸は楽しそうです。

「付き合ってた彼女に振られたんです。そのこと自体は大してショックじゃなかったんですけど」

「え?彼女に振られたのに何でショックじゃないの?」

「それよりも、光司さんに拒否られたことの方がショックでした」

満は中学生が他の保護者と連絡を取り合うことは健全とは言えないことだとさとしましたが、陸は「元ミュージシャンでもそういうことを気にするんですね?」と不思議そうに言いました。

「ここ最近の心の支えだったんですけどね」

「光司さんが?」

「春海にちょっかい出したくて光司さん利用していたんじゃないんだ?」

陸の反応は、満にとって意外なものでした。

「最初はそういう気持ちもあったけど、今は別ですね」

「別って」?

「同級生の彼女でも、担任の先生でも埋まらなかった心の穴が光司さんの存在で埋まった気がしたんです」

「それって…ものすごい特殊なパズルだね」

陸は、自らも母親が離婚したうえでの再婚家族だと言いました。

光司には、理想の優しい父親像を重ねていたようです。

「もしかして、君さぁ…寂しいの?」

「ハルミンは良いですよね。満さんみたいな人が傍にいて」

「俺なんて傍に居たってなにも良いことないよ。今朝だってケンカ売られたし」

「この満たされない気持ちって、時が解決してくれるんでしょうか?」

「んーーーーー…俺もいろんな問題の解決を時間に頼ってきたけど…ま、半々かな。時間が解決してくれることもあるけど、自分が変わらない限り解決しないことも沢山あるよ…春海のことは?」

「好きです。ずっと好きですよ」

「君は正直だねぇ」

「だからずるいって言われます」

「しょうがないよ。それが中三の特権だ」

4人か、5人か?!

満が帰宅すると、台所の作業卓に置いた箱の中でうにうにとまだ生きている毛蟹を前に、房枝さん、綾子、春海が顔を突き合わせていました。

檀野の寄こした毛蟹は二杯。

5人だと配分が難しいのです。

海鮮系が苦手なはずの光司でしたが、彼は蟹だけは大好物だということも事態の混迷を深める一因でした。

昼間には一時的に落ち着いたはずの彼の熱は、再びあがった、というのです。

「やっぱり食べるの、明日にしようか?」

そう言っている房枝さんでしたが。

「せっかく生きてる毛蟹貰ったのに…」

春海も珍しく積極的に意見を述べます。

彼女も、蟹…とりわけ毛蟹は大好物なのです。

四人なら、一人半分ずつ。

五人だと、食べるところがほとんどない…脚は一人頭何本か、そして味噌はどう分けるか、など色々と面倒だというのです。

その時の光司は少し熱が下がりかけてお腹もすいている、という状況でした。

蟹を中心にして、満、房枝さん、綾子と春海の結束は妙に硬くなっていたのです。

「風邪ひくなんて自業自得じゃね?今日一日仕事してないんだから、贅沢言える立場じゃなくね?」

「お前が言うな!」

綾子に一喝されても懲りる満ではありません。

「じゃあさ、蟹のゆで汁で雑炊作るのは?」

春海がクリーンヒットを飛ばしました。

「春海!今日めちゃめちゃ冴えてるぅ!」

毛蟹の出汁で作った雑炊を春海が光司の部屋にもっていったら…そして、その雑炊が春海の手によるものであったなら…光司が舞い上がることこの上ない…そんな予想をする4人。

蟹が食べたいばかりに春海も賛同し、そのミッションは遂行されたのです。

卵入り蟹雑炊と、オムレツ抜きオムライス

ノックの音に「はい?」と答えた光司。

ドアが開いて、春海が入ってきたことに「どどどどど…どうして…?」と困惑しました。

「蟹雑炊なんだけど、食べられそう?」

「もちろん…もちろん食べられますよ」

おもむろに光司は立ち上がり、窓を開けました。

冷たい風が入ってくるのに「相当、汗臭いから」と春海に対して気遣いを見せるのです。

「平気だって」

彼女はその窓を閉め「熱何度?」と聞くと、体温計の電池が切れてしまったのだと光司は答えます。

「下で、今から毛蟹食べるんだけど、来る?」

「いやいや、雑炊だけで、十分…これだけでも私にとっては分不相応なご馳走でございます」

「私が作ったから美味しくないかもしれないけど」

「え?」

「お大事に」

そう言って、春海は部屋を出ました。

土鍋のふたを開けると、まだくつくつと泡を吹く熱々の雑炊です。

光司は、涙を流してその雑炊を食べました。

蟹を食べ終えた春海は、その雑炊の写真を陸に送りました。

「光司さんのために作ってやったカニ雑炊」

体温計の電池が切れたので、コンビニに行く、という彼女に付き合って自転車で出かけました。

陸が来たことを満が話し出すと、春海は、彼をどう思ったか、と聞きました。

「いろいろ拗らせてはいるけど、普通に良いヤツ」

満の、観察眼だけは大したものです。

「そうなんだよねぇ、誤解されやすいんだけど」

「彼女と別れたらしいじゃん」

「そうらしいね」

「やっぱ嬉しいもの?」

「そうでもないね。そうなることを望んでいたけど、そうなったらどうしていいかわかんない」

「そういうもんだよ」

___望みが叶わない人は悩みが尽きないし。

望みが叶った人もその先どうするかで悩み続けるんだよ____。

「じゃあ結局、人生は苦しいってことじゃん」

「苦しい?」

満は意外だというばかりに笑って春海を茶化しました。

「あんだけ毛蟹ほおばって、シアワセそーな顔してたやつが良く言うよ!」

「でも、もうちょっと食べたかったな」

「俺も!」

帰宅した春海がテーブルに置いてあったスマホを見ると、陸からのレスが。

写真に添えられた言葉は「自分のために作ってやったオムライスのオムレツ抜き」…それを読んで、春海はクスッと笑ってしまうのでした。

翌朝、回復した光司は春海の買ってきてくれた電池で復活した体温計を使って、平熱に戻ったことを確かめ…た、はずが。

その数字は37.2度。

綾子がそれを見咎めると「大丈夫だから」と光司は言い、笑ったのでした。

其の十二 モンブランと亀

急接近?

犬の散歩のバイトで知り合った女性実業家の明日香と、満は一足飛びに親しくなりました。

彼女がハーフマラソンの大会に出ると聞いて、一緒にトレーニングすることを申し出たのです。

タメ口になり、名前で呼び合う関係になり、犬の散歩のためとはいえ合い鍵を持つことになった満。

豪華なマンションのリビングで、彼は今不思議な立ち位置にいることを自覚していました。

「そうだ、ねぇ、ケーキ食べる?」

「ケーキにもよるけど」

「あぁ、モンブランなんだけど」

「えー!うそでしょ~!俺が一番好きなケーキなんですけど!」

「私も大好きなの!」

そのやり取りは、付き合い初めの恋人同士の探り合いのような会話そのもので。

大きめでゴージャスな見た目のそれを皿に載せて食べ始めた満は「うま!」と呟いてフォークで口に運ぶのでした。

帰り際、路上からマンションの最上階の部屋を見上げると、そこに明日香がいて手を振ってくれる…なんというハッピーな時間だろう、と満はニヤニヤして歩き出したのです。

ヒモ化の危機

朝っぱらから出勤前の綾子が満に絡みます。

コーヒーの道具を処分し、本人が望むように執行猶予のような状態を作りはしたものの、就活を始める気配のない満にキレているのです。

泰然と牛乳を飲む満は「地道に努力してんじゃん」と言いますが、それは綾子には理解できなさそうなことだったのです。

満はその夜からアスカのマラソンのトレーニングに付き合うようになりました。

気付けば、着替えを借りて汗まみれの身体をシャワーですすぎ、彼女の手料理を振舞われて二人でワインを飲んでいる、という夢のような時間。

「なんか、贅沢だなぁって思って。お金じゃなくて、時間がさ…」

穏やかに食事を済ませて、広いリビングで雑誌を開いていた満。

そこにはバリっとビジネススタイルで決めた明日香が微笑んでいました。

「満も寝室で寝る?ベッド大きいから、余裕で寝られるよ?」

その明日香の言葉の真意はどこにあるのか計りかねて、満は「へー…そんなに大きいんだ…後で、見に行ってみよっかな…」と目線を合わさずに答えたのですが。

明日香は思わせぶりに笑って「お休み」と部屋に引き上げていきました。

「おやすみー…」

満は、しかし途中まで階段を上ったものの…彼女が用意してくれた毛布をばふばふと広げて、ソファで蹲って眠ったのでした。

BACK TO THE PAST?

バー・クラッチでは店長の海星相手に、光司が愚痴ッていました。

満が相手をしてくれなくて、寂しい、と。

その辺りの事情を知っている海星は「2人とも良い大人ですから」と笑います。

そこに現れたのは、光司の因縁の相手でした。

かつてバンド“ズタボロ”で一緒に音楽をやっていた田原(辻本耕志)です。

彼は、この店の店員の小雪を気に入って入り浸り、光司に「もう一度一緒にやらないか?」と声をかけており、いろいろと面倒を引き寄せ始めていたのです。

勝手に光司のボトルの酒を飲み、帰ろうとする光司を引き留めて、田原は絡みまくります。

「こうちゃんがもう一回やるって言ってくれるまで帰さない」

彼は“ズタボロ”で見た夢を忘れられないのです。

「音楽やめるのが怖くて、むりやり続けようとするな」

一度諦めて会社勤めの苦労を重ねている光司には、田原の態度は許せないものがあったのです。

「ズタボロやめようって、最初にさじを投げたのはお前だろ?」

「あの時は、本当に申し訳なかった…だから、最後にもう一回だけ…頼むよ、こうちゃん!」

酒と、後悔で、光司は複雑な気持ちに苛まれていたのです。

翌朝。

彼は明日香のためにコーヒーをいれました。

そして、バイト代を断ることにしたのです。

「お金のために、やってないから」

明日香はそんな彼が入れてくれたコーヒーを大切そうに飲み、シアワセだなぁ、と呟いたのです

その頃岸辺家では、帰宅しなかった満を思ってそわそわしている房枝さんと、過去に彼が家を出た経緯を記憶している綾子が嫌~な顔をしていました。

まだ父親が元気だったころ、満は女性のところに逃げ込んでヒモと化していたのです。

その時のプロセスと今が似すぎていて、綾子さんは率直に「まずい」と直感していました。

二年前にも、家に居づらくなって女性の部屋に転がり込んだことがあったのだと。

「お母さんがうるさく言い過ぎるからだよー」

中学生の春海の前でする話ではないと思いつつ、しかし春海も負けていません。

「困ったわねえ」

そういう房枝さんに、光司が「二人で話をして、連れ戻してきます」と言いました。

お好み焼きの夜

光司が満を連れ出したのはお好み焼き屋でした。

熱々のそれをほおばりながら、なぜお好み焼きなのか、と問いました。

「クラッチだと、海星くんが満くんに味方して、押し切られちゃうから」

流石の観察眼です。

「満くんが二年前のようにヒモになってしまうんじゃないかと、みんな心配してるんだ」

しかし、満も一筋縄では行きません。

自分を家に引き戻したうえで、光司は会社を辞めようとしているのではないか⁈と穿った見方をし始めたのです。

「かつては俺もヒモだったからね。一度はまってしまうと、そこから抜け出せなくなる…そういう難しさを知ってるからさ」

綾子に出会う以前に、そういうダメンズな時代があったのだと彼は満に吐露しました。

「光司さんなら理解してくれる、と思って言いますけど。今回はヒモにはなりません」

そこからまた満の屁理屈がさく裂しました。

相手のところに転がり込むか、お金を入れるか否か…そういうものをすべて吹っ飛ばしたところで「ヒモか、ヒモじゃないかは、相手への愛情があるか、ないかの問題ですから」と持論を展開しはじめたのです。

二年前に彼がヒモだった時のことを織り交ぜながら話す満ですが、それは清々しいレベルのクズっぷりでした。

その話を聞いて、光司も「3年も一緒に暮らしていながら、心の中では彼女だと思っていなかった…」と話します。

己のクズ話がどんどん掘り下げられていく中で、しかし満は「今の自分はヒモではない」ことを光司にぎっちりと納得させる方向で話をひっぱり、それに翻弄されながら、光司も納得せざるを得なかったのです。

一日千円の小遣いをもらっていた時代には家事なんて一切やらなかったのに。

バイト代をこっちから断って、犬の食器まで丁寧に洗っているのだ、とドヤ顔で偉そうに言う満。

なんだかんだで同じ道を帰ることになった二人は、とぼとぼと商店街を歩いていきます。

「満くんの読みが半分当たって驚いた」

会社を辞めたいのでは、という話は、まさに意図せず見抜かれていたことだったのです。

お互いに本音をぶつけて、相容れないのだということも理解して、結局満は明日香の部屋に戻って行ったのです

満が戻らないことを聞いて、房枝さんはあからさまに落胆しました。

食後に座卓に並べたモンブランを見て「これがあるって知ってたら帰ってきたかもしれないのに」という彼女でしたが。

「一応言ったんですが」と光司。

その少し前に食べた一個800円の絶品モンブランの話をして、満はこのエサには飛びつかなかったのです。

「満はどれくらい働いていないんだっけ?」

食卓で仕事を始めた明日香に、紅茶をいれていた満はその声にふと顔を上げました。

「え、6年」

「そんなに働きたくないんだ?___マズいこと聞いちゃった?」

「ううん…誤解してほしくないんだけど、働きたい気持ちはめちゃめちゃあるよ?でも肝心のやりたいことがみつからなくてね」

「ああ、わかるよ…昔、私もやりたいことがみつからなくて、どうしたら良いかわからない時期が三年位あったから」

「え…どうやって、今の仕事に辿り着いた?」

「ある人に、言われたの。やりたいことがみつからなくても、何もしないのは良くないから、嫌じゃないことから始めてみたら?って」

「…そんな風に考えたことなかったなぁ」

「でしょ?…その時には目からうろこでさ、好きなことを仕事にしたいっていう気持ちに、こだわることは全然悪くないんだけど、動かないとやりたいことに新たに出会えないし、悪循環なんだよね」

満の表情が変わりました。

「うまく言えないんだけど…その言葉を、ずっと待ってたような気がする」

「大げさだよ?」

「いや…完璧に腑に落ちた。やりたいことみつからなかったのは、そういうことだったのか、って納得させられちゃった…」

「思ってたより、真面目なんだね」

満の瞳は、泣きそうなのか、ちょっと潤んで見えました。

その夜遅く。

満は明日香の寝室に入って行ったのです。

旅立ちの朝?

翌早朝、荷物をまとめて亀のボルトの水槽を手に階段を降りてきた満は春海に見つかりました。

「お、ヒモ男だ!」

「日本語おかしいだろ?」

「俺はヒモじゃないし。そもそもヒモには男って意味も含まれてるからね」

「ああ、頭痛が痛い、みたいな?」

「そゆことー!」

軽口をたたき合って、満は「じゃな!」と家を出ました。

それは恐らく、次の大きな波乱の、静かな幕開けだったのです。



スポンサーリンク

【俺の話は長い】6話の感想

危ういながらも均衡を保っていた岸辺家とポラリスに、新しいファクターが出現したことで、これまでにない局面を迎えようとしている…そんな予感がします。

ポラリスには、これまで牧本(西村まさ彦)の独壇場だった常連のヒエラルキーに檀野(長谷川初範)という異分子が現れ。

満の前にも“犬の散歩”という思わぬきっかけで、本来出会うはずもない世界の住人・明日香と縁が出来ました。

綾子は「就活しろ」、「独立しろ」とうるさく言っていましたが。

房枝さんはいざその時期が近付いてきたのかと思うと、表情は曇るばかりです。

実際、彼女は満の存在にかなり依存していたのではないでしょうか。

夫を失ったことの寂しさや心細さを、満と、彼の淹れてくれたコーヒーで支えていたのではないか、と思うのです。

本当に満がいなくなってしまったら。

彼女の心の均衡は保たれるのでしょうか。

これまでにない不安な表情が多かったので、かなり心配です。

そして光司の仕事の問題。

会社でかなり厳しい立場にいた彼の心の隙間に囁きかけてくる田原。

やりたい事と、我慢と、お金と、生活の問題は彼の心に大きなストレスを蓄積させていきました。

満だけでなく。

本当にやりたいことを探している人にとっては、現状は打破すべき壁でしかなく。

しかし、心に嘘をついて生きていくことはとても困難で…。

後半戦のスタートでこれだけいろいろな揺らぎが見えてきて…本当のクライマックスは一体どんなことになるのか。

とりあえず満は働け!と思いますが…この家族が、壊れなければ良いなぁ、と願わずにはいられないのです。



スポンサーリンク

【俺の話は長い】6話の視聴者の声


↑ 一見、普通の日常のようでいて、しかしその”切なさ”は、ある意味すごいエッジだと思うんですよ。


↑ 相手によって、喋るときの表情が全く違う。生田斗真はいい意味でバケモノだと思う。


↑ このシーンもだけど。そのシーンごとにキャスト全員が凄い勢いで掛け合いするとき、尺をきちんと収めるために、どれほどの苦労があることか…想像しただけでぞっとする。


↑ 明日香の登場で、圧倒的に物語の流れが変わり、満のキャラクターに膨らみが出た、と思うのです。


↑ でも、あれだけの会社をやっていたら、もっと忙しいと思うので、その辺りのリアリティも加味して見らえたらよかったのになーと思ったり。


↑ 高校生かよ!って思った。初々しくてかわいかったんだ。


↑ ほんの少し、唇をゆがめるとか、目を見開いて相手に向き合うとか、そういうところに凄みを感じるんdなぁ。

まとめ

唐突に出てきたマラソン大会。

満が歩いている夜道のポスターで日付が12月14日で、このドラマの最終回にあたります。

…なにか、意味のある日付なのかなあ?

そして、明日香と出会ってしまったことで、満の運命はどちらに転がるのでしょうか。

二人の会話で。

動き出すことで次の何かに出会い、変わっていく、屁理屈だけでは乗り越えていけない満の新しい人生が始まった瞬間だったのかもしれません。

あと4話?

感じているフラグが発動しないでくれることを祈りつつ、見ていこうと思っています。



スポンサーリンク